隠遁生活を30代のうちに送ってみようかと思っている


今年か来年辺りには、一度隠遁生活を送ってみてもいいかという風に最近は考えている。

と言っても、仕事をリタイアしたとか、このまま老後を世捨て人のように暮らそうとか、そういうつもりではなくて、一度はそういった暮らしを送ってみて、経験の幅を広げてみようかという程度の考え方。

具体的な期間ということで考えると、1年程度が妥当ではないかと思う。

というのも、私が隠遁生活を送る場としては、海外であることが前提になるので、大抵の場合は、コンドミニアムの賃貸契約の期間というのは、1年ということになる。

具体的な場所としては、フィリピンのセブか、パングラオ島辺りを想定している。

ここら辺はやはり、1年が通常の賃貸契約期間で、それよりも短いということになると、家賃が割り増しになることが多い。

これまでも、海外生活を送ってはきたが、だんだん友人が増えていったりとか、あるいは日本から遊びに来る人がいたりとか、そういった形であまり隠遁という雰囲気ではなかったが、ちょっとした山奥とまではいかないにしても、自然が多い場所で家を持ち、そこでのんびりと仕事をしながら暮らすというのも、いいのではないかという風に思う。

私の場合は、ネットさえ繋がれば仕事は可能なので、隠遁生活をするといっても、世間とのかかわりを完全に断ち切るわけではなくて、仕事だけは続けることになる。

それでも、人と会う機会を減らしてみたりとか、そういった試みをしてみるのも、それはそれで面白いように思う。

その隠遁生活の期間は、どこかに旅行に行くこともなく、ただただ自宅とその周辺で生活を完結させ、自己との対話であるとか、あるいは成長の為の学習とか、そういったことに集中をするというのも、今の生活とのギャップもあって、面白い体験になりそう。

世界各国を飛び回るというのも刺激的だし、新しい情報が入ってくるという意味で価値が高いが、それもルーティンになってしまった今では、あまり心を動かされる体験が、なくなってきている。

やはり非日常も、ずっと続けば単なる日常になってしまうわけで、むしろどこかで定住する方が、今の私にとっては、新しい刺激になる。

そういった意味で、隠遁生活というのは、現在とは全く違う方向に転換できるものなので、面白い試みになりそう。

但しどこかで、安定した暮らしをすると言っても、基本的な方針として、必要最小限の荷物しか持たないということは、継続していきたい。

さすがに旅を続けている現在と、全く同じ水準である必要はないが、いつでもまた自宅を引き払って、無期限で旅に出られるような体勢というのは、残しておきたいというのが、今の私の率直な気持ち。

というのも、1年程度隠遁生活を送ったとしても、またおそらくその後には、旅に出ることになるため、一生を一つの縛られたライフスタイルで生きていくのではなくて、様々な体験を積みながら、ぐるぐるとらせんを描くようにして上がっていくというのが、今後の展望。

そういった意味で言うと、かつて日本でくすぶっていたことも、フィリピンやマレーシアで、ドキドキしながら下見なしで、移住をしてみたことも、今のように世界を飛び回って、ホテル暮らしをしていることも、そして隠遁生活も全ては無関係なバラバラな事柄のように見えて、繋がっているのかもしれない。

海外での隠遁生活は難しいのか?

通常隠居暮らしとか、隠遁生活とか言うと、日本の地方でやるイメージがある。

理想としては、山奥という感じがするが、そこはあまりこだわらなくてもいいように思う。

しかしながら、私の場合は、今想定しているのがフィリピンなので、その点はだいぶ人とずれているように思う。

そもそも隠遁生活をしようということ自体が、どう考えても世の中の多数派なわけがないので、その時点でずれているのは当たり前だが、それにしても前例の少ないライフスタイルだとは思う。

とはいえ、外国人がフィリピンで暮らすということを考えると、やはりある程度の利便性とか、安全ということは考えなければいけないわけで、どこにでも自由に住み着けるというわけではない。

結局のところ、自然が多い場所といっても、周りに全く店がないような場所では困ってしまうので、そこら辺はある程度の成約を受けることになる。

セブであれば、中心部のセブシティではなくて、以前視察に行った東部のリロアンとか、西部のタリサイとか、そういったところの中で、部屋を探すというのが妥当なところではないかという風に思うし、パングラオ島の場合であれば、アロナビーチを除けば、基本的には人口密度が低い場所なので、そういったところであれば、島のどの部分でもいいのではないかという風に感じている。

別に隠遁生活をして、そのまま寿命をまっとうしようというつもりも全くないし、まだ30代なので、再び都会で生活をすることもあると思う。

例えば、以前に住んだマカティという町は、再び住む可能性も十分にあるし、今後はバンコク等で一時的に暮らすという選択肢も、出てくるのではないかという風に感じている。

あくまで今後、様々な生き方を試してみる中の、方策の一つであって、隠遁生活で人生の全てが解決するとは思っていない。

それでも試してみたいことの1つであることは間違いない。



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執筆者、伊田武蔵
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