ストレスによる動悸を会社が近づくたびに繰り返した


サラリーマン時代は出社のために会社が近づくと
ストレスで動悸がするようになってしまった。

胸に手を当てるまでもなく、
心臓の鼓動が強まっているのが分かる。

時には息苦しさを感じる程度に
強く跳ねまわっていることも。



まだ20代にして動悸を経験するとは思わなかったが、
ストレスで体調に変化が起きたのはそれだけではなかった。

味覚が明らかに鈍感になって食欲がなくなり、
体重も落ちていた。

危うく50キロを切りかけた時期もある。


当然、自己最軽量記録だったが、
別に痩せようと思っていたわけではない。

ただ単に食事が喉を通らなくなっただけで、
会社の昼休みに近くに食べに行くと
残す量が多すぎて心配されることもあった。

味が合わなかったとか、
店側の不手際があったのではないかと誤解を招き、
申し訳なさそうに理由を聞かれることも。


体調の問題で食べられなかっただけと答えていたが、
大量に残すのは毎回のことになっていたので
気まずくて次からは行けなくなっていた。



出社時には動悸がするし、食欲はなくなり胃は痛む。

ドラマで見た過酷な環境の中間管理職のような状態に
就職したばかりの段階で陥るとは予想外だった。



ストレスの理由はシンプルで、直属の上司のパワハラが原因。

これまでにも何人も部下を潰してきていたし、
おかげでその部署だけが慢性的に人員不足で
他の部署の求人に応募してきた人を
無理やり引っ張ってくるのが常とう手段になっていた。


いくら引き入れたところで、
どのみちその上司が退職に追い込むので
問題は解決しなかったが・・・。



そんなわけで、毎日の定例となった恫喝の時間も
動悸や胃痛に耐えながら時間が過ぎるのを待った。

下手に関われば火の粉が飛んでくることを知っているため、
その時間は誰も横槍を入れたりはしない。

たとえ部署のトップであろうとも、
パワハラの主は迷わず噛み付いていくので。



職場はストレスを生み出すためにあり、
給料は慰謝料という感覚が当時は身についてしまった。

しかも始めて正社員として働いた場所で、
結果的には人に雇われた最後の経験だったので
かなり偏った考えが植え付けられたのかもしれない。


20代で動悸がするほどのストレスにさらされたので、
他人に雇われることに対しては
今でもひどく抵抗がある。

だからこそ、もう2度と雇われないと決意したし、
いい上司なんて都市伝説ぐらいに思っている。



もちろん、どこかに存在するのは知っているし、
長くサラリーマンをやっていれば
一時的に巡り会える期待ができる程度のレアキャラだろう。

ただ、その裏には近づくと危険過ぎる上司が隠れていることも
リアルな現実として認識させられることになった。


動悸なんて中年になってからの悩みだと思っていたので、
まさか20代で心臓に不安を抱えるなんて
入社前には想像もしていなかった。

それでも、現実だったのだから仕方ない。



幸い、退職後はストレスもなくなって動悸とも無縁になった。

運動をしても心臓に異常を感じることはなく、
どうやら問題はなくなったらしい。

胃痛や味覚の異常も同様で、
少し時間はかかったが回復した。


ストレスが引き起こす体の不調がどれだけ大きいか、
あの頃を思い出すと思い知らされる。

現代社会では付き物と思われがちだし、
それゆえに軽視されているがあなどってはいけないと。

本当に体がおかしくなるので。



独立してからはサラリーマン時代に比べれば
ずっと気楽にやっているので、
動悸も胃痛もない。

むしろ今ではストレスの原因がほとんどなくなってしまった。

将来の不安も20代が終わる頃には消えたし、
いつまでも雇われて働く人生を続けなくてよかった。


あのまま周囲が進む方向を正しい道と錯覚していたら、
今でも動悸に悩まされていたのかもしれない。

「大衆は常に間違える」という言葉を信じたのは正解だった。


仕事を選ぶようになってからの体調の変化

ストレスによる動悸というのは、
独立後に分かりやすくなくなった症状だった。

出社時や上司の罵倒のタイミングといった
限られたタイミングに見られる現象だったため、
それがなくなると目に見えて消えた。


ただし、胃痛のような慢性的な症状は
会社を辞めた途端になくなるものではなく、
しばらくは断続的に残った。

胃腸へのダメージが癒えるまでには時間も必要だったのだろうし、
早急にどうにかなるものではない。

また、動悸が消えたとはいえ、
極度のストレスによって身体が痛めつけられたことは変わらない。

寿命にも影響があるのだろう。


そう考えると、極端にひどい仕事や職場環境であれば、
一日も早く辞めるという方向で考えた方がいいだろう。

本来、給料は労働の対価として得られるもの。

人生を切り売りし、健康や寿命を犠牲にして
命を売り渡すことではない。


たとえ人生を好転させる自信がなかったとしても、
惰性の延長に輝かしい未来があるわけでもない。

むしろ現状維持すらもできず、
さらに悪化していくだけという可能性も考慮する必要がある。

そして、変化を起こすにはエネルギーが要るが、
十分すぎるほどの見返りを受けることができた。



仕事のストレスはほとんどなくなり、
動悸がなくなるどころか今では健康に気を使った生活ができている。

好きな時に働き、何をするかも選べる。

こんな世界があることを知っていたら、
初めからサラリーマンになんてならなかっただろう。



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執筆者、伊田武蔵
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