チェンマイの不動産投資市場の過熱感を現地で感じてきた


昨年チェンマイに来たときに、不動産投資の参考のためにモデルルームを視察したコンドミニアム、PALM SPRINGSの物件が完成していた。

遠目から見る限りモダンな印象でとてもおしゃれ。

単純に外観だけで言えば、十分に住んでみたいと思えるレベル。

すぐ近くにある横浜家系ラーメンの秀家でラーメンを食べた後、コンドミニアムのセールス部門に行ってみた。

現在のチェンマイの不動産市場において、新築のコンドミニアムではろくな利回りも期待できないし、微々たる家賃収入を目当てにするよりは売却益を狙う投資が主流だろう。

そのあたりも確認したかったし、現地で不動産業に携わるタイ人の意見も聞いてみたかった。


セールスオフィスの中には3人のスタッフがいたのだが、どういうわけか誰1人として話し掛けてこない。

広いスペースでもないので明らかに気づいてはいるはずだし、資料を出すとか何かしらの対応が必要だと思うのだが、こちらから声をかけるまでそういった働きかけはなかった。

他の目的で来るような空間ではないし、このPALM SPRINGSという物件に興味があることは明白だと思うのだが、強引なセールスをしてこないどころか、そもそも仕事をする気すら見えない。

結局、こちらから声をかけて資料だけもらってそのまま帰ることにした。

多少話を聞いてみようと質問してみたが、まともな返答が返ってこなかったので・・・。


物件の価格表と面積を見てみると、チェンマイのはずれとは思えない金額につり上がっていて、改めてタイの不動産の高騰ぶりを実感した。

これはチェンマイばかりではなく、バンコクではそれ以上に顕著な傾向。

もうすでに購入に適した段階ではないし、以前に購入したアユタヤの物件も早く売却してしまいたい。

アユタヤに関しては買い手がつかない状態なので時間がかかりそうだが、早めに利確できれば良いという扱い。

チェンマイでも他にいくつか物件をあたってみたが、購入したいと思うような不動産は1つもなかった。

タイという新興国であり、なおかつチェンマイという片田舎のような街であるにも関わらず、コンドミニアムの価格が高すぎる。

しかも家賃は安いままなので、利回りが低すぎて家賃ではローンも払えない。

中古不動産市場でさえ、あまり有望とは思えなかった。


一般的なタイ人には手が出ない価格に

現地で働く美容師の人に聞いてみたが、コンドミニアムの価格が、もはやローカルのタイ人はなかなか手が出ないレベルになってしまっているので、彼らとしては困っているという話。

それはそうだろう。

世界中の投資マネーがチェンマイにも流れ込み、一部にはマネーゲームとして物件の価格が上昇してしまっている部分があるのだから、実需を担う現地の人としてはいい迷惑。

もっとも、高度に金融市場が発達した現代において、実体経済と投資マネーを切り離すことはもはや不可能なので、同情ばかりしていられないが、一面では彼らが困っているのも事実だった。

それにしても不思議なのはこれだけ不動産業界が活況で、新規の建築中の物件もちらほら見かけるのに、MAYAモールの不動産コーナーというか、特定のコンドミニアムの展示会のような場所が全く活用されていないこと。

これは今回の訪問の際だけではなく、去年訪れた時も同じ状況だった。

担当者の姿がまったく見えないし、資料も置いていない。

何のためのスペースか分からなかったが、ひょっとしたら既に完売してしまって、テナントの契約期間だけが残ってしまっているのだろうか。

とは言え、そんなに何か月もスペースを遊ばせておくのも不自然なので、何か他に事情がありそう。

チェンマイの物件の着工や完成の状況を見る限り、売れないから撤退したとも考えがたい。

このあたりはかなり不思議。


ひとまずそんな疑問はさておき、今日の夕食はカオソーイ・サムーチャイでムーサテやカオソイ、サテとCHANGビール。

500円以下で食べられる激安のタイ料理だが、わざわざチェンマイで食べるだけの価値があった。


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