バートイシュル滞在記、泊まる価値のある街だった




オーストリアのバートイシュルと言えば、
ハルシュタットへの足がかりとして訪れる人が多い。

つまり観光に行くための乗り換え地点で、
この街を目的にやって来る人は限られている。

私自身、当初はザルツブルクからハルシュタットへ行き、
日帰りで戻ろうかと思っていた。

しかし次の街のグラーツへの移動を考えると、
わざわざザルツブルクへ戻るよりも、
バートイシュルからグラーツへ行くほうが便利。

何しろザルツブルクまで行くだけでも片道1時間半以上かかるので。



ただし、湖畔の町として世界屈指の美しさを誇るハルシュタットに
滞在できる時間を圧迫したくはない。

ザルツブルクからハルシュタットへ行き、
その日のうちにグラーツに行くのは厳しい。

そんなこともあり、
ハルシュタットを見た後でバートイシュルのホテルに泊まり、
翌日に鉄道でグラーツへ向かうことにした。



ザルツブルクからバートイシュルまでのアクセスは、
鉄道でもバスでもいいのだが、
今回はバスを選択。

1時間40分かけて
ザルツカンマーグートの街並みを眺めながらやって来た。

他の乗客はダイレクトに目の前の駅へ向かったが、
私は荷物を置くために予約してあったホテルへ。

なお、地図で見る限りバートイシュルは小さな街だが、
ザルツカンマーグートでは最大の街。

駅前ののどかな雰囲気とは異なり、
街の中心部に行くと意外に栄えていた。

大規模ではないが根強い人気を誇る別荘地といった趣きがある。










早目の時間だったがホテルはチェックインできたので、
荷物を置いて再び駅へ。

こじんまりした駅だが、
一応チケットの券売機は2つ。

ハルシュタットは1つしかなかったので、
そういう規模ということなのだろう。



そこからはバートイシュルからハルシュタットへの移動だが、
駅に到着して5分ほどだった。

1時間に一本しか来ないので、
ちょうどいいタイミングだった模様。

そこからは約25分の移動となる。

思ったよりも近い。

鉄道に乗ったのが午後1時だったが、
ハルシュタットではのんびり過ごし、
終電の6時24分発の便で帰ってきた。

最終列車が午後7時前というのはさすがに早いが、
観光地とは言え田舎なので仕方ないだろう。

夜のハルシュタットも見てみたかったが、
日が沈むのが午後8時頃なので
それはかなわなかった。


とは言え、多くの人はザルツブルクやウィーンから
日帰り観光で来ているため、
このくらいの時間でもニーズを満たせているのかもしれない。


そこからバートイシュルに戻ると、
他に3組ほどの人が降りていた。

彼らもこの街にホテルを取っているのだろうか。

再び街の中心部を目指して歩き出すが、
昼に到着した時との雰囲気の違いに気づいた。

とにかく人がいなくて閑散としている。

まだ午後7時を回らないぐらいなのに、
ほとんどの店が閉店しているし、
道行く人も極端に少ない。


カフェやレストランは一部しか営業していないし、
お客もまばら。

昼の活気が嘘のようだった。

しかもまだ日が暮れる前であるため、
明るい街に人がいないのは少々異様な光景。


それを見て、バートイシュルはハルシュタットへの中継地点で、
ここに宿泊する人が少ないことをつくづく感じた。

私自身、当初は泊まる予定もなかった。

むしろ驚いたのは、
昼に見た人達の多くはハルシュタットに行く途中で
ただ鉄道を乗り継ぐだけではなく、
一度街まで出てきていたのだろうか?

たしかに駅から中心部までは徒歩3分から4分ほどだし、
1時間に1度しか鉄道が来ないことを考えると
不自然な話ではない。

ただ、駅前の何もない雰囲気を見ると、
これだけ栄えた街が存在するとは
事前知識がなければ予想できない。

あれだけ多くの人がバートイシュルの街を
わずかな時間だけ周っていたのだろうか?


この街にもフォトミュージアム等の若干の観光地はあるようだが、
特別に魅力的というわけではない。

もっとも近くにある大都市はザルツブルクだが、
そこからも1時間40分ほどかかる。

それなりの動機がない限り、
訪れる機会がない土地だろう。



ただ、個人的にはここに泊まってよかったと思っている。

かつてポルトガルのオビドスを訪れた時もそうだったが、
リスボンからの日帰り客が多かったため、
宿泊者として人が少ない朝の街歩きを楽しめた。

これはバートイシュルでも同様。

少し中心を外れれば自然豊かで、
街の北側を流れるイシュル川も美しい。

何日も滞在し続けたいとまでは思わないが、
通り過ぎるだけというのももったいない街だった。


なお、翌日は土曜日だったためか、
朝市も開かれていた。



午前9時過ぎには大勢の人でにぎわい、
前日の閑散とした雰囲気とは対照的だった。



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執筆者、伊田武蔵
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