買わない生活を海外で実践したら、とんでもないことに(苦笑)


各地に手荷物で移住できるように、買わない生活というか、
余計なものを持たずに少ない物で暮らすようにしてみた。

きっかけはマレーシアへの移住。

この時も手持ちの荷物だけだったので、
身の回りの物が一気に減った。

永住を前提にしていたわけではなく、
(永住ビザは取ったけど)
その後も他の国に移ることを予定していた。

そのため、余計なものは買わないで生活していたつもりが、
タイや香港に旅行に行くと服や靴が安いので
つい余計なものを買ってしまっていたことが判明。

2年以上住んでフィリピンに移住しようとした時には、
大量の荷物を捨てて断捨離することになった。

しかも靴については履いていないものが3足。

全部で15足ほどあったので
物を持たないシンプルな暮らしとは
さり気なく離れていたような・・・。

とは言え、かなり長期に渡って過ごしていたし、
最初は2年という期間設定もなかったので仕方ないかと。

心機一転してフィリピンに移住し、
ここでは買わない生活をもう少し徹底することにした。

いかに余計なものを持たないで暮らしていくかというテーマで
1年間を過ごすことに。

こちらでも永住権を取るものの、
マニラに当面住むのは1年だけの予定。

また戻ってくることはあるにしても、
今のところはマニラは1年限定で住むことにしている。

その後も1年単位で各国を転々とする予定だったが、
1年間住めるビザが簡単に取れる国はほとんどなく、
もう拠点を持たずに移動することも視野に入れることになった。

そうなると、ますます物を持つという発想から
離れる必要がある。

人並み以上に体力のない私にとって、
重い荷物を背負っての移動は苦しいので、
旅の継続が頓挫する原因になりかねない。

シンプルでミニマムな持ち物に絞るのは、
旅暮らしを行う上での必須条件でもある。

シンプルな装備で旅に出る以上、
余計なものを買わない生活は大前提となる。

買った瞬間に荷物になってしまうのだから。

そう考えると、
フィリピンに滞在する間もその準備期間のような位置づけになる。


貪欲に買い込むものも


ちなみに、私が所有したり買わないようにしているのは
いわゆる物質的な意味での「物」。

言い換えればかさばったり、
重かったりするような物に限られる。

そのため、電子書籍のようなデータにはお金をかける。

データなら持ち運びは簡単だし、
仕事の関係もあってパソコンは持ち歩くので。

今は2台のMac book airとiPadを持っているのを、
フィリピンを去る際にはパソコン1台にしようとは思うが、
そこに入っているデータは持ち運び可能。

そうしたものにはお金は惜しまない。

書籍は一度読んだものについては、
再読の価値があるものだけをデータとして残し、
残りは削除している。

それでも数百冊のデータを
手元の外付けハードディスクに入れて持ち歩いている。

他に漫画も1,000冊以上はあるので、
それを紙の本にしたらとても持ち歩けない。

下手をすると、部屋の床がきしむレベル。


バンコクのプロンポン駅直結のエンポリアムや、
台湾・台中のSOGOで紀伊国屋書店を見かけると
思わず入って日本語の書籍を手に取ってしまう。

個人的には紙の本も好きなので。

しかし、それを持ち歩くことを考えると、
やはり電子書籍で購入しようと思ってしまう。

本以外で言えば、権利の獲得に対しての姿勢も同様で、
マレーシアやフィリピンで永住ビザを取るには
それなりに費用もかかる。

これは余計なものを持たない暮らしに反するようだが、
私の定義した要らないものを買わない生活には合致する。

マレーシアの永住ビザはかさばらないし、
パスポートの中にシールが貼られるだけ。

フィリピンの永住権はi-cardという
クレジットカード大の身分証明が発行されるが、
特にかさばるものではない。

それでマレーシアやフィリピンにいつでも住めるという
保険を手に入れることができる。

