ドイツの治安は大丈夫なのか?目の前で争いを目撃




ニュルンベルクからフランクフルト中央駅へ移動した翌日、
ドイツの治安について若干気になる出来事を目撃した。

駅の中に住み着いていると思われるホームレスが、
40代なかばの道行くビジネスマンに向かって何か叫んでいた。

どちらかと言えば、
わめくとか嘆くといった方が適切かもしれない。

怒声を浴びせているというよりは、
最初は悲劇の主人公のように被害を訴えているように見え、
徐々に怒気を含んできた感じだった。



ビジネスマンの方は過剰と思われるぐらいに相手をかまい、
特に立ち去る気配もない。

余計なトラブルに巻き込まれているというより、
心から相手を心配しているような素振りにも見える。

結局、最後はホームレス男性が最後まで何かわめきながら去っていった。


決定的な暴力沙汰にはならなかったものの、
一触即発な感じはあった。

しかし、特に止めに入る人もいないし、
人が集まってくるわけでもない。

フランクフルト中央駅の中なので人は多いが、
ジロジロ見ることはあっても素通りしていく。



この光景を見て、アイルランド・ダブリンの出来事を思い出した。

ダブリンのレストランで料理が出てくるのを待っていたら、
路上で老婆を押し倒している男がいた。

あっという間に取り押さえられて周囲の男たちに脅されていたが、
ドイツではだいぶ雰囲気が違う。


もちろん治安や気質の問題というよりも、
そこまで切迫していない状況だからというのもあるのだろう。

とは言え、フランクフルトに到着早々、
あまり平和的とは言えない現場に立ち会ったことになる。



それ以外には特に不穏なこともなく、
カナダへ移動するまでの数日を満喫することができた。

フランクフルトは大都会である一方で、
エリアによってはそれなりに緑も多い。

特に川沿いはきれいに整備されていて、
市民の憩いの場になっていた。

私も滞在中は毎日のように散歩した。



東欧に比べると物価が高く、
それ以外に特にメリットも見当たらないことから
移住先としての価値は高くないと判断したものの、
旅先として魅力のある国なのは間違いない。

上述の出来事があったとはいえ、
ドイツは基本的に治安のいい国。

小競り合いの1つで危険と言うつもりもないし、
この程度のことはどの街でも起きていること。

過剰に反応する必要はないと思う。


ひとまず事件に巻き込まれないように備えをして、
その上で被害にあったら運が悪かったと思うしかない。

別に海外に出なかったとしても、
何かの事件に遭遇する可能性は常につきまとうのだから。

幸い、これまで海外で暮らしてきても、
大きな被害にあったことはない。

マレーシアで少額の詐欺にあったぐらいで、
怪しいインド人が寄ってきたり
目の前をノコギリを持った男が走っていったりしたことはあっても、
実際に被害を受けるには至っていない。

それをもって幸運と読んでいいのか分からないが、
とりあえず治安が極端に悪い場所には行っていなくても
多少の問題には遭遇するということらしい。



ドイツはピリピリした空気も漂っていないし、
普通にリラックスして過ごせる国。

どちらかと言えば、
フランクフルトよりニュルンベルクの方がアットホームで
治安が良さそうな感じがしたが、
大都市の方が危険なのは世の常。

ドイツに限った話ではないだろう。



それにしても、
スロバキアやチェコからフランクフルトに来たら、
人種がかなり入り交じっていることを改めて感じた。

東欧は白人以外が少なく、
日本人どころかアジア人すらまばら。

特にスロバキアではまれにしか見かけない。


それに比べると、ドイツは様々な国の出身者を見かけるし、
食文化もその分多様性に富んでいる。

日本人が歩いていても、
東欧の時ほど目立っている感じがしない。

やはりEUの中でも経済が強い国なので、
人を引き付けているというのがよく分かる。

その分、職を奪われたドイツ人の失業者層の不満は強そうだが・・・。



ということで、無事にドイツを出国し、次はカナダへ。

悪名高きフランクフルトの空港も、
特に問題なく出発することができた。

イミグレを通る際も、
ヨーロッパのどこから入国したか、
どこを通ってここまで来たか等の質問を少し受けただけで
簡単に済んだ。

もっとも、出国の際に止められることなんてめったにないし、
当たり前と言えば当たり前の話。

今後はアジアからドイツに飛び、
そこから東欧に移動することも多くなりそうなので
評判の悪いフランクフルト国際空港の入国審査が若干気がかりな点ではある。



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執筆者、伊田武蔵
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