オーストリアの良いところは2つ、悪いところはもっと




久しぶりにオーストリアに来て、
この国の良いところと悪いところを改めて実感した。

首都ウィーンは以前にも来ていたが、
今回はヨーロッパ3ヶ月の旅の中で
インスブルック、ザルツブルク、
バートイシュル、ハルシュタット、グラーツにも足を伸ばした。

ミュンヘンから入り、
スロベニアのリュブリャナに抜けるルートで。



その中で感じたオーストリアの特徴を挙げておく。

まずは良いところから。



自然豊かで美しい国土


インスブルックは4カ国にまたがるチロル地方の中でも
最大規模の都市となっている。

実際に訪れてみると、
アルプス連峰の美しさと雄大さ、
街からすぐそこというスケール感に圧倒される。

街を歩いているだけでもすぐ近くにアルプスを望むことになり、
それだけでも非日常を感じてしまう。

しかもトラムやケーブルカーを使って
簡単に山頂付近まで登ることも可能で、
その時には街がはるか遠くに見えるだけだった。


ザルツカンマーグート地方の
ハルシュタットは世界一とも称されるほどに
美しい湖畔の街として知られる。

鉄道でアクセスして湖の向う側にある街まで船で行くが、
徐々にリアルな輪郭を示し始める街の美しさには
思わず息を呑むものがあった。


ザルツブルクやグラーツは川の向こうに旧市街があり、
小高い丘の上に城が気づかれた。

どの街も美しい。

自然が比較的近くにあるし、
チロルやザルツカンマーグート地方は
美しい景観の宝庫と言っても過言ではない。



言わずと知れた芸術の街


ウィーンやザルツブルクと言えば、
音楽と芸術の街として知られている。

ザルツブルクはモーツァルトの生家や住居があり、
今でも多くの観光客が訪れる場所。


ただし、現在の音楽の中心はやはり首都ウィーン。

国立オペラ座と楽友協会ホールを擁するウィーンは、
世界的に見てもクラシックやオペラ等において
重要な役割を果たす街の1つ。

その権威はいまだに衰えることを知らない。


ウィーンを初めて訪れた時、
楽友協会ホールで行われる公演に
ドキドキしながら足を運んだのを覚えている。

名前も知らない楽団の演奏ではあったが、
忘れられない夜になった。



今回ザルツブルクを訪れた時には、
博物館の入り口のところで大学生らしきコーラス隊が歌っていた。

オーストリアの音楽との近さ、
さらには自然史美術館に代表される
音楽以外の芸術との距離には魅了されざるをえない。



一方で嫌なところも


多くの国がそうであるように、
オーストリアも良いところだけではなく、
悪いところもある。

ただ、この国はマイナスの大きさが
ちょっとしたことでは済まなかったりする。

完璧な人間がいないように、
完璧な国家はないというだけの話では
許容できない弱点を感じざるを得ないところも。



まずは路上喫煙に対する姿勢。

芸術や文化の都といえば、
禁煙や分煙は進んでいそうなものだが、
残念なことに現実は真逆。

ドイツ文化圏でありがちなように、
オーストリアも路上喫煙や歩きタバコは多い。

ザルツブルク中央駅の目の前にあるバスターミナルは
十分過ぎるほどの広さがあるのに、
なぜか灰皿がチケットの券売機の真横に設置されている。

受動喫煙を防止しようと言う気概が
一ミリたりとも感じられない。


バーに入っても空気が悪く、
ビールやワインを楽しむ気にもならない。


喫煙率そのものも高いが、
受動喫煙を防ぐという意識も感じられず、
これなら新興国のタイやフィリピンの方が
よほど進んでいるとすら感じてしまった。

元々が芸術や知性の国というイメージだけに、
なおさらこの事実がもたらす悪影響は大きかった。



バリエーションに乏しい食文化


オーストリアのスイーツは美味しい。

しかし、それ以外の食生活ということで言えば、
東欧の多くの国と同レベルのバリエーションしかない。

フランスやスペインに比べると
どうしても貧弱に映ってしまう。

たしかに短期旅行であれば問題ない。

代表的なオーストリア料理のウィンナーシュニッツェルは美味しいし、
揚げ物というジャンクな風合いは否めないものの、
そこにベリーソースをかけたりするところは
我々日本人の味覚には斬新。

しかし、のんびり国内を周りながら旅行をしていると、
似たり寄ったりなメニューのレストランばかりなことが
だんだん気にかかるようになってきた。


ザルツブルクやグラーツでも、
ほとんどのレストランが大差なかったのは残念。



観光資源に頼りきり


オーストリアの悪いところとして、
豊か過ぎる観光資源への甘えがある。

これはこの国の良いところの裏返しでもあるが、
努力しなくても集客できるため、
現場で手を抜いている感が否めない。


たとえばインスブルックの観光名所においては、
英語表記すらも不十分。

ドイツ語で書かれていて困らないのは、
オーストリア人とドイツ人ぐらいだろう。

観光大国でありながら、
そんな基本的な取り組みさえできていない。


レストランにおいても、
表に掲示されているメニューには
英語表記がないことが多い。

店内で言えば英語のメニューが出てくるのに。

リスボンでも中心部では6か国語のメニューが
店頭に掲示されていたりする。

それに比べると、
まるでマドリッドのようなこの対応はいかがなものかと。

イタリアやギリシャのような
古代からの資源に頼った典型的な働かないイメージの国ではないが、
実態は少なからず似ているという印象。


中途半端な博物館が多いインスブルックにおいて、
インスブルックカードを発行して
それぞれの入場料を無料にしつつ、
カードの販売で安定した収益源を確保して
満足度も上げるといった取り組みも見られるが、
そもそもの旅行者目線での対応は手抜きが多い。

本気を出さなくても観光客はいくらでもやって来るのだろうが、
個人的にはオーストリアの悪いところだと感じざるをえなかった。



ウィーン、ザルツブルク、グラーツ、インスブルック、
バートイシュル、ハルシュタット・・・。

様々な街を周ってみて、
本当にこの国は旅行先として面白いと思う。

一方で住むにはいまいちというのが率直な感想。

それは上記のような良いところ・悪いところがあるため。



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執筆者、伊田武蔵
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