フィリピン観光年は成功するのか


2015年は、フィリピンの観光年に設定されている。

しかしながら、盤石な体制が整えられているのかというとそうでもなく、2014年の段階では訪問者数は、伸び悩みの感がある。

全体として言うと、前年の2.3%の伸びということなので、微増という結果。

そして、どの国からの旅行者のシェアが多いかというと、1位が韓国で、全体のだいたい24.2%を占めている。

つまり、フィリピンを訪れる外国人の4人に1人が韓国人ということ。

2位がアメリカで、こちらが15%。

そして3位が、日本で9.7%。

4位が中国本土で、9.0%となっている。

5位以下になると、オーストラリア、シンガポール、台湾、カナダ、マレーシアと続く。

そういえば、カナダのバンクーバーからマニラに14時間かけてフライトしてきた時には、弟がフィリピンに住んでいて、そこに遊びに行くというカナダ人のおじさんがいた。

この人はフィリピン人の女性にはまっているらしく、2014年だけでも3回マニラまで往復しているという話だった。

なにしろフィリピン航空で片道14時間もかかるし、そのおじさんはとても巨体で、席も窮屈そうだったので、かなり苦労をしている感じもしたが、本人はいたって楽しそうにハイテンションだった。

今回、フィリピン政府が掲げているのは、アートやカルチャー、アドベンチャー、そしてビジネスと、様々な方面でイベントを開催するとのこと。

特設サイトも用意されているが、今後どうなっていくかはわからない。


燃油サーチャージの廃止

観光年に関連してなのか、たまたまなのか、フィリピン民間航空局は、フィリピン発着の航空会社に対して燃油サーチャージの廃止を改めて指示を行い、もし違反するようなことがあれば、制裁金を科すことも通達している。

これは利用客にとってはうれしいところだが、それ以前の問題として、フィリピンから出国する際のトラベルタックスとか、クオータービザ取得者に対する出国証明書とか、そういったものの廃止とか、あるいは手続きの簡略化、そして公正化の方がよほど大事なのではないかと思う。

さらに言えば、こういった費用がかかるにも関わらず、セブ空港の国際線のターミナルにはATMすらないので、お金が足りない場合、わざわざ国内線ターミナルまで移動しなければならず、それによって時間に遅れることもありえる。

こういった基本的なところを見直す方がむしろ重要度は高いし、結果的にリピーターを増やすことになるように感じる。

今回セブに到着した時には、大音量で太鼓を鳴らしながら、踊っている人たちがいたが、それによって道がふさがって、先に進めないとか、そういった問題もあるし、まだまだ改善しなければいけない基本的な問題は山積み。

今回はローマ法王がフィリピンを訪問する直前だったので、何かそれ関連のイベントの練習だったのかもしれないが、セブ来訪の予定はないはずなので、ローマ法王とはまったく関係がないのかもしれない。

何にしても、フィリピンの観光がこれ以上広がるかどうかは、やはり人的なインフラの部分であるとか、ソフトの部分がどれだけ発達するかが重要になってくるだろう。

フィリピンの元在住者としては、ベタにボラカイに行ってみたい。

Henann Garden ResortやHenann Prime Beach Resortは美しい島での時間を存分に味わえそうなので、上手くタイミングがあえば訪れてみたい。

ただ、こうしたビーチリゾートは一人旅よりも彼女と一緒の方がふさわしい気がしてしまうのは私だけだろうか?


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