ベトナムで海外旅行がブームになっている


経済発展を背景に、ベトナムにおいても海外旅行が一部の人達の間でブームになっていて、その兆候は様々なところに現れている。

例えば、ホーチミンで開催された国際旅行博というイベントがあった。

国際旅行博の中では、ラオスやミャンマー、マレーシア、フィリピン、タイ、シンガポール、香港などの様々な国が出展していて、トルコやエジプトなどの遠くの国もわざわざブースを出すほどだった。

この国際旅行博は、もともとはベトナム国内の旅行会社が企画をして、そこから彼らの見込み客を集めようという主旨で行われていたのが、近年においてはベトナムの国外からわざわざ旅行会社がやってきて、自国に誘致しようという動きも出てきている。

こうしたイベント一つを取っても、実際にベトナム人が国を出て、海外に旅行に行く機会が多くなって、周りの国からしてみると、それがビジネスチャンスになっていることが伺える。

では、実際にベトナム人の海外旅行先として人気の国はどこかと言うと、1番はカンボジア。

理由は単純で、陸続きの隣国なので行きやすいから。

しかも、コストが非常に安く、3泊4日の食事付きのツアーであるにもかかわらず、金額はわずかに1万5千円というツアーもある。

このツアーではシェリムアップに2泊して、プノンペンにも1泊するということなので、内容的にはかなり充実している。

ベトナム人にとっても、アンコールワットを初めとした遺跡は人気を誇り、そういったところに行きたいということで、隣国まで足を運ぶ人が増えている。

日本のような島国であれば、海外という言葉の通り、必ず一回海を越えて外に出なければいけないのに対して、ベトナムとカンボジアは陸続きなので、ある意味で言うと国内旅行とそれほど違いがない部分もある。

1万5千円という低コストであれば、ベトナム人の中でも中間層やそれ以上の層であれば十分に出せる金額だし、余暇を楽しむ余裕ができてきているのがよくわかる。

では、日本とベトナムの関係はどうかと言うと、日本からベトナムへは2012年の統計だと約56万人の渡航者がいるとされている。

それに対して、逆にベトナムから日本に来る人は少なく、約4万人程度にとどまっている。

これだけ経済格差があるということになれば、ベトナム人の所得で日本に来てホテルに泊まったり、食事をしたりするのはやはり負担になるだろうし、だからこそ日本人が気楽にベトナムに行けるということもある。

ただし、この経済格差も徐々に埋まりつつある傾向を見て取れるので、今後いつまで続くのかはわからない。

すぐに埋まることはなくても、5年、10年というスパンで見ると、どんどん縮まってくるのかもしれない。

そうなってきたら、ベトナム人が日本に来ることはもちろん、ヨーロッパやアメリカ等にも旅行する人が増えていくだろう。

ベトナムのアウトバウンドはそんな感じだが、インバウンドも好調で、多くの外国人がホーチミンやホイアン等を訪れている。

かく言う私自身、今年2度目のベトナム行きを決め、観光ビザ取得手続きの一環として証明写真を撮影したり、招聘状の手続きをしている最中で、来月にはダナンへ飛びベトナム中部でくつろいでくる予定。


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