海外生活を送ってリアルにストレスに感じたことと、それでも日本に戻らない理由

シドニーの街並み

海外移住からずいぶん時間が過ぎ、1年半以上マレーシアで海外生活を送ってみて、ストレスになることを振り返ってみた。

まずは日常生活におけること。

ストレスと言うと、上の階の住人の音楽の音量がうるさいことが挙げられるが、これは世界どこに住んでもあることなので、海外生活に特有のストレスではない。

ただし、インド人は大音量で音楽を聞く傾向にはあるらしく、上の階がまさにインド系住人。

こうした典型的な国民性を表すような特徴は、海外生活においては遭遇することがある。

あとは、マレーシアは赤道近くのため、日差しが強く、昼間は暑いこと。

ただし、移住後に気づいたのは、日本の夏ほど蒸し暑くはなく、夜はエアコンなしで眠れるところまで気温は下がる。

それ以外だと、時折、というかそこそこの頻度でマレーシアではタクシーの運転手が問題を起こすこと。

ボッタクリや、最初に向こうの提示額で乗ったのに目的地が近づいてきたところで遠いと怒り出したり。

タクシー以外に足がない地域での生活は、こうしたトラブルはストレスの原因になる。

他の国にも色々行ってみたが、タクシーの評判がアジアで悪い国としては中国やベトナム、インドネシアがある。

しかし、マレーシアも負けず劣らずだった。

もっとも中国は別格な気がするが・・・。

ここはストレスなく過ごせそうなイメージもないので、順当な結果だった。


特別な時のストレス

ホーチミンのビル街
マレーシア内での引越しの際、退去する部屋の不動産屋が連絡をしても無視を決め込み続けた。

退去日を間違える。

保証金が約束の時期を1ヶ月過ぎても戻ってこない。

不動産屋選びに失敗すると、こうした問題が起こる。

私も散々な目にあった。

部屋探しのときは仲介料目当てで熱心に仕事をしていたが、退去となると手のひらを返すように態度が豹変した。

不動産会社から見ると、相手は外国人なので二度と関わることもないだろうし、どうでもいいという扱いなのだろう。


あとは海外移住後、ネット回線が1ヶ月以上通じなくなったこともある。

この間は、iPhoneを使ってつないでいたが、ネットは仕事上の必要性もあり、大きなストレスになった。

海外で生活する場合、カフェでネットを使えるかどうかも、こうした時の対処法として重要になる。

この点、マレーシアはカフェでネットがつながるのは標準仕様のため、かなり助かる。

言葉の壁も、引越しやネットの解約等の時には感じる。

特に電話で英語のやり取りをするのはストレスになる。

まったく英語ができなければ、こうした時だけ通訳を雇ってもいい。

あとは銀行の担当者とのやり取りも、お金というデリケートな問題なのにコミュニケーションが日本にいた時のように円滑には取れないので、ストレスや不安を感じることがある。

特に海外移住直後はなじみのない銀行とのやり取りなので、なおさらだった。

逆に言えば、徐々に慣れていくものでもある。

マレーシアだと年に何度か各宗教の行事があるので、そうした時には夜中になっても各地で花火が上がりうるさいが、窓を閉めればそこまで気にならない。


意外にストレスにならないこと

ハノイ
ここまで、海外生活でのストレスを紹介してきたが、実際にはストレスが多いのかと言われると、むしろ日本よりも少ない気がする。

余計なしがらみもなく、解放感にあふれているマレーシアという国の特性もあるのだろう。

たとえば、食事。日本人が納得できる和食料理屋はいくつもあるし、ジャスコなどの日系スーパーに行けば、豆腐や、納豆、味噌、日本のお菓子等も手に入る。

外国人として現地に受け入れられるかどうか、という点も心配していたが、マレーシアのような多民族国家では目立つことがなく、ストレスを感じることはない。

移住してきた当初に驚いたのは、日本人がいてもぱっと見だとわからないほどに溶け込む。

その理由は中華系が多いお国柄もある。


英語ができなくても、引越しやネット回線・携帯電話の申し込み・解約といった重要な契約の時以外、困ることはない。

普段の食事はメニューを指させば注文もできる。

英語力のなさをうらめしく思うのは年に数回で、そのため危機感も薄く、海外移住をしてもなかなか英語が上達しない(苦笑)。

ましてマレー語を覚えることもなく、それでも不自由なく生活できている。

神経質になれば、海外生活でストレスの原因を探すのは可能だろう。

しかし、実際に住んでいて困ったり、イライラすることが多いのかといえば、そんなことはない。

思ったよりも簡単になじんでしまった。


英語が使えないと困る?

サイゴン中央郵便局
私は片言の英語しか話せない状態でマレーシアに移住した。

その後はフィリピンにも1年住んだ。

それでも英語力が劇的にアップしたわけでもなく、海外生活を通じても相変わらず片言のまま。

それでストレスを感じるかというと、そうでもない。

私の場合は現地で就労しているわけでもないので、仕事上語学力を要求されることはないし、普段の生活においても同様。

たとえば、海外のレストランで食事をするにしても、メニューを指さして注文するだけ。

会計の時にも、「チェック、プリーズ」の一言で済む。

小粋なジョークを飛ばしたりする必要はどこにもないわけだし、生活の中で英語を駆使するような場面は少ない。

銀行の口座開設等は英語力が足りなくて困ることもあるが、その時は有料でサポートを付けた方が早くて安い。

口座を開けなかったり、使いこなせなくてストレスを感じるよりも、サポートを頼むほうが効率的。

流暢な英語が話せなくても、案外海外生活は成り立つ。


日本に戻る気は?

新宿
海外への適応も済んで感じるのは、
よそ者として、あるいはアウトサイダーとして
普段の生活を送るのは気楽ということ。

あくまでも外国人なのは一目瞭然だし、
日本の一部の田舎のように共同体に関与することや
近所付き合いを求められることもない。

言語すらも異なるので、
東京で山手線に乗っているときのように
他人の会話が頭に入ってきて思考をかき乱されることもない。

政治について気をもむまでもなく、
気に入らなければ別の国に移り住めばいいだけ。


各国に知人・友人ができると孤独も感じないし、
海外生活を送って辛いと感じることもほとんどない。

頻度的には日本で暮らしていても変わらないレベル。

家具付きの部屋での生活が当たり前になると、
わざわざ家具を所有して引っ越しが荷の重い作業になる日本で
固定的な暮らしに戻るのも気が重い。

いつかは日本に戻って住む可能性はあるが、
当面は海外生活の方が刺激や発見もあり、
ストレスの避け方も理解できた。

住んでみたい国も複数あるし、
ビザについての問題がクリアできている国も。

となると、まだまだ日本に戻ることはないのだろう。


海外に移住するのは本当に難しいのか?


日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。

同時に、

「英語が苦手で・・・」

「海外での部屋選びで失敗しないか不安」

「他の国での生活を想像できない」

「下見で何を確認したらいいか分からない」

「移住後の仕事やお金が問題」

等々の様々な不安や悩みも耳にする。

そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
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