ヨーロッパや北米を移動して、10月ももうすぐ終わりになろうとしているが、ハロウィンの準備を盛大に行っているところが見当たらないことにそこはかとなく驚いている。
あと1週間も経たずにハロウィンを迎えることになるが、カナダでは町中でもそれほど派手に飾り付けがされているわけでもない。
実際問題としてオタワでは、市場の中でハロウィン用の大きなかぼちゃが売られていたり、あるいはハリファックスの一部の戸建の家では控えめな装飾がされていたりしたが、基本的に町がいつもの状態に保たれている印象がある。
以前に11月の終わり頃にロンドンをはじめとして、ヨーロッパのいくつかの国を周った時には各地でクリスマスのデコレーションがされていて、イルミネーションもとてもきれいだったのを鮮明に覚えているが、今のところハロウィンらしい装飾もないので、いたって平穏ないつも通りの町。
これから数日後がたち、実際にハロウィンの当日になった段階でどうなるのかわからないが、今の状況であればフィリピンの方がかえってハロウィンを意識していたのではないかという気さえする。
フィリピンには数ヶ月前まで住んでいたが、9月の終わりぐらいからクリスマスの準備も始まる。
イルミネーションが3ヶ月ぐらい続いているので、実際に12月の24日や25日になる頃にはもう環境に順応しているというか飽きてしまっていて、熱帯の国で気温も下がらないので、いまいちクリスマスと言われてもピンとこないし、間延びしてしまっているという感じがフィリピンではあった。
それとは逆に、カナダはまだまだ冬ではなく、秋という位置づけで動いているような感じがする。
秋のオタワで冬の厳しさを憂う
気候の面で見れば、オタワやモントリオールではすでに最高気温が10度を切っているぐらいなのでとても寒いし、東京出身者からすると、もう冬という位置づけでもよさそうなもの。ただし、オタワでは真冬になると気温がマイナス20度になるため、まだまだ今は秋という感覚なのだと思う。
植物も紅葉がまだ続いている状態で、葉が散っている状態でもないので、冬という表現にも違和感がある。
こうして考えてみると、これ以上訪問するのが遅くならなくてよかったというのが本音のところ。
感謝祭を終えてハロウィンに向かう今の段階の気温でもかなり寒いし、もうアジアに戻りたい気持ちになることもあるぐらいで、ここからさらに気温が10度、20度下がった状態ではとても安穏として生活していける感じがしない。
ホテルから出ないでこもっているのであれば、わざわざカナダのように物価の高い国にいるメリットもないわけだし、そういった意味で言うと、真冬のヨーロッパや北米は、今後はできるだけ避けてやってくるようにしたい。
季節によって滞在場所を変えるライフスタイルは、今後の重要なテーマでもあるし、そう考えてみると、基本的に1年中大きな変化のない東南アジアの国々は、万能選手のような存在で使い勝手がいい。
他の国の条件が悪いシーズンを、東南アジアで過ごすことで問題を解消できるので、優秀な控えというか、穴を埋めてくれる存在ということになる。
とはいえ、タイやマレーシアであれば、年末が雨季になるとか、乾季と雨季といった変化はあるので、そういったところもうまく対応できればと思う。