台風ハイヤンから一ヵ月半がたったフィリピンの様子


台風30号ハイヤン(Haiyan)がフィリピンにきてから、すでに四十日以上がたつ。

もともと私が住んでいるマニラにおいては、まったく影響がなく強い風が吹くこともなかった。

確かに雨ぐらいは降ったものの、それも大雨というわけではなかったので実質的な影響はゼロ。

ただしフィリピンは島国で、広範囲に小さな島が点在している。

そして今回の台風ハイヤンに関しては、フィリピン中部にあるレイテ島やサマール島を直撃した。



そこでの被害が甚大であることは世界的にも知られていて、現状明らかになっている犠牲者の数は6100人以上にのぼり、今でも1700人以上の行方不明者が出ているという統計がある。

そもそも台風上陸直後には犠牲者の数が見当もつかないというレベルだったので、如何に大きな災害であったかということがわかる。

国土交通省による被害概要も発表されているので、そちらもご参考に。

この台風の被害に対しては世界中から国際的な支援が集まって、これまで各国の政府が表明してきた支援額だけでも合計3億4千万ドル以上にのぼっている。

日本からも1000人を越える国際緊急援助隊がフィリピンに派遣された。

また、復興のために世界各国でチャリティーアルバムが配信されていて、その参加者はビヨンセやレディーガガ、マドンナ、リンキンパークとそうそうたる面子がそろっている。

他にもジャスティンビーバーが支援に動いたり、世界各国の有名人がフィリピンの支援のために募金を集めたり、あるいは自分の資産を寄付したりしている。

特に海外においては募金や寄付の文化が根付いている国が多いので、スムーズに行動する人が多い傾向にある。


現地の状況

それはそうとして、現地の様子がどのようなことになっているかというと、レイテ島の中でも、一部の学校に関しては、すでに授業が再開され店舗も営業を始めているところが増えているという。

ただし、寄付の通例に従うように支援の格差も現場では問題視されていて、例えばサマール島の村に関していえば、支援があまり行き届いていなかったという報告もされている。

一部の有力者のつてが有るとか、声が大きい人がいるというだけの理由で、支援の金額が引っ張られてしまうのは世界各地で起きていることで、これはフィリピンだけの問題ではない。

とはいえ、今回の問題に関しても、世界の注目が集まる中でこういったことが起きてしまったのは残念に思う。

現地においては気温が連日40度を超えるという話も出ているが、少なくともマニラにおいてはそういった気温になることはまずない。

恐らくオーバーな報道がされているのではないかという懸念もある。

実際に30度は毎日越えるものの、35度を超えることも少ないので、40度というのは大げさではないかというのが、フィリピンに住んでいて実際に感じるところ。

なお家を失った人も多数いて、約400万人がいまだに避難生活を余儀なくされているという。

そういった人はどうやって暮らしているのかというと、何しろ暖かい国で凍死をする心配はまったくないので、例えば木材や植物の葉を使って応急的に自宅を修理をすることによって暮らしているということ。


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