バンコクで生きるという選択肢を現地で消した




ビザさえ取れればバンコクで生きるのもありだと思っていた。

これまでに何度もタイを訪れ、
好きな国の1つであったし、
住みやすいということも実感していたので。



50歳以上ならリタイアメントビザを簡単に取れるが、
30代の私にとっては簡単に住める国ではない。

しかし、朗報が舞い込んできた。

これまでは半年間で90日以内に制限されていたビザなしの滞在が、
日数制限がなくなったという。

1回の滞在は依然として30日以内であるものの、
ビザランと呼ばれる入出国を繰り返す方法を取れば
回数も期限も無制限になった。


ここで頭をよぎったのは、バンコクで生きるという選択肢。

日本、マレーシア、フィリピンと移住してきて、
ここでタイというのも自然な流れ。

東南アジアの中でも住みやすい国の1つなのは間違いない。



これまでは空想レベルであったバンコクで生きることが、
現実的な問題として持ち上がってきた。


その時に思ったのは、ベストではないということ。

そもそも、私は定住という生活スタイルが
ベストであるかどうかも疑問視している。

常に移動し続けるスタイルを死ぬまで継続するのは非現実的だが、
当面はどこか1つの国で生きる必要がない。


そう考えた時、バンコクも例外でないと感じた。

旅行先として好きな国だし、
転々と移動しながら滞在する場所としては魅力的。


しかし、ここに住み着くとなるとどうか?

体感気温40度の灼熱の気候や大気汚染など、
意外に問題もある。

最近の朝食は屋台で買っているが、
こんな習慣もじきに飽きるだろう。

何ヶ月も楽しめることではない。



そう考えると、
バンコクで生きるというのは、
この街との付き合い方としてベストとは思えない。

もっとライトな関係の方が、
長期的に好きでいられるような気がする。

国や都市との関係においても距離感は重要。


そして、旅行先として魅力的だからといって、
必ずしも住みやすいとは限らない。

バンコクはどちらの用途でもフィットするが、
それでも今すぐ住みたいとは思わなかった。



ビザなしの滞在以外にも、
学生ビザを取れば最長8年住むことができる。

しかし、その気持はなくなってきた。

バンコクに来てから1ヶ月が過ぎようとしているが、
すでに新鮮味は消えてマンネリになっている。


初めてこの街を訪れた時の感動は、
もはや見る影もない。

これが3ヶ月、半年と続いていけば
ますます日々の喜びは薄れていってしまうだろう。


そうしたことを考えると、
私は1つの国で生きることは向いていないのだと思う。

別に日本を出たのも、
強烈な不満があったわけでもなく、
海外に行く明確な動機を持っていたのでもない。

条件も整っているので、
何となく移住してみようという程度のノリだった。



移動し続ける生き方にもデメリットはもちろんある。

荷物を増やせないとか、生活が安定しないとか。

いずれは定住生活に戻るだろうし、
その後には再び拠点のない生活もするかもしれない。


ただ、今の私には1つのスタイルを固定して生きるのは
どうやら向いていない。

もっと環境を変えて、
皮膚感覚で刺激を受けていたい。

本来が引きこもりがちな性格なので、
住む場所を固定すると日常に変化がないので
なおさらなのかもしれない。



バンコクにしても、今後の移住先として候補の1つ。

再び住みたいマニラであったり、
郊外は意外に閑静なクアラルンプール、
ビザなしで1年住めるバンクーバー等とともに
選択肢としては残ることになる。

しかし、それは移動に疲れて羽を休める先としての
意味合いが強くなるのかもしれない。

実際、自宅を引き払って転々としてみて、
そんなことを感じている。



バンコクも半月以上長居すると、
色々出かけようという気持ちはなくなっていき、
かえってどこにも行かないという現象が起こる。

これが日常になってしまったら、
少し残念な気がする。

居心地はそれなりに良くても、
ゆっくりと澱がたまるような日々になってしまうのだから。

そんな風に生きるよりも、
今はどんどん新しい地を踏みしめていきたいと思っている。



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執筆者、伊田武蔵
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