3年ぶりに一時帰国しても日本は変わっていなかった



香港から日本に帰国して4日ほど経過するが、思いのほか日本が大きく変わっているわけではない印象を受けた。

実際には3.11の震災があって、その後電力供給が極端に制限されたり、景気が悪くなったり、日本の空気感が変わったりといった変化があったはずだが、マレーシアに移住してからの3年というスパンで見た場合、震災が起こる前と今現在と、雰囲気はそこまで変わらない。

もちろんそれは東京の話であって、福島や東北地方はまた事情が違うとは思う。

しかしながら、そういった災害の影響もそれほど感じないし、逆に発展している印象も受けていない。

一部新しい店ができたり、つぶれた店があったりといった新陳代謝は見られるものの、新興国ほどの勢いがあるわけではないし、もちろん新たに住宅が建っていたりとか、そういった地味な変化は見られるものの、町全体として雰囲気が変わっているということもない。

こうしてみると、どのような変化があったかに驚くというより、むしろ時間が止まってしまっているような感覚の方が強い。

特にこのところは行ったことのない町に行く機会が多かったので、日本に来て新宿や渋谷、品川といった慣れ親しんだ町に足を運んでみると、思いのほか昔と変わらない印象で、新鮮な気付きが多いわけではなかった。

この点は少々意外で、海外を見てから日本を見ることによって、もっと驚くようなポイントとか、あるいは今まで気付かなかったところに気付いたりとか、そういったことが多いのかと思っていた。

実際には淡々と情報が流れていくだけで、そこまでではないというのが率直な印象。


和食の面でも肩透かし

和食に関して言っても、マニラやバンコクとそこまで大きくレベルが違うわけでもないので、感動するほど美味しいということでもなく、むしろ日本で下手な店を選んでしまうと、バンコクやマニラで食べるよりも不味いことすらある。

その中で唯一異才を放っているのがスイーツで、こちらはやはり日本人の繊細さとか、丁寧さがよく出ている。

見た目からして明らかにレベルが違うし、食べてみても美味しい。

そして、種類も多い。

ひみつ堂のいちごみるくやピエールマルコリーニのショコラ、クロッカンシューのザクザクした食感が新しいシュークリーム等に舌鼓を打ってきたが、待ち合わせにこうした店を指定することがしばしばなので、相当な甘党のイメージがついてしまっているような(笑)。

スイーツのレベルはさすがだと思う一方で、いくらか割高になっても構わないということであれば、他の国でも売っていたりするので、日本でなければいけないという必然性はどんどん薄まっているように感じる。

特に私の場合、もうすでに海外生活が3年以上になったこともあって、日本へのこだわりも特にないし、海外だから疲れるということもない。

むしろ、周りが外国人ばかりという環境の方がデフォルトに変わってしまったので、周り中で日本語が聞こえる環境の方が不思議な気がする。

先日は一時帰国を利用して無保険で歯医者にも行ってきたが、待合室で延々日本人同士の会話が聞こえてくるので、本を読んでいてもなかなか頭に入ってこないし、かえってフィリピンに住んでいる時の方が楽な気さえしてしまった。

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