フリーターは一人暮らしすら辛いという事実


収入の面で、フリーターだと一人暮らしをするのが
厳しいという話を聞いた。

フルタイムぐらいの感覚で働いて
月収が10万円をちょっと超えるぐらいと言われ、
それも納得した。

たしかに生活できないことはないにしても
決して余裕があるわけではない。

ボーナスも何もない以上、
その金額で毎月やり繰りするしかないのだから。



しかもフリーターが一人暮らしを始める時には、
最初の関門があるという。

敷金や礼金などのまとまったお金が必要になるため、
そこのハードルを越えられずに戸惑ってしまい、
結局は実家から抜け出せないと聞いた。


納得させられる部分はある。

もちろんフリーターと言っても、
コールセンターや肉体労働のような時給のいい仕事なら
月収20万円ぐらいは稼げるので、
それなら一人暮らしをするぐらいは難しくない。

ただ、地方に住んでいたらバイト先も限られるし、
そもそも時給がいい仕事はきつい。


コールセンターのように精神的にくるものか、
肉体労働のように体にくるかといった違いはあるにしても、
やはり楽して稼げるわけではない。

むしろ雇う側は最低限の賃金に抑えたいわけだし
替りがいくらでもいるフリーターに
高いバイト代を払うはずもない。



私が話を聞いた人は一人暮らしを始めたものの、
そのためにバイトを1つ増やしたらしい。

最初の費用を稼ぐために
引越し前の3ヶ月はコンピューターの部品工場で働いて、
これまでのコンビニのバイトも続けたという。

貯金がないフリーターが一人暮らしを始めるには
そのくらいしないと無理だと苦笑いをしていた。



自分の意思で動ける段階ではそれでいいが、
体を壊したりした途端にアウトという状況なので
かなりプレッシャーもありそうな印象を受けた。

同じ場所で長く働いていれば有給はあるとはいえ、
いつまでもお金がもらえるわけでもない。

仮に入院したりすれば出費もかさむ。


そうなったら、簡単に生活が破綻してしまう。



「同じ職場の先輩が腰悪くしたことがあって
 バイト先休職してたんですけど、
 結局親元に戻ってましたね。

 フリーター続けるとこうなるのかと思って、
 あの時は焦りました。

 なんか戻ってきたら随分体が丸くなって。

 食べる物が変わったんですかね。」

そんな風にも語っていたが、
今も彼自身フリーターのまま。

なかなか不安定な状況にいる。



結婚や子供は完全に無理だとあきらめたものの、
人並みの暮らしはしたいという話だった。

それがどの程度のレベルを指すのか、
いくらぐらいの収入を必要とするのかは不明だが、
今の状況が希望を下回っていたのは間違いない。

一人暮らしを維持し続けることも簡単ではなく、
将来に至っては目を背けるしかないという状況は
とても厳しいものに映った。



いざという時に貯金はしているらしいが、
それでも2ヶ月働けなければ底をつくという。

そうなれば健康だけが頼みになってくるが、
いつまでも元気でいられるとは限らない。

サラリーマンのようなストレスや過酷な残業はないようなので
その点はメリットにはなると思うが、
フリーターも楽ではないと感じた。




【追記】
最近、別のフリーターの人の話を間接的に聞いた。

本人の口から聞いたわけではなく、
日本から来た人から知り合いの話として。


私の元に来たのは昨年から自営業を始めた人だが、
同級生が一人暮らしを始めるのを挫折したらしい。

もう30歳になろうとしている状態で、
親からの風当たりも強くなって邪魔くさくなり、
実家の近くで一人暮らしでもしようと思い立ったらしい。


わざわざ実家近くでなくてもいい気がするが、
そうしないとバイト先まで変わるからということ。

一から仕事を覚えるのは大変なので、
それは避けたいという話だった。

たしかにそれも一理ある。

職場を気楽に変えられるのはフリーターの特権だが、
最初のうちは苦労も多いわけだから
不満がなければ同じバイト先の方が楽なはず。



そんな彼が直面した壁は、
フリーターが一人暮らしをする場合の社会的信用、
初期費用、保証会社の費用の3つ。

1つ目の信用については本人にとってストレスになっただけで、
実際は被害妄想に近いものだったらしい。

要はただでさえ面倒を感じているところで、
そういう引け目があってますます嫌な気分になった、
というぐらいの話。


初期費用はそのままで、敷金や礼金等のこと。

毎月の家賃を支払えたとしても、
一人暮らしを始めるときにはまとまったお金がかかる。

それが現実的な問題になる。


さらに、親に保証人を頼みたくないという意地があったらしく、
保証会社を使うとますます毎月の費用がかさむ。



こうしたことが重なって、
結局実家暮らしを継続することになったという。

色々言われる面倒と、
一人暮らしをスタートする面倒を天秤にかけたら、
後者の方が重かったのだろう。



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執筆者、伊田武蔵
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