オーストリアに住むのを「なし」と感じた理由




今後オーストリアに住むことも念頭に入れ、
主要都市を一通り周ってみた。

首都ウィーン、ザルツブルク、グラーツ、インスブルックの他、
バートイシュルやハルシュタットにも足を伸ばした。

その結果、事前のイメージとは異なる部分も見つかり、
それは主にマイナスの要素だった。



オーストリアといえば、
モーツァルトをはじめとした芸術家や
ハプスブルク家を思い浮かべる国。

それだけに格調高く、
芸術性や知性を誇る国という感じがする。

しかし、実際に現地を訪れるとどうか?

残念ながら悪い意味でイメージが裏切られる。

特にウィーン以外の街で。


まず鼻につくのが喫煙率の高さ。

特に路上喫煙はひどく、
分煙や禁煙といった世界的な風潮とは無縁。

象徴的だったのは、
ザルツブルク中央駅のバスターミナルでは
チケットの自販機の隣に喫煙所というか、
吸殻入れが設けられている。

壁で囲われていたりするわけではなく、
普通に煙が漂ってくる。


一事が万事この調子で、
とにかくオーストリアにいる間はタバコ臭さから逃れられない。

世界的にも風光明媚な場所とされるハルシュタット湖のほとりでも
たばこの煙はおかまいなしに漂ってくる。


緑の多いグラーツ市立公園でも、
ザルツブルクやインスブルックのカフェでも、
憩いの場の空気はしばしば臭い。



これはドイツ文化圏ではよく見られることで、
今回はミュンヘンから南下してインスブルックに入り、
その後ザルツブルクやグラーツ等を周ったので
なおさら実感した。

オーストリアはドイツ語圏だし、
採用している通貨もユーロであるため、
国境を越えた印象が薄い。

同じ国にいるような印象を受ける。


この空気の悪さというか、
タバコ臭さは呼吸器があまり強くない私には致命的。

暮らしやすいかどうかを考える上では、
大きなマイナス要素になる。

ザルツブルクやグラーツに比べれば、
まだバンコクやマニラの方が分煙・禁煙が進んでいる。

先進国の中でも知的なイメージの漂う国で
この有様というのは残念だった。



自然には恵まれた国




インスブルックを訪れて感じたのは、
アルプス山脈までの距離が本当に近く、
チロル地方は想像以上に美しいということ。

あるいはハルシュタット湖は
世界一美しい湖畔の街の異名に値する
美しい街が広がっていた。

オーストリアで人口第二位の都市、グラーツにも
中心部から歩ける範囲に大きな公園があり、
このあたりは暮らしていく上でプラスの要素。

やはり自然が豊かな場所は住んでいて気持ちがいい。


ただし、先に述べたようなマイナスポイントを含めると、
移住したいと思えるかと問われれば首を横に降ってしまう。



低いサービス水準


どの国でも失礼なホテルスタッフはいるが、
オーストリアは偶然とは思えないほどその頻度が高い。

周辺諸国、たとえばチェコやハンガリーに比べて
倍程度は不愉快に感じる頻度が高かった。

たとえばインスブルックのホテルにはサウナが付いていたが、
バスローブを借りにフロントに行くと、
ある日にはノーチェックで渡されるのに、
別の日にはカードキーの提示を求められた後に
疑わしそうに名前と部屋番号まで聞かれ、
もたもたチェックしてからようやく無言で渡されたことも。

レストランはそこまで感じが悪い感じはしなかったが、
どうもオーストリアのホテルは嫌な印象を受けた。

暮らすとなればホテルはあまり関係ないが、
接客関連の雰囲気が悪いとストレスがたまる。

これはホスピタリティの低いマレーシアや、
逆にホスピタリティの高いフィリピンに住んでみて
身にしみて実感したところ。



治安についてはいい国だし、物価もそれほど高くはない。

そういった面では住みやすい要素もある。


しかし、総合的に事情を考慮してみると、
オーストリアに暮らしたいとは思えなかった。

なにしろ観光資源は自然・文化・歴史・芸術を横断して豊かだし、
旅行先としての魅力は疑いようもなく存在する。

ただ、遊びに行くのと長く滞在するのは違うし、
あえてヨーロッパの中でこの国を選ぶ理由は見つからなかった。



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執筆者、伊田武蔵
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