インドへのアウトソーシングがなかなか思うように進まないのがもどかしい


いかにして海外の安い人材を上手に使うかということは、今現在多くの企業が頭を悩ませている問題。

ITの分野に関してはもともと国境の壁が薄く、メールやSkype、ZOOM等で打ち合わせをし、受注や発注ができるため、システムやデザインに関して言うと、個人のレベルでもアウトソーシングが進んでいる。

実際問題として、日本人で優秀でもなく仕事への熱意もなくプロ意識も欠如した人に仕事を依頼するぐらいであれば、インドやフィリピン等の人件費の安い国で、そこそこのレベルの仕事ができる人に日本人の1/2とか1/3といった費用でお願いした方がいいのではないかというのは、以前から私も考えていた。


インドでアウトソーシングを試した友人の話

友人がインドの会社にシステムの構築をアウトソーシングしているのを見て、その考えも改めなければいけないかもしれないと思うようになった。

その友人が依頼した先の会社は1つだけではなく、複数見積もりを取ってから、必要なプログラムも1つだけではないので、メールシステムやサイト等、いくつかのものを複数の会社に依頼している状態だった。

加えて、わざわざインドのカルカッタまで自ら飛んで、そこで会社訪問までして打ち合わせをしたのに、平気で納期は破るし、システムには決定的なバグが出るし、トラブルが起こっても適当な言い逃れをするだけで、全く誠意が感じられないのが横で見ていてもよくわかった。

マレーシアに住んでいた関係でインド系の住人を目にする機会が多かったが、彼らの仕事に対する姿勢に、上記の会社のような性質があることは強く感じていた。

そのため、ある意味で言うと、インドの会社がそのような対応をするということは、心の底から納得できて、なんの意外性もないと言ってもいいほど。

底意地の悪い見方をすれば、インドの会社としても多少のことで訴訟まで持っていかれるようなリスクはほとんどないだろうし、日本人のようにきっちり仕事をする感覚が欠落しているのは、容易に想像がつく。

そうなってくると、平均的な日本人以上に、彼らの労働意欲や契約への忠誠心は低いと思われるし、結局のところ、やり取りをする担当者の人件費が高いのであれば、相手と余計なやり取りをして精神的に消耗すること自体、コストパフォーマンスが悪いのではないか。

もちろん間に誰かを挟んで向こう側とやり取りをするのであれば、話は変わってくる。

例えば、社長が直接インドの会社と打ち合わせをするのではなく、社員を専任担当者として付けて、その社員に丸投げできるような体制であれば、多少打ち合わせに時間がかかったり、あるいは納期を守らなかったりしても、コストパフォーマンスの面では悪くないのかもしれない。

しかしながら、人件費の高い社長自身が自らインド人と丁々発止のやり取りをして、相手の理不尽な対応にクレームを入れたり、今後の改善について時期や方法を迫ったりしても、自らの生産性を下げるだけで、結局ビジネス全体として見た時にマイナスにしかならないかもしれない。

レベルの低い人となるべく関わらないという原則から外れているわけなので、そういったところには気を付けなければいけないと改めて感じた。


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