東欧への移住は東南アジアよりも魅力が大きい!?




東欧を移住先として考えた場合、
大きな魅力がある。

居住環境としての街並みの景観、治安、物価、
さらにはビザの制度においても。

もちろん多くの国があるため、それぞれに魅力の度合いは違う。

たとえばハンガリー・ポーランド・チェコは
個人的には優先順位の高い国。

スロバキアは多少劣るし、
ブルガリアやルーマニアは現地を訪れて対象から外した。

クロアチアは東欧の中でも
移住先としては少々別カテゴリーだったりもする。

こういった事情について見てみようと思う。


物価と治安の面での魅力

東欧の中でも経済格差があるが、
外国人がその国で暮らすという前提で考えれば、
物価の面はあまり差がない。

所得水準は違っても、
外国人が買い物に行くような店や
住むようなアパートメントの家賃に大きな差がないというのが
現地を訪れてみた感想。

ちなみに、ここで言うアパートメントとは
日本のアパートとは異なり、いわゆるマンションも含んだ概念。

海外でマンションという大邸宅になってしまうので、
私達が普段マンションと表現するものは
海外ではアパートメントやコンドミニアムと呼ばれる。

東欧の場合にはアパートメントと呼ぶのが一般的。



まず経済格差について見てみると、
一人あたりGDPが
チェコは19,526ドル、
スロバキアは18,435ドル、
ポーランドは14,411ドル、
ハンガリーは13,869ドル、
クロアチアは13,473ドル、
ルーマニアは9,980ドル、
ブルガリアは7,751ドル、
セルビアは6,123ドル、
マケドニアは5,481ドル、
アルバニアは4,786となっている。


