海外移住者としてどこまで移住先の国に関わっていくか



海外移住をした場合に、住んでいる国に対してどの程度のコミットメントをしていくかという問題がある。

ガッツリと深く関わって、その国で人脈を築き、そして言葉も話せるようになる人もいれば、いつまで経っても片言の英語だけでやりくりをする私のような人間もいる。

どの程度まで深入りするかということはその人の好みによるわけだし、仕事やライフスタイルにも関わってくること。

例えばその国で働いていて、なおかつローカルな人とやり取りをすることが多いのであれば、必然的に言葉を覚えざるを得ない。

しかし、それほど長い期間住む予定もなくて、移住先の国で仕事をするということでなければ、別にわざわざ言葉を覚えなくても暮らしていける国は多い。

例えば、フィリピンやマレーシアであれば、タガログ語やマレー語がその国の言語ということになるが、私はそれらの言葉を一切覚えていないし、学習しようという気持ちもなかった。

セブ在住時にGarden CafeやCafe Marco、Anzani等を何度も訪れても、必要以上に店のスタッフと仲良くなろうとか、友達になろうとしたことはない。

例えば日本に来てもJリーガーやプロ野球の助っ人選手がいつまで経っても日本語を覚えないと批判されることがあるが、それは仕方のない話で、日本から出国した瞬間に全く使わない言語を覚えるモチベーションがないのも致し方のないこと。

まして日本に来たのが腰かけ程度の気持ちで、もっとレベルの高いヨーロッパのリーグであるとか、そういったところへのステップアップの礎として考えている選手であれば、日本語を学ぶ暇があったら、他の国の言葉、つまり英語だったりスペイン語だったりイタリア語だったりを学ぼうというのが自然な気持ち。

これは日本人が海外移住する場合も同じことで、どのくらいまでしっかりと地元に根を張るかということは、一定のルールがあるわけではない。

一年単位であっちこっち住み替えたいと思っているのであれば、一々その国の地元に根を張ったり、妙にコミュニティに同化する必要もない。

私はどこか特定の国に終の棲家を設けたいと思っている段階ではなく、まだまだいろいろな国を見てみたいし、その中で居心地の良い場所を移動しながら暮らしていければいいと思っている。

というのも、ライフステージによっても理想の場所は違ってくるわけだし、そもそも一つの場所に居たら飽きる。

そういったリスクを冒すよりは、せっかくフットワークが軽い環境を築くことが出来た訳だから、その利点を存分に生かすことの方が人生を豊かにしてくれる。

例えば今はバンコクにいるが、トンローでは和食も充実していて、一方ではトムヤムクンやパッタイ等のタイ料理も美味しく、居心地が良く過ごすことが出来ている。

しかしこの街に3ヶ月、半年、一年といればどんどん刺激はなくなっていくし、結果的に満足度は落ちていく。

徐々に喜びはすり減っていって、逆に不満が目につくようになる。

タイ人の気性も短期的に見れば望ましいものであって、ほんわかしているように感じても、長く住みつけば事務作業のいい加減さとか、そういったものがフィリピンにいた時と同様に目につくことが予測される。

そういった粗探しを無意識にしてしまう段階に入る前に他の国に移動して、そこでまた満足度の高い生活をしていくのも一つの生き方だろう。

そういったことを考えると、ただ単に深くその国のことを知り、多くの体験を積めばいいという問題ではないし、ましてローカルの人たちと同じ生活を積むことに意味があるわけではない。

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