バルセロナの治安が悪化しているという話


最近になってバルセロナの治安は悪化の傾向にあると
スペイン在住の日本人から聞いた。

元々、ヨーロッパの都市の中では
それほど安全なイメージの場所ではない。

とは言っても裏通りや人通りのない場所に行かないとか、
持ち物から目を離さないといった基本的なことに気をつければ
安心して見て回れる街だった。



私が行った際にも特に危険な出来事に遭遇することなく、
サグラダファミリアやグエル公園を始めとした
アントニオ・ガウディの作品を見てきた。

それが昨今のスペインの失業率の増加で
バルセロナの治安がにわかに乱れているらしい。


しかも失業者は若者が多く、
20代限定では半数が職につけずにいる状態なので
なおさら問題が起こることは予想される。

スペイン人と言えば体も大きいし、
仕事が見つからずに不満を抱える若者が暴れたら
手がつけられない。

ヨーロッパを旅している時には
基本的に周囲が体の大きい人ばかりなため、
治安が悪い地域はより緊張が高まる。

相手が丸腰でも油断できないので。



同じく失業率の上がっているギリシャでも
シャッターへの落書きが増えたりして、
不穏な雰囲気は高まっているという。

バルセロナも同様であるらしい。



治安が悪くなれば観光の面でも不振に陥りかねないし、
世界有数の人数の旅行者を受け入れるスペインとしては
経済に二重にダメージを受けることになりかねない。

今はどうなのか分からないが、
数年前の統計では世界一海外旅行者が訪れている国はスペインだった。


ヨーロッパなので立地上、
他の国から訪れやすいというのも理由にあるので、 
単純に国の魅力が世界一というわけではないにしても
魅力にあふれる国なのは間違いない。


その中でもバルセロナと言えば、
首都のマドリッドを上回るほどに人気の街。

そこの治安が悪くなっているというのは心配な点。

どうもマドリッドも同様の傾向にあるらしい。



来年は私もヨーロッパにしばらく滞在予定なので、
特に決めていないがスペインも訪れる可能性が高い。

そうなるとマドリッドやバルセロナには足が向くだろう。

その頃には安全になっていればいいが、
残念ながら急激な改善は望めそうにない。



かつて訪れたアンダルシア地方もよかったので、
またグラナダやコルドバにも行ってみたいが、
スペインの治安の状況次第になるかもしれない。

他にも行きたい場所は色々あるし、
EU諸国の合計滞在日数は90日以内というビザの制限もある。

その中でやりくりをするとなれば、
治安が悪化している地域はどうしても後回しになる。


それでもバルセロナぐらいに魅力的だと
ちょっと寄ろうと思ってしまうのだが、
小さな街だと飛ばす方向で考えてしまう。

やはり観光産業に及ぼす悪影響は小さくないのかもしれない。



ただ、スペイン在住者の人の話を聞いても、
そこら中で暴動が起こっているとか、
歩いているだけで危険な雰囲気というわけではないので、
あくまで以前よりもバルセロナにおいて治安が悪化しているという話。

相対的に見ると悪くなっているだけで、
本当の意味で危険地帯になっているのではない。



ただ問題なのは、
来年の予定では特定の家を持たずにホテル暮らしをするつもりなので、
荷物を盗まれたりするとダメージが大きいこと。

そうなると、より慎重に旅先を選ぶことになるかもしれない。

何しろ荷物を紛失したら本格的にまずい事態に追い込まれるので。


そう考えるとバルセロナに行くにしても、
現地の雰囲気を見てピリピリしていたら
手短に切り上げて次の街に行くことになるかもしれない。

おそらく杞憂だろうとは思うものの、
若干心配なところではある。



私が住むフィリピンも治安が悪い場所というイメージだが、
マニラの中でもマカティ地区は安全そのもの。

普段は緊張感もなくのんびり暮らしている。

まったく危険な目にあったこともないし、
むしろバルセロナの方が危険な雰囲気はあると思う。


フィリピンはかつてスペインの植民地だったため、
イントラムロス地区には遺跡や教会も残されている。

それを見ると、再びバルセロナやマドリッド、
さらにはアンダルシアにあるコルドバやセビーリャに行きたくなった。

それだけの魅力がある国だし、
スペインも観光で相当稼いでいる国だけに
早急に安全面では対策を売ってほしいと感じる。

バルセロナも治安の懸念がありつつも、
結局行くような予感がするし。

グエル公園から眺めるサグラダファミリアと海は、
また見てみたいので。



それにしても、
一部のエリア限定とはいえ、
フィリピンよりも危険とは皮肉な話。

もちろん、国土全体で見たらスペインの方がずっと安全だが、
マカティとバルセロナを比べると逆転してしまうのだから。

仮にもEUに名を連ね、先進国側に入る国と、
かたや東南アジアでも気が抜けない国とされるフィリピン。

両者の間に存在する壁も、
絶対的なものではないことがよく分かる。




経済の影響が直接的に治安に直結するというのが
バルセロナの例を見ても分かる。

これから長期的に見て日本の経済は悪くなるし、
2050年までに先進国から脱落するという予測を
経団連が出すほど。

日本も世界有数の安全な国というイメージが
過去の遺物になってしまう日が来るのかもしれない。



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執筆者、伊田武蔵
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