それに比例して物価も下がっていくのかと言うと、
少なくても外国人観光客として現地を訪れた限り、
そんな印象はない。

たとえばブルガリアはソフィア、プロブディフ、
ベリコタルノボの3都市、
ルーマニアはブカレスト、シギショアラ、
シビウ、ブラショフの4都市を訪れた。

しかしチェコとの物価の差は1割か2割程度。

現地の人の暮らしには違いがあるのだろうが、
外国人として生活するのであれば移住費用はあまり変わらない。


一方でチェコやスロバキア、ポーランド、ハンガリーの方が
食事やサービスの質が高め。

そう考えるとコストパフォーマンスが
ブルガリアやルーマニアよりも高い。


所得水準の低い国に行けば
生活費を安く抑えられるというのは間違いで、
これは東欧に移住する場合ばかりではない。

アジア諸国においても、
賃金が安い国でも日本人が安心して住めるコンドミニアムの家賃や
外国人向けレストランの価格は変わらない。

むしろタイのように発展している国の方が
出してくる料理の質等は高いため、
結果的に所得の低い国の方が割高感を覚える。


なお、クロアチアについては観光政策が功を奏していることもあり、
東欧にあっては物価が高めな傾向にある。

位置が比較的西側にあるため、
周辺諸国とのパワーバランスも若干関係しているのかもしれない。

と言っても、
その理屈だとドイツと隣接している
ポーランドやチェコが謎ということになってしまうが。



そして治安面についても、
やはり貧しい国の方が問題を抱えている。

詳しくはこちらの記事に書いたが
ブルガリアではホテルスタッフにパソコンを盗まれたし、
ルーマニアのブカレストは危険な街として有名。

ある程度以上の所得がある国のほうが、
結果的に移住先としては治安面でも安心感があり、
割安感すら覚えることになる。


その観点から見てみると、
ハンガリー・ポーランド・チェコの3カ国は価値が高い。


ヨーロッパ主要国が失ったものが残っている

ロンドンやパリ、フランクフルトのような街は
古き良き伝統を引き継ぎつつも
新しいものを取り入れている。

何しろ世界的に見ても主要都市と言えるほどの街で、
新陳代謝は激しい。

結果として、かつての街並みという面で見ると
ある程度損なわれてしまっている部分がある。

それでも初めて日本から訪れた時には感動したが、
東欧と比較すると景観の残り方に差を感じる。


ヨーロッパの中でも経済大国とされる国は
東欧には残念ながらない。

EU内の移民問題で言えば
(中東やアフリカからの移民ではなく域内の移動)、
受け入れる側ではなく人を送り出す側。

つまり安い人件費を提供する側であり、
イギリスやドイツの職を奪う側。

そうした経済情勢なので、
主要国ほどには新しい物を作れない。

それが結果的に歴史的な景観を残している。



正直、東欧を訪れた後、
西ヨーロッパの魅力が薄れて見えてしまう。

これまでにビザなし滞在期限の90日ギリギリまで
東欧諸国で何度か過ごしてきたが、
まったく飽きることはなかった。


ビザのハードルが驚くほどゆるい

海外移住にあたって、もっとも重要なのはビザ。

人によっては費用面や仕事の場合もあるが、
そもそもビザがないと住むことはできない。

また、私の場合は仕事が世界中どこでもできるため、
職探しを移住先で行う気がまったくない。

そんなこともあり、ビザの壁というのが
最も大きな関心事となる。


東欧も国ごとにビザ制度が異なるが、
他の地域とは根本的に異なる条件がある。

というのも、シェンゲン条約というものがヨーロッパには存在し、
ヨーロッパのほとんどの国は加盟している。

そして、域内の人の往来は自由で、
パスポートチェックもない。

実際、ヨーロッパ内をバスや鉄道、車で移動していると
イギリス等の一部を除いてパスポートチェックが存在しない。

ということは、
どこかの国にビザを取ることによって、
他の国にも住めてしまう。


たとえばポーランドのビザを持っていたら、
チェコやスロバキアはもちろん、
フランスでもポルトガルでも自由に行ける。

旅行にも期限の制限がない。

何しろパスポートに入出国の記録すら残らないわけで、
咎められることがない。



通常、ビザは1つの国に住む権利に過ぎないが、
ヨーロッパはこの点が異なる。

そして、欧州経済危機のあおりを受け、
一部の国が外貨獲得を目的に投資ビザを発給している。

東欧ならハンガリーが永住権を発行していて、
必要なのは5年物の特別国債を25万ユーロ相当以上買うこと。

ハンガリーは通貨としてフォリントを使っているので、
25万ユーロ相当という表現になる。



他にもラトビアでは地方に不動産を購入する場合、
7万ユーロ以上の物件でビザが取れるらしい。

この基準は首都であるリガだと異なり、
倍額の14万ユーロになる。

とは言え、ヨーロッパのほとんどの国に住める権利としては
割安感すら感じる。



たとえばハンガリーで永住権を取得して
アパートメントを借りて住んでみた後、
飽きたらチェコに移住して生活するということも可能。

街単位だけではなく、国単位で別の国に移れてしまう。

この魅力は大きい。


ただし日本人には大きな壁も

ビザの問題については朗報の部分についてお伝えしたが、
悲報に当たる部分もある。

まず、日本人はヨーロッパの投資ビザについて
ほとんど関心を持っている人がいない。

留学やワーキングホリデー、駐在員、フリーランスの起業はあっても、
期間限定で発行されている投資ビザについては
ほとんど周知されていない。


海外移住でビザを取るといえば、
多くは東南アジアやオーストラリア、ニュージーランド、
カナダ、アメリカが対象になる。

そうなるとヨーロッパのビザを取ろうとしても、
日本語でのまともなサポートは期待できない。

実際、私も東欧に移住したくて情報を集めたが、
信頼できそうな日系のビザ業者は見つからなかった。

いかにもダメそうな業者ならあったが・・・。



そうなると、情報を得るところから英語、
もしくはその国の言葉が必要になる。

しかも割安感のある投資ビザを発給している国は、
すべからく制度がきちんとしていない。

透明性が高くて分かりやすいシステムなどないので、
たびたびレギュレーションが変更することが予想される。

それも自力でフォローしなければいけない。

これは負担が大きい。



たとえばラトビアの不動産を取得して投資ビザをもらう方法は
ロシア人が利用者の7割以上とか、8割以上と言われている。

海外移住に積極的な(自国に懐疑的な)国民性と
地理的・文化的に近いというハードルの低さが
このような現象を起こしている。

逆に日本人から見ると難易度が高い。

東欧は住み心地が良いのは分かるが、
ビザ制度において日本人は苦戦するだろう。

ロシア人や中国人のように
ある程度お金を持っている層が
当たり前に国外に脱出を図るわけではないので、
情報も限られる。

これは大きなハンデとなってしまう。



結果、東欧への移住はビザの費用は
そこまで高くないものの、
取得とその後の情報収集や手続きが煩雑。

それだけで忙殺されることを想像すると、
つい及び腰になってしまう。


また、半年に90日以内ならビザなしで滞在できるため、
理論上は1年で180日までは滞在可能。

それを考えると、
無理をしてビザを取って住まなくても
旅行者として訪れる状態を維持した方が賢明な気もする。

このあたりが東欧を巡る個人的な問題。



詳しく各国の魅力について解説したり、
今後動きがあった場合の報告等はメルマガで行おうと思う。



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