2016年現在の海外移住を取り巻く、よもやま話



日本や各国の制度が変わっていくため、一言で海外移住といってもタイミングによって、条件や得られる効果というのは変わってくる。

まずは日本の制度から考えてみると、一言で言うと海外移住者にとっては面倒な方向に移っていると共に、得られる効用は薄くなっている。


例えばマイナンバー制の導入によって、銀行の口座開設やクレジットカードの新規の契約にはマイナンバーが必要だが、海外居住者は原則としてマイナンバーを得ることができない。

元々日本の銀行の口座開設は日本人であることを条件としているわけではなく、日本居住者のみが対象なので、その制度を厳格に運用するという意味では間違っていないのだが、これまでは事実上新しく口座を開設することも、既存の口座を活用することもできていたが、それができなくなったというのは一歩不自由になったということになる。


また、海外送金においてもマイナンバーが必要になり、2018年いっぱいは既存の方法であれば送金が出来るものの、その猶予期間が終わった後どのようになるのかの見通しは立っていない。

少なくとも、現在の段階では日本国内からの海外送金ができなくなるというのは、公式なアナウンス。

マイナンバーが無いというだけで、これだけ不自由になってしまうが、恐らく今後はさらに悪影響というのが様々な場面で見られるようになってくると思われる。


一方で、各国の情勢というのを見てみると、いろいろと興味深い。

例えばヨーロッパにおいては、2015年のパリの同時多発テロを始めとして、確実に治安が悪化して移民問題も混迷を極めている。


こういったことを考えるとヨーロッパ各国、特に北欧やイギリス、フランス、ドイツといった主要国に関しては、治安の悪化の問題や移民を含めた外国人への警戒心や嫌悪感といった問題から考えても、移住先としての魅力が薄れている。


一方、ビザの問題を考える時に、移住先としての価値が高まっている国も中にはあって、ロングステイ先の人気国のタイがその1つ。


以前に廃止されたタイランドエリートカードやイージーアクセスが復活しただけではなく、2015年には6カ月間のマルチプルビザも取得できるようになり、2ヶ月に1回は出国しなければいけないという制限がついているものの、複数回入出国を繰り返すことができるようになったため、この6ヶ月間のマルチプルビザを取っておけば、タイを中心にしたロングステイをしながら、近隣にあるミャンマーやカンボジア、ラオス、ベトナム、マレーシアといった国に時々旅行に行く形でバンコクやチェンマイ、プーケット等に住むことができるようになった。


また、同じくロングステイ先として人気のフィリピンに目を向けてみると、2016年の1月から移民局のトップの交代に伴い、クオータービザの手続きが停止しているという。

私が取得した年にも同じようなことがあり、この辺は残念なところではあるが、これがフィリピンの成熟度ということを考えた時には、仕方がないと割り切るべきところだろう。


永住権の価格ということで考えれば圧倒的に破格だし、多少の瑕疵には目をつぶらざるを得ない。

どちらにしても数ヶ月経てば、再び手続きは開始されると予想されるので、そのタイミングを見逃さないように取得希望者は待つしか無いだろう。


これ以外にも個人的にはベトナムの観光ビザに注目していたり、依然として継続しているヨーロッパ各国の投資ビザが気になったりしているが、世界全体を通して未来への先行きが不透明になっている昨今において重要なのは、1つの確固たる見通しを持つことではなく、臨機応変に柔軟な対応ができるような、生きるためのフットワークを確保しておくことでは無いだろうか。



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執筆者、伊田武蔵
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