カナダのマクドナルドの不思議な話


各国の物価を調査するための一つの方法として、ファーストフード店、特に全世界にチェーンを持っているマクドナルドに行くことを普段から心がけているが、今回カナダのモントリオールでも行ってみた。

ビックマックが500円ちょっとということで、単品であってもかなり物価が高いことがうかがえる。

いわゆるビックマック指数というものがあるぐらいで、かなり信憑性には疑問のほどがあるとはいうものの、マクドナルドの価格はそれなりに参考になるところではあった。

カナダではマックバリューという割安なメニューであっても、マックダブルベーコンバーガーが1個200円とか、やはり物価が安くはないと感じた。


ただし、先進国においてはファーストフードの代名詞であり、どちらかと言えば粗末な食事の印象すらあるマクドナルドが、フィリピンやインドネシアのような新興国においては、ローカルフードよりも割高で少し高級なポジショニングだったりするため、そもそもの位置付けが異なることは無視できない。

お金がないからマクドナルドで食事をするのか、少し懐に余裕があるから訪れるのかで意味がぜんぜん違ってくるので。

また、東南アジアであったとしても、マクドナルドの金額はそこまで変わるわけではなく、だいたい3割から4割程度しか金額は変わらないので、他のレストランに比べると、比較的金額は近いものになっている。


ちなみに今回カナダのマクドナルドで見た不思議な物として、空になったコーヒーのカップを持ってきた50代ぐらいのおじさんが、無料でコーヒーの補充を受けていた。

その際に、その紙のカップに、店員がマジックで何か書いていたので、回数無制限におかわりができるわけではなくて、1回とか2回とか制限がある模様。

ちなみにこれは、普通にコーヒーを買えば常にそういう風になるのか、あるいはおかわりができるような特別な頼み方というか、追加料金を払っているのかは不明。


マレーシアのマクドナルドに関して言うと、コーラや飲み物を無料でおかわりできるらしく、学生が大量にレジにカップを持ってきて、それによってただでさえ遅いマレーシア人の作業がますます遅れてしまい行列が長くなってしまって、朝マックの時間帯とか、昼食の時間帯に混雑がますますひどくなるという悪循環に陥っていた。

マレーシアの朝マックも、紅茶やコーヒーに関してはセルフサービスになっていたので、その点はまだマシなものの、それ以外の時間帯に関してはカウンターでのおかわりになる。

コーラ等のソフトドリンクに関しては、カウンターでわざわざ店員がつぐ形になっているので、普通に注文をする際にも、それにさえぎられる形になって、どんどん時間が遅れるのが日常茶飯事だった。


今回カナダでマクドナルドに行った際にはまだ午前11時頃で、トロントに向かう電車の中で食べる食事を買いに行っただけだったので、レジがガラガラの状態だった。

おかげで、混雑して困った状況は免れていた。

しかしながら、店員の動きを見ている限り、マレーシアに比べて特別優秀という感じはせず、きびきびしているわけでもなく、むしろ暇を持て余してグダグダな感じが拭えなかった。

マックジョブと呼ばれるぐらいの仕事なので、集まってくる層もカナダ人の優秀な層ではなく、それ相応のモチベーションしか持たない人が多いのだろうから仕方ないが。

こうして考えてみると、先進国であってもマクドナルドの接客のような単純作業は働く人のレベルが変わっていないし、そういう意味で言うと雇う側としては非常に頭の痛い問題だと思う。

どうしたって、人件費やテナント代のような経費の部分は先進国の方がかかるわけで、それに対して価格がそこまで上がらないということは、直接的に利益を圧迫されることになるのだから。

マクドナルドやスターバックスなどの世界的チェーンが新興国を中心に拡大していくのも、経費や利益の構造を考えると納得できる。


なお、カナダのマクドナルドは東南アジアと比べて味や見栄えが良いかと言うと、大きな違いは感じなかった。

量が2割増しぐらいになっていると思えないこともないが、気のせいと言われればそれまでという程度の違い。

マクドナルドに足繁く通っていたわけではないので、細かい違いまでは察知することができなかった。


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