世界各地を旅して獲得した船酔いしない方法




これまで色々な国でフェリーに乗ってきたが、その中で船酔いしない方法というのを調べたり、実際に試してみたりしてきた。

もともと私は体質的に乗り物酔いしやすく、車は当然として、飛行機や鉄道であっても、気持ち悪くなることがある。

幸いなことに、これまで嘔吐をしたことはないものの、その一歩手前まではいったことは何度かある。

船酔いということに関して言えば、オーストラリアのケアンズからグリーン島に行くフェリーでは、波が高かったこともあり、行きはかなり悲惨なことになっていて、何人かは実際に嘔吐していた。

他の席に座っていた中国人が、なぜかわざわざこちらに来てから吐き出すという迷惑なこともあった。

それ以外にも、イギリスからアイルランドに船で渡ったり、イタリアからギリシャへ夜行フェリーに乗り、一晩かけて移動したり、フィリピンのセブ島からボホール島に船旅したりと、切っても切り離せない交通手段となっている。

そしてその中で、船酔いというのは直らないものなのかというと、そうでもないという風に感じている。

ある程度船酔いしない方法を実践しておけば、完全に克服することができなくても、少なくても軽減は可能。

では具体的にどのような方法を取っているかというと、まず一つ目は食事の面のケア。

基本的には消化の悪いものは食べないということと、極端に満腹だったり空腹だったりしないように調整している。

卵が悪いとか、色々言われることもあるが、正直私の実感としてはあまり影響がないような気がしている。

そして二つ目は水分の摂取で、これは食事以上に重要なことであると感じている。

船酔いしないという以前に、体の中の水分をうまく調整するということは、快適に過ごす上で重要だし、メンタルの面でも大きく影響が出てくる。

水分を取りすぎてトイレに行きたくて我慢しているという状態もよくないし、逆に喉が渇いているという状態もマイナス。

したがって、基本的にはあまり水分を摂っていない状態で船に乗り込み、中でミネラルウォーター等の水分を補給するということになる。

3つめはとにかく余計なことはしないで、船酔いの防止に専念して、体を休めるということ。

本を読むことは論外だし、スマホやタブレットで文字を読んだり、あるいは映画を見たりといったこともしないようにしている。

とにかく目を使うということは、船酔いの原因になるので、遠くの景色を見ているか、目を閉じているかの二択。

特に調子が悪くなってくると、首をひねった状態でいるのもあまり望ましくないので、そういった場合は、目を閉じてじっとしているのが第一となる。

4つめはむやみに背もたれに頭をもたれさせないこと。

言い換えると、姿勢を正しくしていることで、頭を座席に付けておかないことによって、振動を軽減できるという効果もあるような気がしているし、単純な話として座席のカーブが自分の体に合っていない場合に、余計な負担をかけないということにも繋がる。

最後は乗り物酔いの薬を飲んでおくこと。

こういった薬の7割ぐらいは、プラシーボ効果、つまり精神的に大丈夫だろうと思い込むことで、実際にも体に影響があると言われているが、結果としてそれで助かるのであれば、それはそれで一つの解決策であると思う。

船酔いしない為のツボというのもあるが、どうも効かないので、私としてはやるのをやめた。

ここまで船酔いをしない方法について語ってきたが、これは車や飛行機や電車でも言えること。

そして、各地を旅することで必要に迫られて、私が実践してきたことでもある。

旅をする上で、乗り物を完全に避けることはできないし、うまく利用することを考えなければいけないが、移動疲れをする原因になるという厄介なものでもある。

しかしながら、そういったことも含めて考えても、船旅というのは大きな魅力を持っている。

イタリアからギリシャに渡った時に、まだ早朝で誰もいない甲板に上がり、次々に小さな島をすり抜けて突き進んでいく、あの風を受ける感覚も、旅の醍醐味の一つとして今でも鮮明に記憶している。

そういった旅を楽しむためにも、船酔いしないということは必須条件となるし、だからこそこれまで色々な方法を試してきた。

今回の話が、あなたの快適な旅に少しでも役立てばと思う。



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執筆者、伊田武蔵
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