友人がまた1人サラリーマンを辞めた


自分が起業家になってから、周囲にも起業家や経営者の知り合いが増えていった。

類は友を呼ぶというのは真実で、やはりサラリーマン同士とか、フリーター同士とか、経営者同士とか、社会の中でも同じような肩書きを持った人同士が集まる傾向は存在する。

私もサラリーマンの時には、自分でビジネスをやっている人と関わる機会がほとんどなかったが、これは単純に絶対数が少ないというだけではなくて、それぞれの階層の交友関係を考えれば、納得がいく話。

雇う側と雇われる側は、労働法を考えても対立関係にあるわけで、ある部分では分かり合えない部分がある。

結局のところ、雇われているフリーターやサラリーマンは、いかに自分たちが搾取される側であるかとか、雇い主が不誠実であるかとか、待遇の改善がされるかどうかとか、そういったことが興味の焦点になりがち。

それに対して経営者の側は、リスクを取ってビジネスを行っているわけだし、社員を雇っている場合には、彼らの人生を背負っているという責任もあるので、着眼点がまた違ってくる。

そういったことを考えると、自分達と同類の人達と関わっていく方が楽だと考えるのは自然なこと。

さらに言えば、経営者同士であれば、節税とか社員の管理の仕方とか、そういった共通の話題もあるが、そういったことを一般のサラリーマンに話しても通じるわけがない。

こうした背景を踏まえると、別の階層に位置する人との接点が少ないのは仕方がない。


レアなケースの存在

しかしながら、稀に複数の階層に同時に所属している人というのも存在する。

例えば、本業ではサラリーマンとして活動をしながら、副業でビジネスを行っている場合。

こういった場合というのは、ほとんどの場合個人事業主ということになる。

私もサラリーマン時代に副業をやっていたが、特に誰かを雇っていたわけではないので、完全にこのパターン。

しかしながら、そういったスモールビジネスではなくて、人を雇って経営者になっている場合もある。

つまりサラリーマンであるということで従業員である一方、個人の副業では会社を経営し、他人を雇うことで雇用主にもなるというパターン。

さすがにレアなパターンではあるが、そういった友人が1人いる。

正確に言えばこれが、現在形ではなく過去形にするべきで、先日バンコクやホワヒンに一緒に行った時に聞いた話では、数日前に正式に会社を退職したということだった。

元々退職の話自体は以前からしていて、期末までは待つように止められて、席は残しているという状態だったらしい。

結局サラリーマンを辞めた後も、自分のビジネスに注力していくということなので、おそらく普通の脱サラしたサラリーマンのように劇的に人生が変わるわけではないと思うが、それでも大きな決断だったのではないかと思う。

何しろ30年以上勤めていた会社を辞めたわけなので、元々それほど頻繁に出社する必要がない身分だったとはいえ、人生のターニングポイントの1つにはなったはず。

しかしながら、その様子はひょうひょうとしていて、暗雲の立ち込める海にいかだで漕ぎだすような不安や決意を持っているというよりは、既に慣れた道を歩いていくという様子だった。

それは複数のビジネスをこれまで立ち上げて、成功させてきた人特有の自信の表れだったのだと思う。

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