東欧の治安を6カ国を訪れ調査。盗難にも遭遇




東欧の治安は国ごとにかなりの差がある。

このエリアがすっかり好きになり、
最近では1年の中で3ヶ月、
つまりビザなしで滞在できる期限ギリギリまで
ハンガリーやチェコ、ポーランド等で過ごすようになった。

これまでに訪れてきた東欧の国としては、
他にもブルガリア・ルーマニア・スロバキアがある。

都市で見るとポーランドはワルシャワ、クラクフ、ウッチ、ブロツワフ、
チェコはプラハとブルノ、
ハンガリーはブダペストとセンテンドレ、
スロバキアはブラティスラバ、
ルーマニアはブカレスト・シギショアラ、ブラショフ、シビウ、
ブルガリアはソフィア、プロブディフ、ベリコタルノボを訪れた。



治安が良くて安心できる街もあれば、
ピリピリした雰囲気が漂う街も。

このあたりは相当な差があったので、
それぞれでまとめていこうと思う。

一応の全体の概論として言えば、
東欧の治安は悪くはない。

いわゆるヨーロッパの国々として連想される
イギリス、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア等に比べて
著しく劣っているということはない。

むしろ国によっては、
これらのヨーロッパ主要国よりも安全な場合も。

さすがに修羅の街のようなところに
何度も足を運ぶほど私も向こう見ずではないし、
報道カメラマンでもないのにそんなリスクは負わない。


私が旅をするのは、快適な居住環境を求めてのこと。

その中には安全であるかどうかは重要な項目の1つ。

その上で何度も東欧を訪れているという事実が、
治安の良さを物語っていると思っていただければと。

ただし、例外的な国やエリアもあったので、
その点について以下で詳しく見ていきたい。


ポーランドの治安

中欧と東欧は区別が曖昧だが、
ポーランドが東側に区分されることには異論はないだろう。

実はクラクフが東欧にはまるきっかけとなったのだが、
ポーランドは全体的に見て安全性の高い国だと感じる。

特にどこも街の中心部は。

鉄道や長距離バスも整備され、外国人でも利用しやすい。


ただし、ポーランドにおいて注意したいのは、
ウッチやブロツワフの中心部から離れたエリアの中には、
柄の悪い場所もあるということ。

特にウッチにその傾向が強かったのだが、
落ち着かない様子で早口なポーランド語で話しかけてくる
眼の焦点の合っていない男がいたり、
鳩の死骸を蹴って遊ぶ学生がいたり。

他にも身の危険をうっすら感じるような人物を
住宅街で見かけることがあった。


ウッチもメインストリートのPiotrkowska Streetは
きれいでにぎわっている。

しかし、そこから外れると治安の悪さを感じることも。

この点には注意しておきたい。

それ以外は安全な国だった。


チェコの治安

世界的な観光都市、プラハに関しては不安を感じることはなかった。

一点参考までに付け加えておくと、
チェコでは飼い犬が巨大な大型犬である事が多く、
暴れ出したら飼い主の力では手に余るであろうことが予見される上、
公園ではリードを話して走り回らせていたりする。

