自尊心を回復できた2つの理由


サラリーマン時代の上司は、部下の人格や自尊心を徹底的に否定するパワハラの常習犯だった。

気持ちの面で、バランスを崩して辞めていった先輩社員たちの数も一人や二人ではない。

もっとも彼らは、私が入社する以前に退職してしまったので、その時の様子を直に見ることはできなかった。

あくまでも、周りから聞いた話と、そして私自身と後輩社員が受けた、罵詈雑言や罵倒を考慮すると、これまでも同じことをしていたのだろうという推測が成り立つだけ。

私自身も入社した時には、同期や近い時期に入ってきた社員がおらず、その上司の直属の部下というのが新人では私一人になっていた。

私以外では、もうすでに30代以上の他部署から来た人とか、そういった社員しかおらず、攻撃対象になるのは私一人だった。

当然ながら、やる気や自尊心というのは、どんどん破壊されていったが、やがてそれは回復することができた。

一応、コンプライアンス等のことを考えている会社であれば、上司が部下を叱る時に、人格ではなく行為や結果に対して指摘をするというのは、ある意味で当然のセオリーとなっている。

しかしながら、そんなセオリーとは真反対に、その上司はとにかく部下の人格や自尊心を、いかにして貶めるかということに全力を注いでいた。

当事者である時にも薄々思っていたが、1年ほど経って後輩の社員が入ってきて、メインの標的が彼に変わってからも、その行為は続き、第三者といて客観的に見た時にも、やはりそれは同じことだった。

仕事の引き継ぎすらまともに行われない状態だったので、満足な結果が出せるわけもなく、若手にはチャンスが全く与えられていないような会社だった。

そんな中で、社内の仕事において、自尊心を回復するというのは、甚だ難しい。

そもそも私は、いかにしてその会社を早く辞めて、次のステップに進むかということを考えていたし、できることなら転職ではなくて、独立という形で、サラリーマン自体を辞めたいと思っていた。

そのため、休日はひたすら副業に打ち込む日々だったが、特にビジネス経験があるわけでもなく、何かの専門知識があったわけでもないので、最初のうちは暗礁に乗り上げそうになったことが何度もある。

しかし、9ヶ月を過ぎた頃から、副業で芽が出始め、とりあえず副業と給料の合計で、そのパワハラの主である上司の給料を越えてから、少しだけ自尊心を回復することができた。

いくら向こうが威張り散らし、恫喝をし、そしてこちらの人格を否定したとしても、稼ぐ能力において決して負けていないということがわかったので、単なる社内のポジションが違うだけだというのが、これで明らかになった。

つまり相手が、そもそも私の自尊心を貶めるような発言をするだけの根拠を失ったことによって、結果として自尊心を回復することができた。

会社という組織において、上司と部下という関係は、かなり強固なものだし、それだけに盲目的に服従してしまうこともある。

しかしながら、それを会社の中の地位ではなく、稼ぐ能力という別の視点を持ち込んで、数値化することによって、相手がこちらよりも優っているという根拠が、完全に否定された。

そして、自尊心を大きく回復することができた2つめのきっかけというのは、目論見通り無事に独立ができ、そして生活がすっかり安定してから、このタイミングはどこかで明確に訪れたわけではなくて、そもそもその上司のことを思い出すことも少なくなり、ふとしたきっかけで、そんな人もいたと思った時に、怒りや恨みの感情ももちろん消えたわけではないが、それと同時に憐れみを感じた。

あの性格では、今までも嫌われて生きてきたのだろうし、社内においても疎まれていた。

他部署にまでその悪名は轟いていたし、上司も露骨に持て余していた。

そして上司とはいえ、主任クラスにしかないので、給料は平社員とたいして変りもない。

中小企業だったため、その程度の役職では、大した金額は得られず、それでいて30代も後半に差し掛かっているというのは、人生の先が見えているようなもの。

独立してから、いつの間にかその上司の倍以上の収入を、当たり前に稼ぐようにもなっていたし、ずっと自由なライフスタイルを手に入れることもできた。

そうなってみて、あの時の恫喝であるとか、叱責とか、そういったものは、もはや事故のようなもので、道端で奇声を上げている頭のおかしい人に遭遇したのと同じ程度のことでしかないと捉えられるようになった。

そもそも気にする必要すらない相手の言動だったと思えば、傷ついた自尊心も回復することができる。

結局のところ、他人の存在を否定し、エネルギーを奪い続ける人間からは、離れるということが一番の対策になる。

逆に言えば、そうでもしない限り、小手先の対策では、どうにもならない相手がいるのだということを、サラリーマン時代に不幸にも思い知ることになった。



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執筆者、伊田武蔵
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