日本人の海外移住のハードルが一気に上がるかもしれない




海外移住をしたいという日本人(国内在住者)に
どこに住みたいかを聞くと夢のような答えが返ってくることと、
現実的な条件での回答が出てくることがある。

前者の代表はシンガポールやオーストラリア、ニュージーランドで、
現地で雇用されて就労する場合と
6000万円以上のキャッシュを気軽に動かせる
富裕層以外はビザの取得が困難。


オーストラリアやニュージーランドなら
ワーキングホリデーで1年住んでみることはできる。

ただ、本格的に日本人が海外移住する先としては
ごく限られた人だけに門戸が開かれている。


資産が1千万円とか2千万円のレベルであれば、
まずこれらの国には相手にされないのが基本。

実際問題として片想いにしかなっていないし、
この状況で押しかけて勝手に滞在し続ければ
立派な不法滞在になってしまう。

旅行なら歓迎されるわけで、
たまに会う友人なら歓迎されるのに、
執拗に付きまとうと警察に通報される関係をほうふつとさせる。




そう考えると、
富裕層以外の日本人の海外移住先は
フィリピンやマレーシア、タイといった
東南アジアの国に集中する傾向になってくる。

よく物価の安さがメリットに挙げられるものの、
ビザの取得しやすさも無視できない要因。

本格的に日本を出ようと思ったら、
この点は無視できないので。



たとえば、フィリピンなら永住権を取るのに
国外から5万USドルを送金すれば資産証明になる。

そのお金は手続き終了後は自由に使えるし、
自分の資金であることの証明も要らない。


タイは50歳未満のビザ取得は困難なものの、
50歳以上になるとタイの銀行に300万円弱を預金するとか、
他にも低いハードルで今のところはリタイアメントビザが取れる。

ただし、この数年でタイは方針転換をしているので、
現状の基準がいつまで継続するかは不透明。



日本人の海外移住先として人気ランキングでも
1位を獲得するマレーシア。

こちらは現状なら50歳未満で約900万円、
50歳以上なら600万円程度の定期預金で
MM2Hというリタイアメントビザを取れる。

ただ、この基準を変更すべきという発言を
大臣が公式に行っている。

それも6,000万円程度にするべきという内容で。


金額の問題はあるとしても、
基準引き上げは現実的にありえる話。

華僑とイスラム系の富裕層の流入が見込めるマレーシアは、
それ以外の国から募集できなくても困りはしない。

ビザが簡単に取れなくなる日は近いのかもしれない。


私もMM2Hは取得したが、
10年更新なので次の更新はできない可能性も考慮している。



こうして見てみると、
タイやマレーシアは今後のビザの動向について
具体的に不安要素を抱えている。

フィリピンも基準を厳しくする可能性はあるので、
日本人が海外移住しようとしてもビザが取れず、
不本意な思いで国内にとどまらざるをえない時代が到来するのも
十分に起こりえる話。



だからこそ、私はフィリピンでも永住権を申請し、
今のうちに住める権利は確保しておくことにした。

そのままずっと住み続けるわけではなく、
住みたいと思ったら住めるように。



外国人を受け入れることに関しては、
先進国は厳しい態度を示している。

日本だって同様なわけで、
簡単に永住権や長期滞在ビザを発行してはいない。


相手国が同様の条件になっていけば
海外移住なんて今のように簡単にはいかなくなる。

何よりビザは水物なので、
ある日突然発給停止が宣言されることもある。



これは単なる過程や憶測の話ではなく、
この10年弱を調べてもオーストラリアやタイ、マカオ等で
実際に生じてきたこと。

日本人はパスポートの信頼度のおかげで簡単に旅行に行けるが、
住むとなれば今でもハードルの低い国は限られている。

今後、東南アジアの国がビザの取得条件を厳しくしたら、
次のタイミングで海外移住先として
ハードルが低いのは南米やアフリカだけとか、
住んでもいいと言ってくれる国がないとか、
そういう時代が来るかもしれない。


マレーシア・フィリピンと二カ国に住んでみて、
さらに今後住む場所を探して
そんな危機感を持っている。

恵まれている期間が終わるのは、
案外間近なのかもしれない。



何にしても、
私が50歳になるのは18年後なので、
この頃までタイが今のリタイアメントビザの制度を
維持している可能性は皆無に近い。

その時はどうなっていることやら。



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執筆者、伊田武蔵
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