人に噛みつかないようにしつけがされているのだろうが、
大男が襲ってくるよりも戦闘能力の面では脅威。

ポルトガルやタイ、マレーシアで犬に追われた身としては、
恐怖を感じる場面ではあった。


チェコ第二の都市、ブルノに関しては注意点がある。

自由広場を含む街の中心部のち庵は良好なのだが、
東欧に限らずヨーロッパにありがちな問題がこの街にはある。

私がホテルを取ったのは中心部の東側。

初めて訪れたブルノだったので街の雰囲気が分からず、
ホテルの写真で選んだ。

ホテルの建物やサービスは良かったが、立地は悪かった。

周りには移民と思われるいかにも貧しそうな人達が住み着き、
不穏な空気を醸し出していた。

5日ほどの滞在だったが、
道を歩いていると上から火のついたタバコが落ちてきたり、
殴り合い寸前の状態で揉めている男たちがいたり。


エリート層やお金のあるリタイアメント層の移住者ではなく、
職を求めてやって来たと思われる貧しい移民が住み着くエリアは
ブルノ以外においても治安が悪化する。

それはフランスやイギリス等でも同じこと。

そのため、ブルノに宿泊する場合は、
中心部のホテルを予約するか、
少なくても街の東側以外のエリアを選んだほうが無難。


ハンガリーの治安

ブダペストを初めて訪れたのは9年前だが、
先日久しぶりに行って驚いた。

東駅や街並みの変わらなさに。

ヨーロッパの中でもイギリスやドイツのように
大きな経済発展がない東欧は
景観が破壊されていないことが魅力。

それは築数百年がたった建物を見ても分かることだが、
実際に自分の目で9年ぶりに確認しても
以前のおもかげを追えるというのは感動した。


私が訪れた時には、ハンガリーの治安に不安の種はなかった。

ただし、その数ヶ月後にはシリアからの移民が大量に流入し、
東駅からの電車がいっぱいになっているニュース映像もあった。

彼らは主にドイツに逃げ込む途中でハンガリーを通過しているだけ。

とは言え、彼らの一部が残ることによる影響や、
移民問題に翻弄されるハンガリー国民の一部が
外国人への排斥感情を強くする可能性は否定できない。


次の東欧行きはハンガリーを中心にする予定だったし、
そのためにブダペストとセンテンドレ以外の街を
あえて訪れずに楽しみとして残しておいた。

しかし、少々時期をおいてから訪れる方が賢明な予感。


ブルガリアの治安

結論から言うと、この国には不安を覚える事が多かった。

まず、街の雰囲気が妙にピリピリしている。

歩いている人の8割が軍人なのではないかと思えるいかつさ。


そしてソフィアからプロブディフに移動するため
鉄道駅に到着して時刻表を見上げていたら、
駅員らしき男が近づいてきた。

チケットを見せるように言ってきたので呈示すると、
ホームまで案内してくれた。

そして席についたところ、
4人がけの対面式の席にどっしり腰を下ろし、
堂々と「マネー」と要求してきた。

首から下げた社員証のようなものが偽物なのか、
本物の駅員がチップを要求しているのかは定かではない。

要求してきたのは800円程度だったが、
ブルガリアの物価を考えると法外な金額。

面倒なので半額程度を渡しても、
すぐには立ち去らなかった。


イタリアのようだとうんざりして
ブルガリアで人口が2番目の街、プロブディフに着いた。

そこのホテルではパソコンを盗まれた。

4つ星ホテルでそんなことがあるのかと思ったが、
たまたまそのホテルのスタッフが異常だっただけで、
それだけならブルガリア自体の治安を推し量るには材料不足。

しかし、翌日に警察署に行くと、
私と同じ日の少しだけずれた時間帯にパソコンを盗まれた
他の宿泊客と遭遇。

このホテルが黒であることは状況証拠的に確信した。


ただ、宿泊客の荷物を盗むホテルがあっても、
それはそのホテルだけが特別なのかもしれない。

そんな希望的観測も次の街で崩れた。

ベリコタルノボのホテルのフロントで、
iPhoneを充電させてもらうように頼んだ時のこと。

普段は荷物を減らすためにiPhone用のコンセントは持ち歩かず、
パソコンとUSBケーブルで接続して充電していた。

プロブディフでパソコンが盗まれたので充電ができないと説明し、
ホテルのパソコンにつないでもらえないかと頼んでみた。

快く了承してくれて助かったのだが、
その受付の人が言うには、
「ブルガリアのホテルでは盗難はよくある」ということだった。

嘘や冗談という様子もなかったし、
業界の人が言うだけに信憑性もある。



ちなみに、こうした治安の問題以外にも、
ブルガリアを旅する上では大きな問題がある。

それは私が周った東欧6カ国の中で
もっとも英語が通じないということ。

鉄道駅のチケット売り場に言っても英語はダメ。

大抵の国においては、
外国人旅行者の多く来る駅には
英語が話せるスタッフが1人ぐらいいるものだが、
ブルガリアは首都ソフィアでも通じない。


それだけなら仕方ないが、
チケットにもまったく英語表記がなく、
何が書いてあるかさっぱり分からない。

さらに出発時刻は表示されているが、
到着時刻の刻印がない。

つまり何時頃に着くのか分からないため、
降りそこねるリスクもある。

窓口で到着時刻を聞いても会話が成立しない。

出発前日にチケットを買っていたおかげで
ホテルのフロントの人に内容を確認できたが、
当日だったら困っていたことだろう。


なかなか旅行者にはハードルが高い上、
ハンガリーやポーランド、チェコに比べると
治安の面で不安がある。

経済面で弱いのに、物価は上記3カ国と変わらない。

東欧には今後も何度も足を運ぶつもりだが、
ブルガリアを再訪することはないかもしれない。


スロバキアの治安

元々はチェコと1つだった国で、
東欧の旅においては交通の要所にもなっているスロバキア。

特に首都のブラティスラバは、
周辺国を陸路で移動する場合に通る場所となっている。

この街においては特に危険を感じることもなく、
特筆すべきことはなかった。


ルーマニアの治安

一般的な治安情報で言えば、
ルーマニアは問題ないとされている。

首都ブカレストを除けば。

たしかにシギショアラには物乞いが多かったものの、
それ以外で危険を感じたことはない。


では、安全面で問題があるとされるブカレストはどうか?

個人的にはひやっとするような出来事はなかったし、
特に緊迫した空気も感じなかった。

危険とされるブカレスト北駅(ノルド駅)も使ったが、
他の東欧の(というよりヨーロッパの)国の首都の駅と比べ、
変わった様子はなかった。


道に迷ってタクシーに乗ったりもしたが、
その時もトラブルはなし。

ブカレストのタクシーの評判は悪いが、
以前住んでいたマレーシアに比べると対応がまともだった。


とは言え、この街に長々住んでいたわけではないため、
本当に安全と言えるのかは不明。

むしろここまで危険視されるのには、
相応の理由があると考える方が順当だろう。

何かしらの理由で急激に治安が良くなる背景があれば別だが、
ブカレストについてはそうした理由も見当たらない。

訪れるのであれば、用心するに越したことはない。



なお、治安とは関係ないが、
ルーマニアは東欧の中でも食事がまずい国だった。

別に伝統的なルーマニア料理に文句をつけているわけではなく、
周辺国と同じメニューの食事がまずい。

レストランで肉料理を頼んでも、驚くほど毎回まずい。

珍しく美味しかったのはホテルの朝食(ビュッフェ)と
ブカレスト旧市街のピザ。

このピザもマルゲリータのようなシンプルなものはいいが、
トッピングが多くなるとまずくなる。

そしてブラショフに行くと、マルゲリータすらまずかった・・・。


まとめ

ここまで東欧の治安について色々書いてきたが、
テーマがテーマだけに否定的な内容も多くなった。

ただし、それは潜在的な、あるいは顕在化した問題についての話で、
毎回危険が降りかかってくるわけではない。


また、冒頭でも述べたとおり、
東欧の治安は世界的に見ても悪くない。

特別に安全と言えるほどではないが、
海外という意味では標準以上に安全。

そして繰り返し訪れるほど、個人的には好きな場所。

これらの国の魅力や上手な活用法については、
またニュースレター等で詳しく語る機会を設けようと思う。



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執筆者、伊田武蔵
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