セブでH&Mがオープン


1か月ほど前から、セブのアヤラモールではH&Mの開店に向けて着々と準備が進められていた。

中庭のようになっている部分にはモニュメントが作られ、オープン日と「ついにセブにやってくる」という文字がおどる。

さらにアヤラモールの中にもそういったキャッチコピーがいくつか見受けられていたし、オープン数日前からはセレモニーが行われていたらしく、プレオープンのパーティーを催している日もあって、テレビカメラもスタンバイしていた。

H&Mというと、ファストファッションの代表的なブランドの一つだし、特別高級なわけではない。

世界各国に展開しているという意味でも別に物珍しさはないし、同じセブのアヤラモールの中でもZARAやGAPは以前からあるので、特別セブにとっても画期的な出来事というわけではないが、少なくともH&M側としてはかなり力を入れてプロモーションに取り組んでいるという印象をうけた。

おそらくメディアや関係者向けと思われるプレオープンの日から数日後、金曜日の午前11時からH&Mがオープンした。


にぎやかなオープン

普段通り12時前にアヤラモールに到着しランチを食べようと思っていたら、ブラジルのリオのカーニバルを模した格好をした30人ほどのスタッフたちが、あまりやる気もなさそうに、そして衣装そのものも非常に安っぽい感じではあったが、アヤラモールの中を練り歩いてH&Mのオープンをアピールしていた。

店の前には赤じゅうたんが敷かれていて、遊園地等でみられるようなぐるぐると回廊のようになった誘導も行われていた。

個人的にあの迂回した通路を見ると、イミグレを思い出してなんだか面倒くさい感じがする。

そしてセブのH&Mは地上階から3階までを使っているのだが、オープン日の混雑を懸念してなのか、2階や3階からは出入りできないようになっていて、1階からしか入れない導線になっていたため、2階の入り口を入ろうとした人と一悶着という場面も見かけた。

しかもH&Mのあたりには下りのエスカレーターが無く、なぜか上りのエスカレーターのみとなっているので、わざわざ下に降りる手段を見つけてまで移動しなくてはいけないのでは、顧客が不満を抱くのも無理からぬことだろうとは思った。


店内に入ってみると

せっかくなので軽くのぞいてみようと思い、1階の入り口を入ってみると、そこはレディースフロアで、2階がレディースフロアと部屋のインテリア商品となっていた。

そして3階がキッズ用品とメンズコーナーとなっていたが、とにかく人が多い。

フィッティングルームを見てみると、試着しようという人が15人ほど並んでいて、この列の最後尾に並んでから自分の順番が回ってくるまで何分かかるか分からない。

ただでさえフィリピン人は人を待たせることについて罪悪感がほぼ無く、その点について鈍感な国民性なので、後ろでどれだけ並んでいても先頭の順番が来ている人たちはきゃっきゃ言いながら鏡を見てあーだこーだとはしゃいでいる姿が目に浮かぶ。

とてもではないが快適に買い物ができるような雰囲気ではなかったので、早々に店を後にすることにした。

3階も入ってくる人は制限されていたが、出ることだけはできるらしく、そこから脱出することにした。

ちなみになぜか私の目の前で別の女性が万引き防止用のアラームが何度も鳴っていて困り顔だったが、警備員と色々話して無事に誤解は解けたようだった。

その後はLemon Grassというタイ料理の店に行って、小説「永遠の出口」を読みながら料理がでてくるまで待っていた。

それにしてもH&Mの出店ひとつでここまで大きなイベントになるのも、セブの開発の具合を物語っているのかもしれない。

残念ながら買い物に適した街という印象はないのでその点にはあまり期待はしていないが、すこしでも便利になっていくこと自体は喜ばしいことに違いない。


■H&Mの基本情報
住所:Cardinal Rosales Ave, Cebu City, 6000 Cebu
電話番号:+63322321562
営業時間:10時~19時

よく読まれている記事

1位:海外移住の電子書籍を無料プレゼント中

2位:フィリピン永住権、クオータービザを取得完了

3位:マレーシアに移住して分かった生活費・ビザ・仕事・食事の現実



メールアドレス

ページの先頭へ