住んでみて知ったイギリスのクリスマスシーズン


以下はロンドン在住の山本さんからの投稿

日本でも近頃は11月に入れば各地いたるところでクリスマスツリーが飾られて、イルミネーションが輝き始める風潮になっていますけれども、さすがに本場のイギリスはクリスマスにはとても情熱を傾けている印象を受けました。

例えば8月頃に私が現地でFMラジオを聞いていた時に、クリスマスのお菓子を作る工場で「今年もクリスマスの仕込みが始まりました」とニュースで紹介されていて、まだ夏の半そでの時期でしたのに、もうクリスマスのことを言っているんだって驚いたことがありました。

11月に入りますと、ロンドンの中心部にリージェントストリートっていうすごく大きなショッピングモールだとか、それからいろんな会社が入っている大きな通りがあるんですけれども、そちらはもう道全体にクリスマスのイルミネーションが飾られ始めます。

ビルとビルの間に大きなモニュメントを吊るしたり、燦然と輝くイルミネーションがすごく華やかになりまして、それから大きなデパートメントストアなどが外壁は全部イルミネーションで埋め尽くされ、夜になってもとにかく明るくてにぎやかで、楽しい雰囲気になってきました。

そんなかなり前からお祭りムードが盛り上がってくるんですけれども、クリスマス当日っていうのは実にひっそりしてまして、驚いたのは25日はすべての交通機関がストップしてしまうんですね。

地下鉄もバスも、それから飛行機も主要なところはほぼ休業状態となってしまいます。

タクシーもあまり走っていない状態なので、本当に街の中の移動が全くできなくなってしまうんですね。

それから大きなスーパーマーケットもほとんど閉まってしまいます。

これはキリスト教の安息日ということで、皆さん休まれるんですけれども。

普通のホリデーとは全く違った、本当にひっそりとした街の様子になってしまうくらい、クリスマスは家の中で家族や友人と過ごす感じがありました。

クリスマスに特別に食べるもの、飲むものとしてはやっぱり七面鳥を焼いたもの。

これは定番のようだったんですけれども、初めて知ったのがミンスパイと言いまして、中にナッツやドライフルーツ等をラム酒で煮詰めたものを入れて作るパイがありました。

ミンスパイはキリストが生まれた時のゆりかごを模して作られたと聞いたんですけれども、そういったパイを食べたり、それからマルドワインと呼ばれるヨーロッパではよく見かけるホットワインですね。

これもクリスマスに向けて色んな所で作られ始めていました。

やはりそういった街の中の移動が全くできなくなってしまうので、現地の人は自分の家族の元に帰って、家族でクリスマスを家の中で過ごす。

それから留学等で来ている人たちは、友人のお家に集まって二日間ずっとそこのお家で遊んで過ごします。

外に出てイベントを楽しむのではなくて、家の中でアットホームな感じで楽しむのがイギリスのクリスマスの過ごし方でした。

すごく素敵な話だなと思いました。


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