10年ぶりのブダペストに到着


まだ20代の頃、初めてヨーロッパに来た時に、ブダペストには数時間だけ滞在したことがある。

ベネチアからドイツのミュンヘンに移動する途中の話で、夜行列車に乗ってイタリアを発ち、朝から昼過ぎまでハンガリーのブダペストに数時間だけ滞在したと記憶している。

今もそうだが、ハンガリーはフォリントという独自通貨を使っていて、ユーロは使用していない。

そんなこともあったので、ちょっと立ち寄っただけの私としては、わざわざ両替するのも面倒だし、駅にある荷物の預かり所ではユーロを使えたので、そこではユーロを使い、後は実質的に一文無しの状態で、鎖橋やアンドラーシ通り、漁夫の砦等をざっくり見て回り、しばしの町歩きをして立ち去った。

その時には駅に水飲み場があって、これは飲用に適しているのかどうか、と考えて眺めていたら、駅員のおじさんが声をかけてきて、「どうかしたか?」と聞いてきたので、「これは飲めるのか?」と聞いたら、大丈夫だと言ってその場で飲んで見せてくれたことを思い出した。

ルーマニアのシビウから10時間かけて到着したケレティ駅には、おそらく当時と同じと思われる水飲み場があって、今ではそれが飲み水であることがよりわかりやすく表示されていた。

今回はミネラルウォーターも持っていたので、そこで水を飲むことはしなかったが、10年前の記憶が不意に蘇った。

あの当時はとりあえず、大通りを取って、鎖橋を渡り、ドナウ川の対岸から国会議事堂を眺め、少しゆっくりして、ベネチアで買ってきていた食べ物を公園で食べて、ミュンヘンに向かって旅立った。

今回はそんな急ぎの旅ではなく、とりあえず2泊だけホテルを予約しておいて、そして一夜明けた今日、さらに別のホテルで2泊連泊することにした。


現地での生活を垣間見る滞在

今回泊まっているのはサービスアパートメントで、いわゆるホテルというよりは、現地の暮らしを体験しているのに近い感覚。

1LDKの部屋なので、ホテルであればスイートルームということになるが、その割には料金も良心的だし、ハンガリーの現地の人の暮らしを垣間見ることもできて、なかなか興味深い。

広さに関して言えば申し分ないし、このままここに住んでしまってもいいぐらい。

とはいえ少々問題なのは、周りにレストランが少なく、やや高級気味のレストランか、ケバブやテイクアウトのピザぐらいしかないという両極端な状態になっている。

10年前に来た時は、ブダペストのレストランで食事をしようという予定もなかったので、よく見ていなかったし、当時の状況は判然としない。

とりあえず今回に関しては最低でも4泊するし、気に入ればもっと長くいる予定なので、色々と観察してこようと思う。

それにしても、以前に来た時には、ハンガリーは私の回ったヨーロッパの10ヶ国ほどの中で、もっとも空気が汚い印象があったが、今回は今のところそういった感じを受けたことはない。

10年もあるので、そこら辺の事情も改善されているのかもしれない。

今泊まっているホテルでは、自転車を貸出ししているので、今日はそれを借りてブダペストの町を回ってみようかと思う。

ホテルでもらった地図だと、詳細に色々なことが書かれているものの、どこら辺がみどころなのかよくわからないので、とりあえずドナウ川の方へ向かって走って行けば色々あるはず。

ブダペストでは、公共の自転車もあるものの、ああいったものはだいたいデポジットが高額に設定されていて、普段使う人であればともかく、居住者ではなく単なる旅行者としては、少々ハードルが高かったりするし、スムーズにデポジットが戻ってくる保証もない。

そういった意味で言うと、ホテルで貸し出してくれるのは、かなり助かる。

初日はブダペストのメトロを使ってChef Cafeで軽めにディナーをした後、Pajta Pubでモヒートを飲んで幸せな再訪に祝杯を傾けた。


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