翻訳したらこうなったの記事で日本の旅館の特殊さを再認識した


「翻訳したらこうなった」という海外の反応をまとめたブログに、
面白い記事があった。

日本の旅館の料理について各国の人が
どのような反応を示したかをまとめたのがその記事。

「翻訳したらこうなった」の記事


旅館の料理に憧れる外国人の声が多数集まっている。

これだけ各国料理が各地で食べられる時代になっても、
日本の旅館の料理は一線を画している。

実際はレベルの高い日本料理レストランに行けば
食べられる海外の都市も多いものの、
なかなかそこまで望めないことも多い。



普通のホテルの場合、
レベルの高いレストランが入っていることはあるものの、
あくまでホテルの中のテナントという扱い。

そこで食事をしなければいけないわけではないし、
複数のレストランを抱えるホテルもある。


しかし、旅館が提供する料理はセットになっている。

各地を旅するようになって、
この辺はかなり特殊なシステムだと感じる。

宿泊する場所に食事の時間にいなくてはいけないとなると、
考えようによってはデメリットにもなる。

それだけ行動が制限されることになるので。



ただ、旅館があるのが夜に出かけるような場所がない場所だったり、
近場ですべてが済むような場所なら問題ない。

実際、そうした立地の旅館も多い。


「翻訳したらこうなった」の海外の反応を見る限り、
この路線でやっていくのはありなのだろう。

生の食べ物を扱う国が少ないこともあって、
刺し身等は希少価値もあるし、
やはり盛り付けの繊細さで満足させられる部分もあるだろうし。



ただ、繊細さは日本人ならではのように言われる一方で、
最近移住したフィリピンでもイタリアンの店に行ったりすると、
かなり凝った盛り付けがされていたりする。

実際に料理をしているのはイタリア人ではなく
フィリピン人のはずだが、
それだけのことが海外でも実際はできる。

ただ、日本がブランドになっていることもあるので、
何となくひいき目で見てもらえるという優位性もある。


いっそのこと、旅館も海外進出しても面白いのかもしれない。

海外でも微妙に和のコンセプトを取り入れている店はあるし、
私のコンドミニアムも中途半端に和をテーマにしているが、
まったく徹底されていない。

そういうところとの違いを見せつけられるぐらいに
日本クオリティの旅館をあえて海外展開したら
意外に話題になるのかもしれない。

そういう付加価値を付けたものは富裕層に受けるので、
物価の安いアジアの国でも日本と同じ価格設定でいけるし。

利益率が上がるわけだし、
面白そうな展開になりそうな気がする。



「翻訳したらこうなった」の記事のおかげで
旅館という日本の財産に気付かされた。

まだまだ日本のオリジナリティがあって、
海外に受けるものは色々ありそうだ。


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