カナダの治安をバンクーバー、トロント等6都市で確認してきた



今回は東海岸のハリファックスから、
首都オタワ、モントリオール、トロント、ナイアガラ、
そして西海岸のバンクーバーとカナダを横断してきた。

その中で治安について気づいたことを書いておこうかと思う。

今後の移住先やロングステイ先候補としても見てきたため、
そこら辺も踏まえて。



ハリファックスについては、
特に何も感じなかったので割愛。

そもそもフランクフルトからの移動で寄っただけで、
3泊しただけ。

豪雨の日は外にすら出なかったので、
あまり印象がない。

都市というほどの規模でもなく、
中心部から遠い郊外にホテルを取ったこともあって
カナダの治安を論じるのにあまり影響がないという思いがある。

移住したいどころか、
旅行で訪れたいと思っている人もほとんどいないほど、
知名度の低い街でもあるし、
実際知人に話しても知っている人がほぼいなかった。



次に行ったのが首都のオタワ。

紅葉と教会
秋の公園
雨のカナダ


街中は極めて安全な感じがしたし、
日が暮れた後でも危険はまったく感じなかった。

とは言え、モントリオールに移動した日の午前中に、
議会を襲撃した男がいた。

この事件は、その日の夕方、モントリオール到着後に
フェイスブックを通じて知人に指摘された。

安否を確認されたのだが、
そもそも街の雰囲気はいつも通りだったし、
異常に気付くこともなかった。


ただし、前日には議会の前を通っていたし、
事件の当時も1キロ程度しか離れていないホテルにいた。

カナダの議事堂


オタワ最終日ということで、
そちらの方向に散歩でもしようかと思ったりもしたが、
寒いのでやめたという経緯があり、
ヒヤリとした出来事だった。


もっとも、この事件はイレギュラーなもので、
カナダ国内でもショッキングなニュースとして報道されていた。

年中起こっていることではないので、
これをもって治安が悪いというのも過剰な反応だろう。

犠牲者が出たとはいえ、
通りすがりの関係ない人ではなく警備員。

旅行者や一般住民に危害が加えられたわけでもない。

治安の良し悪しの判断材料というよりも、
偶然にも危険な出来事にニアミスしてしまった、
というぐらいに捉えている。



続いてのモントリオールも基本的に安全そうだったが、
奇声や雄叫びを上げて歩く若者の集団を何度か目にした。





ただでさえ体の大きなカナダ人なので、威圧感がある。

この街はフランス語がメインということもあり、
カナダの中でも住むには不便そう。

他の英語圏の街に比べると、
どうしても言語の壁は存在する。

ただし、街中にモン・ロワイヤル公園という緑があふれる丘があったり、
川もあったりと自然は豊か。

その意味でモントリオールの住環境はいい。


とは言え、わざわざ英語圏の国の中で
フランス語が公用語の街に住むのもどうかと。

ムダな苦労を背負い込むだけな気がする。

これまでもフィリピンやマレーシアに住んできたし、
それぞれの国の言葉は一切習得しなかった。

それでもやって来れたとは言え、
できれば英語メインの方が楽に生活できるのは間違いない。



VIA鉄道で移動したトロントは特に治安上の問題は感じなかった。

鉄道の中も同様。

隣国アメリカのワシントンのように、
市内交通でピリピリした空気を感じるようなこともない。

こちらはカナダ最大の大都市。






通常、大都市になるほど治安は悪化するものだが、
トロントはオフィス街のエリアを外れても
危険や緊迫した空気を感じずに街歩きが楽しめた。


その後、バンクーバーを離れる際に隣り合った林業関係者は、
トロントは自然がなくてダメだと愚痴っていたが、
たしかに他のカナダの都市に比べるとその傾向にある。

ただし、戸建てエリアの場所は木々がきれいだし、
普通に車道をリスが横切っていて精神的にも豊かな国なのを感じた。



そしてバスでナイアガラへ。






こちらは到着の日にナイアガラの滝の近くを歩いていたら、
「チーナ!チーナ!」と大声で叫んでくる集団に遭遇。

辺りは公園のような暗がりで、
おそらく20代前半ぐらいの若者が7人前後ということは分かった。

向こうは白人で、
バスケ部を思わせる体格だった。

特別がっしりした体格ではないが、
全員背が高く、180センチ以上はあると思われる。

手足が長く、走るのが得意そう。


リスボンに続いて人種問題的なことかと身構えつつ、
そもそも中国人じゃないことを伝えたくもあり、
とは言え距離を詰めるのが得策なわけもないので
様子を見ながらそのまま歩き去ったら追ってはこなかった。

あの人数では追われたらどうにもならないだろうから、助かった。

他にも、ナイアガラでは気温が10度を切っているにも関わらず、
上半身裸になって大声でじゃれあっている若者が。

まだ日が暮れていない時間帯だったが、
おそらく酔っていたのだろう。


滝壺に落ちたほうが世のためになりそうなほど
頭が悪そうな連中を初日に集中して見かけたが、
その後は特にそんなことはなかった。



ここまで見ると、
カナダの治安の負の面を見てきたような気もするが、
総合的に言えば安全な国という印象がある。

同じ北米でも、
アメリカに比べればずっと危険が少ないのは間違いないだろう。

今回はアメリカと行ったり来たりしながら
西へ西へと北米を横断してきたので、
アメリカよりもずっと安全という感覚はなおさら強い。

とは言え、ポルトガルや東欧に比べると
不穏な空気を感じることがちょくちょくあったのも事実。

何しろ、一度横断しただけで、
オタワでは銃撃事件にニアミスし、
モントリオールではガラの悪い若者の集団を目撃し、
ナイアガラでは軽くとは言え絡まれているので。

カナダの治安が良いと言っても、
手放しに安全だと言えるレベルではない。



そして最後のバンクーバー。







世界有数の住みやすさと評価される街だが、
ここでは特に不安を感じることは何もなかった。

ダウンタウンエリアは治安も良さそうだったし、
きれいな街並みと豊かな自然が調和した街だった。

裏通りに入ったりしない限り、治安面での問題はなさそう。


ただし、バンクーバー在住の人に後から聞いたところだと、
エリアによっては危険な地域もあるということ。

地区によって荒れていたり、
犯罪の頻度が違うのはよくある話なので、
移住するような場合には部屋探しの前に
ある程度のあたりをつけておいた方が安心。

特に家賃の安い物件に住む場合、
安全とは言えないエリアに位置していることも多いので。

観光客が一般的に周るルートの範囲内であれば、
特別危ないことはないという話だった。


マレーシアの移住仲間もバンクーバーに移住していったが、
スカイプで話したら、この街がずいぶん気に入っている様子だったし、
一度もマレーシアに戻ってくることはなかった。

それだけ住みやすいというのも納得できる。

こうして友人や知人が、
良く言えば世界各国に分散され、
悪く言えば散り散りになって
それぞれの居場所がよく分からなくなっている(笑)。



以上が今回のカナダの旅で治安について感じたところ。

北米の中ではアメリカよりも居心地が良いものの、
ヨーロッパと比べると見劣りするというのが率直な感想。

とは言え、観光ビザで半年の滞在ができたり、
それを2回更新して1年半住めるのは魅力的で、
今後住む場所の候補になっている。

逆に言えば、ビザのゆるさがなければ
いまいちということでもあるのだが。



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執筆者、伊田武蔵
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