チェンマイは海外での田舎暮らしに向いている町という実感




これまでも海外で緑の多い田舎暮らしをしようと考えたことはあったが、なかなか適当な移住先が見つからなかった。

その中でチェンマイというのは、タイで2番目の人口を誇る町でありながら、運河に囲まれた中心部を外れて、しばらく行くとそれなりに緑も多く、バンコクとは随分と様子が異なる。

本格的な田舎暮らしをしたければ、ある程度車で移動をする必要があるが、そこまでしなくても、回りを緑で囲まれていて、空気も澄んでいて、更に言えば、夜になると鈴虫や蛙の鳴き声が聞こえてくるような場所で暮らすというのは、チェンマイなら可能。

チェンマイの場合、中心部は四角くなっていて、周りが運河でぐるりと囲まれているので、どこからどこまでが町の真ん中なのかというのが、非常にわかりやすいが、そこから西に5分ちょっと歩いていけば、空気の綺麗な場所も見つかるようになる。

といっても、幹線道路沿いというのは、交通量が多くて空気も汚いし、歩いていて思いっきり排気ガスのに臭いを嗅ぐことになる。

その為、散歩が楽しいルートではない。

しかしながらそこから1本右折をすれば、環境が全然違ってくる。

例えば、MAYAモールという大きなショッピングセンターがあるが、ここの道を挟んだ向かい側であっても、まだ草村が残っており、小路に入ってその草村ごしに巨大なショッピングモールを見ると、なんだか少し皮肉な感じすらしてしまう。

MAYAモールは夜になると、美しくライトアップされて、その色というのも、青や赤、紫等にどんどん色を変えていくのだが、その手前にあるのは未開発の草原で、素朴な自然が残されている。

こういったエリアであれば、町の中心部まで歩いたり、あるいはソンテウという乗合タクシーのような乗り物に乗って、簡単に移動することもでき、更には、MAYAモールの中で買い物をしたり、食事を楽しんだりすることもできるので、それなりに利便性が高い。

実際私も、3週間ほど主にこのエリアで宿泊をしていたが、大きな不便を感じることはなかった。

海外で田舎暮らしをしようと思った場合、食事をする場所がないとか、買物に行くにもいちいち車に乗らなければいけないので、現地で車を所有するか、毎回タクシーを呼ばなければいけなかったりする。

当然田舎暮らしということになると、道で直接タクシーを拾うのは難しいので、電話をしなければいけないし、行動が制限される。

車を所有するにしても、自分で運転をするのか、それともドライバーを雇うのか、といったところから検討は必要だし、車を所有してしまえば、他の町に再び引っ越すこともなかなか難しくなる。

それに対してチェンマイは、中心部であっても、都会とは言えない程度ではあるが、少し郊外に出れば田舎暮らしをすることができ、中心部等であれば、そこそこの利便性も確保されているということもあって、ある意味でバランスがいい。

自分でわざわざ車を購入しなくても、ソンテウやタクシー、トゥクトゥク等を使えば、市内の移動は可能だし、空港が近いのでバンコクまで移動をするにしても、かなりハードルは低い。

更に、LCCのエアアジア等を使えば、バンコクまでは5千円もかからずに移動をすることができるし、たまには緑ばかりではなくて、海が見に行きたいとなれば、プーケットまで行ってもいい。

そういったことを考えてみると、田舎暮らしの場としてチェンマイは、なかなか魅力的な印象を受けている。

マレーシアのように食事がまずいという根本的な問題があると、ローカルフードばかりでは厳しいし、かと言って和食レストランや、それ以外の各国の料理が楽しめて、尚且つ緑も残っている町というのは、世界的に見てもレア。

更に言うと、タイの場合リタイアメントビザが比較的容易に取れることや、エリートカードやイージーアクセスといった50歳未満でも、ビザを取得する為の道が再び開かれているので、そういった意味でも現実的な移住先としてなかなか魅力的。

但し、すべて食事を外食に頼るということになると、バリエーションが少ないのが、チェンマイの難点で、この点に関しては覚悟しておく必要がある。



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執筆者、伊田武蔵
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