永遠の旅行者になりゆきでなっていた




特に計画していたわけでもないのに永遠の旅行者、
いわゆるパーマネントトラベラーになっていた。


元々、この3年は日本に住んでいなかったし、
結局一時帰国すらしなかった。

まずはマレーシアに2年以上住み、
その後フィリピンで1年暮らした。

次にどこの国で暮らそうと思った時、
思考が止まってしまった。

正確に言えば、
ビザのことまで考えた段階で
迷わずに選べる選択肢が見つからなかった。


転々としながら暮らしたいと思いながらも、
コンドミニアムの契約期間は短くても1年。

その期間を特定の国で暮らすためのビザの手続きは
決して簡単とは言えない。

そう思ったら、
どこかの国に住む必要がないように思えてきた。

この時にはまだ、永遠の旅行者という言葉は
自分の頭の中に浮かんでこなかった。



とりあえずフィリピンの自宅を引き払ったら、
バンコクかクアラルンプールにでも行こうと思った。

特に深い意味があるわけではなく、
なじみがあったし近いから。

クアラルンプールは移住の際に立ち寄った場所でもあり、
新しい生活の始まりの地としてふさわしい気がした。

そんな理由で、まずはクアラルンプールへ。


そこから北上してイポー、ペナンと続き、
マレーシアを出てバンコクにも立ち寄った。

フィリピンを出る直前、
そんな話を友人にしたら、
「ついに永遠の旅行者になるんですね」と言われた。

そんな言葉があることも忘れていたが、
学生時代に橘玲の本で読んだ記憶が蘇ってきた。


いつの間にか、
そんな生活をしようと思っていたとは・・・。


私の場合、別に税金の回避が目的だったわけではないし、
今の暮らしをずっと続ける予定もない。

永続的に自宅を持たないわけではなく、
定住生活を一時的に中断するという実験でしかない。

理想の居住環境を求めて海外移住もしてきたが、
今回は定住という当たり前の前提を
あえて疑ってみることにした。



そのため、永遠に旅行者として生きるわけではなく、
いずれは自宅を持つこともあるはず。

それがどの国になるかは分からない。

今回の旅の目的の1つとして、
各国を見て住みたい街を探すということもある。

これまでにもアジアを中心に周ってきたが、
移住先として改めて各地を見てこようと。



自分が海外に出てから、
海外居住者の友人は増えた。

1つの国に何年も住み続けている人もいれば、
数年ごとに住む場所を変える人も。

しかし、改めて考えてみると周りに永遠の旅行者はいない。


私の場合、ついでなので世界一周も始めてみたが、
世界一周中の人は国境を次々に越えるため、
長ければ数年単位で要件を満たすこともある。

しかし、世界一周をする多くの人、
特にその情報を発信している人に限定すれば
永遠の旅行者になるようなメリットがあるとは思えない。

それは所得や資産が多いとは言えないから。

節税ができなくても、特に問題はないのではないかと。



こうして考えてみると、
やはり永遠の旅行者というのは特殊だし、
身近な存在でないことが分かる。

思った以上に変わったポジションに至ったらしい。


私としては必然的な暮らし方の変化を遂げただけのつもりが、
だんだん他人と離れている。

そして、もはや普通の路線に戻す気持ちもない。

凡庸であることに意味を感じなくなってしまったので、
突き詰めたところにある必然性の方に惹かれる。



ただ、一方向に進み続ける求道者のような性格でもないので、
永遠の旅行者として人生をまっとうするわけでもなく、
そのうち部屋を借りるなり、
投資用の物件に自分が住むなりするのだろう。

セブのコンドミニアムであれば、
私が自ら使用してもいいと思っている。

5年も10年も暮らそうとは思わないが、
フィリピンは永住権を申請中なので
しばらく滞在してもいい。

自分の物件なら、
契約期間に縛られずに自由に引き払うこともできるし。



いつの間にか永遠の旅行者という肩書きを得たが、
それを捨てることへの抵抗はない。

マレーシアに住んだ後、
他の国に住むことを決める程度の感覚だろうし、
私にとってはどちらでもいいこと。


5年前にこんな生活をすると予想していなかったように、
これから5年たった後に何が待っているかも分からない。

どこかの片田舎でのんびり悠々自適な生活でも
営んでいる可能性だってある。

すべての可能性を否定する必要はないし、
意外なところから必然性がつながるかもしれない。


ただ、そこに至るまで歩いて行けばいい。



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執筆者、伊田武蔵
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