次のヨーロッパ行きは延期か?


このところ、1年のうちの3か月、つまり四半期の1つをヨーロッパで過ごす生活習慣が定着してきたが、来年に関してはその予定を変更せざるを得ないかもしれない。

ご存知のように、パリの事件であったり、あるいはシリアから流れてくる難民の問題によってハンガリーやオーストリア等をはじめとした東欧・ドイツなどが揺れているということもあり、治安がかなり悪化している点が懸念されるため。

まず、イスラム国との関係でいうと、今後のテロの危険もふまえたところ、イギリス・フランス・ドイツといったヨーロッパ主要国はもちろん、テロとの関連性が強いといわれるベルギーであったりとか、そういった国も避けるべきではないかと考えている。

特にベルギーは国連本部が設置されていることもあり、西洋社会の象徴的な意味で攻撃される可能性も否定できない。

その一方でシリアの難民問題を考えると、トルコやブルガリア、ハンガリー、ドイツといった国は、外国人に対する反感が一部の過激な人たちの間で高まっている可能性は十分にある。

国民感情とかそういったところまで達していなかったとしても、一部の急進派というか、暴力的な人たちが暴言を浴びせてきたり、あるいは暴力をふるってくる、ということも十分に想定され、そういった中であえてのこのこと出かけていくのも不用意すぎる気がしてきた。

実際、ロンドンではパリの事件が起きてから、イスラム系に対する暴言が4倍に増えたという発表もある。

実際には暴言のレベルだといちいち警察に報告する人も少ないだろうから、かなり信憑性の低いデータではあるが、実際にはもっと増えている可能性もある。

こういった問題が起こるたびに、イスラムとヨーロッパのキリスト教圏の人たちとの対立は溝が深まるし、それは街中での暴言であったり小競り合いだけではなく、例えば空港の荷物チェックとか入国審査等でも指摘されるところ。

我々日本人がイスラム国やシリアの人たちと同一視されることはないだろうし、外見的特徴が全く違うので区別はされると思うが、ひとくくりに外国人は嫌いという人たちがでてくるのは残念なことに明白だし、そうなってくるとこの数か月はヨーロッパ行きを簡単に決断することはできない。

少なくとも今この時期にチケットをとってしまうことはあまりにもリスクが大きいように思うし、しばらくは様子を見ながら今後の経過を見つめることになる。

幸いなことにヨーロッパに住んでいる日本人にも何人かあてがあるので、場合によっては彼らとコンタクトをとって現地の様子や雰囲気をうかがいつつ、比較的安全な国に渡航することを決断するかもしれない。

それにしても、来年の渡航においては3か月ほどヨーロッパで過ごしたあと、夏のシーズンを迎えてからイングランドもしくはアイルランドでさらに3か月を過ごしてそこからアジアに戻ってこようかと思っていたが、それはあまり良いアイデアではなくなりつつあるような感じがする。

もちろんまだ半年ほどあるのでここから治安が一気に改善し、世界情勢が安定してくるという可能性もあるが、今のきな臭い情勢の中ではうかつな行動は命取りになりかねないし、報道ジャーナリストでもなんでもないのにわざわざ火の粉がふりかかりそうな地域に丸腰で出向く理由もない。

それはもはや蛮勇ですらなく、ただの思慮の足りなさということになってしまうので、やはり治安のことも考えながら行き先を考えるということは必須。

ハンガリーやチェコやポーランドに早く戻りたい気持ちもあるが、今は人生の中においてそれを優先すべきではないのかもしれない。

ただし、カナダ等の欧米諸国に関しても同様の事情はあるわけなので、そうなってくると東南アジアもしくは台湾あたりに新しい居場所を確保しつつ、当面のあいだ生活していく方向にスイッチすることも現実的な選択肢として準備している。

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