ブルノもまたバーが多かった


チェコやハンガリーはビールが美味しいことで有名だし、町中にバーの数も多い。

ブルノも例外ではなく、旧市街中心部の広場では、カフェとバーが合わさったような店が並んでいる。

どちらかというと、店舗自体はオープンテラスの席が中心となったカフェで、外は満席に近くても店内はガラガラだったりと、さすがに外の席と太陽が好きなヨーロッパ人らしい光景だった。

これはブカレストやリスボン等で見てきた光景と全く同じもの。

そしてこのエリアのカフェは、サンデーやパフェ、そしてケーキやタルトにも力を入れていて、食べてみたがレベルも高い。

だいたいケーキが1個で200円前後となっていて、中心部の店だともう少し金額が高くて、それでも300円ぐらいが主流。

このレベルのケーキであれば、仮にバンコクやクアラルンプールで食べた場合、400円以上はするし、そう考えるとヨーロッパの国でありながらチェコの方が、かえってケーキのような付加価値が高いものについては安くで食べられることになる。

これはチェコに限らず、東欧全体としてそういった傾向がある。

他にジェラートも80円ぐらいで食べられたりとか、物価の概念が崩壊してしまいそうなほどに金額が安く、それでいて食べてみても美味しい。

こういった普通のカフェと同じような充実したメニューでありながらも、必ずといっていいほどビールやワインもメニューリストに載っている。

ここら辺がさすがチェコ。

私もブルノでガトーショコラやクリームホーン、シュトゥルーデルなどを食べたが、どれも一つとしてハズレがなく、全てが満足いく出来栄えだった。

通常であれば、ビールとケーキは合わないと敬遠されがちだし、実際その通りだとは思う。

しかし、カフェでしばらく仕事をしていて、最初はビールだけを頼んでいたが、ちょうどいいタイミングで追加注文を取りに来てくれるので、思わずケーキを頼んでしまう。

それからまた少しして食べ終わった頃に再び店員さんがやってきて、今度は甘めのホワイトワインを頼んだりと、ついブルノでは食べ過ぎ・飲みすぎになってしまう。


郊外のバーは雰囲気が一変

郊外に出てみると一気に雰囲気が変わり、思い切りバーらしいバーになって、当然ながらケーキが売っている雰囲気などない。

そして客層も変わり、観光客や昼間から長閑な雰囲気で談笑を楽しむような夫婦ではなく、いかにもガラの悪い中年の男たちのたまり場となっている。

店内は煙草の煙がモクモクと漂い、Hotel Arteに帰る前にビールを一杯お腹に入れたいと思っても、敷居がかなり高いというか、むしろ嫌悪感を催させるようなものだった。

ブルノのこういった貧民街に近いエリアで、わざわざ危ない目に遭うリスクを背負ってまでバーに寄る理由もないので、それ以降は飲みたい時には必ず町の中心街で飲むようにした。

しかしながら、007バーとか、999バーとか、日本人なら思わず気になってしまうような名前のバーが多かったのも特徴的。

こういったものは全て中心部より東側に位置していた。

さらに言うと、その999バーの近くには、ランドリーバーという不思議な名前のバーがあって、中を覗き込んでみると、実際に洗濯機が回っている音がした。

もしかすると、ランドリーが併設されていて、洗濯をしている間に一杯飲めるという趣向なのかもしれない。

少なくとも入口付近は、普通のバーと同じような内装になっていた。

他にも、スカイアイスバーとか、セイントトロペッツとか、ザ・パブとか、中心部付近にも色々と良い店があって、ブルノはビール好きには楽しい町だった。


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