自分探しの旅で海外に出るのが無意味な理由




国内でも海外でも自分探しの旅が意味を持たないのは、
究極的に言えば個々の人間に価値なんてないから。

突き詰めたらそうなってしまう。

すでに70億人も人間がいることや、
現在がこれまでの歴史の中のごく一部にすぎないことを考えても
個人が持つ意味など皆無に近い。



その上で生きていくことを考えると、
本当に重要なのは自分探しの旅ではなくて、
世界との接点を見つけることだと思う。

言い換えれば周囲との関係性を探っていくということ。


私自身、海外を旅しているので、
一度だけ自分探しが目的なのかと聞かれたことがある。

さすがに30過ぎてやることではないが(笑)。


私の場合は単純に行きたい国に行っているだけで、
それによって何かが見つかるとは思っていない。

別に歴史に名を残したいわけでもなく、
世の中に大きな影響力を与えたいとも思わない。

ただ静かに自由に暮らせたらいいと思っている。



自分探しの旅に出たところで、
結果として大きな影響を残せる人はほとんどいないし、
国内旅行や海外旅行でどうにかなるぐらいなら
他の人も実現できるレベルのこと。

それを追い求めても仕方がないのではないかと。



とは言え、大それた事を考えているわけではなくて、
単純にこれからの人生を考えたいということなら話は別。

環境を変えるというのは脳の働きも変わるので。

今までのルーティーンの中では見えなかったものに気づいたり、
新しい発想が浮かんできたりすることもある。

体を動かしている方が、部屋の中でうなっているよりも
脳に酸素や栄養が送られて活発に動くのも事実。

そうした意味で自分探しの旅をするのなら、
ありなのかもしれない。


就活をする前に自分の適性診断をしてみるとか、
そういうレベルの話として。

最終的に自分の人生に大した意味なんてないことが前提なら、
その一部の時間を使って残りの時間の使い方を考えるのは
悪いことではないのだろう。



仕事を選ぶ時に一ミリも迷わない人はいない。

そう考えると、将来を見据えた時に
ちょっと海外に出て違う世界を見てみるとか、
国内でもいいので普段と環境を変えてみるのは
ありかもしれないと思う。



最終的に見つかるのがちっぽけなものだと分かっていれば、
そういうムダな時間が人生にあってもいい。

そもそも人生なんてムダの集合体なのだから。



自分探しの旅が反感を持たれるのは、
過剰な期待が背後に見え隠れするから。

現状に行き詰まって状況を打破したいというのなら、
それでもいいのではないかと思う。

ただ、他人に誇るようなことではないし、
それをすると引かれてしまうのは仕方ない(笑)。

胸を張って
「人生をかけて取り組む仕事が見えました」とか言われても、
世の中にとってはどうでもいいことだったりするから。

その人がやらなくても他の人がやるし、
世界はそれで全然問題なく回っていくものなので。




そういえば、まだ23ぐらいの時に初めて海外に行った。

その時はヨーロッパを周遊して2ヶ月ほどで帰国。

あの体験が海外に興味を持つきっかけになったし、
それがなければ海外で生活する今もないのだろう。

そう考えると、期せずして自分を発見した旅だったのかもしれない。

別に自分探しに行ったつもりはないけど。



そして、自分探しをするなら情報をシャットアウトすることも重要。

テレビやネット、他人との会話によって
他人の欲望や価値観が真理であるかのようにすりこまれがちなので、
そうした雑念を取り払ってみるのは意外に良い。

別に高級住宅に住みたいわけではないのに、
そういうライフスタイルにあこがれている人は多い。


CMを見てなんとなく車を買い換え続けるものの、
よく考えるとそこに幸せを感じていない人もいる。

それは明らかに無意味なこと。



そうした他人からの押し付けから離れる手段として
旅はそれなりの効果があるのかもしれない。



とは言え、私のように何年も海外で生活し、
各国を旅しても光り輝く自分の本質なんて見つからない。

突き詰めるほどに世界にとって小さな、
どうでもいい存在であることが分かるだけなので。

まして1ヶ月やその程度で手軽に見つかるものなんて、
その程度のものではないかと思う。



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執筆者、伊田武蔵
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