ブルガリアの物価をソフィア等3都市で現地調査。「東南アジア並」は本当?

ソフィアの道路


ブルガリアの物価調査をソフィア、プロブディフ、
ベリコ・タルノボの3つの都市で行ってきた。

相変わらず単なる旅行というよりも、
移住先やロングステイ先として初めての街を評価してしまうので、
その一環として。

概して言うと、この国はとにかくなんでも安い。

たとえば、テイクアウトのピザの切り売り。

一切れ1レフで約70円。

かなり大きく、食べごたえがある。

食の細い人なら、一枚で一食分になるほど。

雨が降ってきたのでレストラン行きを断念し、
一度ソフィアの中央駅近くで食べてみたが、
味は値段相応だった。

東欧はピザの美味しい国が多いが、
さすがにちゃんとしたレストランであることが条件。

ブルガリア、特にソフィアは古着屋が異常に多かった。

Tシャツが1レフ(70円)とか、
ジャケットが3レバとか。

この物価なら、東南アジアと変わらない。

ちなみに、ブルガリアの通貨はレフだが、
複数形になるとレバに活用するというややこしい仕様。

各都市でスーパーにも入ってみたが、
ソフィアもプロブディフもベリコタルノボも
ほとんど同じ価格となっている。

ここでは、ブルガリアというか東欧各地にあるBILLAの
市場調査をした結果の一部を載せておく。

まずはバナナが5本で2.8レバ、
ピンクグレープフルーツがキロ5.99レバ、
オレンジがキロ1,75レバと果物は格安。

コカ・コーラ0が500mlで1,29レバ、1,5lなら1,79レバ、
ザゴルカ(Zagorka)というビールが500 1,19レバ、
ヨーグルトが400gで0.85レバ、
ダブのシャンプーが200mlで7.29レバ、
マーマレードが500gで3,18レバ、
ミネラルウォーターが500mlで0・65レバ、
レッドブルが350mlのロング缶で4.09レバ、ショート缶は2,89レバ。

全体として、ブルガリアの物価が安いことは明白。

特に農作物は安いという印象が強い。

小麦から作るビールにも同様のことが言える。

何しろ、缶ビールが1本50円ほどなので。

発泡酒ではない正真正銘のビールと思われるので、
日本との差は大きい。

とは言え、東欧やヨーロッパの中では
そこまで極端に破格というわけでもないが。

なお、ヨーグルトは日本でもフィリピンでもブルガリアでも
まったく味に違いがない。

規格品とは思っていたが、
ここまで普通とは拍子抜けした。

スーパーで買っても、ホテルの朝食で食べても、
極めて標準的で特徴のないヨーグルトしか出てこない。

この点は残念。


街中で見かけた美容院は、
カットが16レバだったので1,000円を少々越える程度。

ブルガリアのレストランに入ると?

プロブディフの料理

ブルガリアはレストランも物価の安さを反映している。

スープとメインに肉料理を頼み、
ビールを一杯飲んでも1,000円から1,500円ぐらいに収まる。

牛肉は高めだが、鳥や豚は安い。

ソフィアでも中心部の一角以外には、
レストランはあまり存在しない。

ピザのテイクアウトやパン屋、デリカテッセンはあるものの、
きちんとしてレストランは一部エリア以外では少ない。

これはプロブディフやベリコ・タルノボでも同様の事情にあり、
旧市街やメインストリートに集中していて、
それ以外では見かけることがほとんどない。

マクドナルドやKFCのようなファーストフードを例外とすれば。

このあたりはブルガリアの国力というか、
経済力を反映していると思われる。

日本人からすれば外食代が安く感じても、
現地の人の賃金水準から考えれば高額になる。

そう考えると、外食を日常的にできるのは
外国人旅行者とブルガリア人の一部のエリートのみになる。

物価の安さは賃金水準とも関係しているので、
こうした結果になるのは仕方のない所。

ただし、ブルガリアの食のレベルは低くない。

他の東欧と比べても見劣りしないし、
隣国のルーマニアのように残念な感じではない。

この点はこの国の魅力の1つ。

特にソフィアで食べたミネストローネは絶品で、
各国で食べた中でもベスト3に入るものだった。

旅行者にやさしいホテル代


ソフィアのホテルを見てみると、
5つ星のInterContinental Sofiaが一泊16,478円、
4つ星のCentral Hotel Sofiaが11,885円となっている。

どちらもダブルの部屋で、
1人で泊まっても2人で泊まっても料金は変わらない。

地方に目を移すと、
4つ星のHoliday Inn Plovdivが8,861円
同じく4つ星のBoris Palace Boutique Hotelが5,537円。

ホテル代についても物価の安さが
反映される結果となっている。


ソフィアを東南アジアの首都と比べると、
バンコクよりはやや高いものの、
シンガポールよりはずっと安い。


観光に必要な費用

プロブディフの丘の上の彫刻
まず、ソフィアの世界遺産、ボヤナ教会の場合、
入場料は無料。

聖ペトカ地下教会や聖ネデリャ教会、
アレクサンドル ネフスキー大聖堂、
ソフィア郊外のリラ修道院も同様。

これらの教会では
カトリックやプロテスタントの教会と違う
ブルガリア正教の雰囲気を感じられる。

特に壁にかけられている宗教画が平面的で、
ヨーロッパ主要国の教会とは趣が異なる。


世界遺産のボヤナ教会は大人が10レバ、子供は1レフ。


ブルガリアの国立美術館は6レバ(400円ほど)、
国立歴史博物館は10レバで、学生料金は1レフ、
地域民族博物館は大人が5レバ、学生は2レバとなっている。


移動コストはどうか?

ブルガリアの駅
ブルガリア国内を周る際の交通費について。

首都ソフィアからプロブディフには
鉄道を使って移動した。

こちらは9レバ(約650円)で、
所要時間はおよそ3時間。

チケットにはキリル文字の表記しかなく、
英語表記はまったくない。

チケット売り場の人も英語が通じないので、
かなり不安な旅路ではあった。


プロブディフからベリコタルノボへは
長距離バスを使って移動した。

ベリコタルノボのバスターミナル

こちらは17レバだったので、
およそ1,200円。


ソフィア(オブチャクペルバスターミナル)から
リラの修道院には日帰りで行ってきたが、
バスは片道11レバ(約770円)。

行きは途中から大型バスに乗り換えだったが、
それまではギュウギュウで大変だった。

座れないどころか、
立っているのもきついほどの混雑ぶり。


市内交通でいうと、
ソフィアには地下鉄が走っている。

こちらはシングルチケットで1.6レバ(約100円)。

プロブディフでパソコンを盗まれた関係で
ソフィアの地下鉄やリラの修道院の写真はないが、
地下鉄は駅によってかなり薄暗い印象があった。



最後にタクシーについて。

初乗り料金はたしか60円程度だった気がするが、記憶が定かではない。

はっきりしているのは、
ソフィア空港から市内中心部までが1,000円弱。

13レバぐらいだった。

人件費の安さを反映してタクシーは格安で、
プロブディフやベリコ・タルノボでも何度か使ったが、
基本的に1回200円とか300円程度。

とにかく安かった。

ただし、ルーマニアのブカレストに着いてから出会った
リタイアメントした日本人旅行者の話だと、
ソフィア空港からメーターを使わないタクシーに乗ってしまい、
4,000円ほど取られたという。

物価の安いブルガリアらしくぼったくりの額も小さいが、
通常料金の5倍程度ということになる。

タクシーがトラブルの元なのは万国共通の事情だが、
空港にはOKタクシーのカウンターがあるため、
利用時はそこで手配してもらう方が安心。


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