お金を節約したくて物を買わないようにしているわけではなくて、
不要品を身の回りに増やしたくないというのが趣旨なので、
こうした部分にはどんどんお金を使っている。


海外では物を持たない暮らしが送りやすい

自宅

海外でコンドミニアムを借りると
フルファーニッシュといって家具や家電が完備されているのが
一般的な賃貸のスタイル。

そのため、こうしたかさばる物を買わないでも生活できるし、
マニラの自宅は新築なので私が初めての住人。

以前の住人が使っていた中古品でもないので
安心して使える。

日本のように引っ越しの際に
家具・家電を持ち運ぶか買い換える必要がないため、
余計なものを持たずに少ない物で暮らすのには向いている。

身の回りのものを買わない生活ができる環境が
最初から整っているので。

自分で所有するという発想から離れれば、
ずいぶん簡単に色々なものが手に入る。

コンドミニアムのプールは常にガラガラだし、
旅行に行けばホテルの部屋のインテリアを楽しんだり、
各国の名画を鑑賞することもできる。

これまでもゴッホの星月夜を求めて
ニューヨークのMOMAに行ったり、
ブリューゲルのバベルの塔を見に
マドリッドのプラド美術館へ足を運んだり、
ターナーコレクションを目当てに
ロンドンのテイト・ブリテンを繰り返し訪れたりしてきた。

星月夜
星月夜

プラド美術館
プラド美術館

わざわざ自らお金を払って購入しなくても、
こうした形で楽しむことができる。

買わないで必要な時だけ利用料を払うほうが
常に自分の体を軽くしておけるので、
私にとっては理想的な生活になっている。

DIYで時間を費やして
お金を使わない環境を作るのではなく、
所有物が少なくても快適に暮らせる場所に身を置くこと。

それも現代だからこその選択肢だろう。

シンプルに余計な物を持たないで当面はやっていきたい。

どこか一箇所でずっと暮らすようになったら
その方針を転換することになるかもしれないものの、
当面はその時は来そうにない。

1つの国に落ち着くという発想がまだないので。


【追記】自宅を捨てた生活をスタート


これまで、マレーシア・フィリピンと移住する時には
手荷物だけでやって来た。

そして、ついに自宅を捨てて世界一周を始めた。

現在は、ポーランドのクラクフにやって来ている。

ヴァヴェル城
馬車
夜のクラクフ

買わない生活を続けてきたとはいえ、
さすがに身の回りのものすべてを持っていくわけにはいかないので、
あらためて服等は処分して。

旅先で最低限のものは調達しながら、
できるだけ荷物を少なくしていく予定。

私は人並みの体力がないので、
重い荷物を持ち歩いての旅は身体がきつい。

そうならないように、
シンプルミニマムは徹底する必要がある。

世界一周となれば、
これまでのような年中同じ気候の国とは違い、
季節による違いも発生する。

冬は当然コートが必要になるし、
春や秋の服も買わないわけにはいかない。

そんな生活の中で柔軟に対応していくのも、
次のステージとして面白いと思う。

環境が変化した時に、
どのような選択肢を持ち、どれを選べるかは
人間として重要な要素。

それが試されていくのもいいのではないかと。

余計な物を持たず、買わない生活を続けてきたら、
自宅を引き払うことへの抵抗感が薄れていった。

それはいつでも旅に出ることができるということ。

事実、思いつきで世界一周が始まった。


【追記2】セブ生活を開始


以前に世界一周をスタートした時のことを付け加えたが、
現在は1年半の旅を終えてセブ生活をしている。

アヤラモール
セブシティ
ハロハロ

1年半のホテル暮らしの間には、
当然ながら物を大幅に増やすことはできなかった。

何しろ国を転々としているため、
荷物になってしかたない。

結果、飛行機の機内にハンドキャリー可能な範囲の荷物で
ずっと旅を続けてきた。

買わない生活は続いていたが、
さすがに12月のカナダ等にも行ったので
時折コートを買ったりしながら。

そのコートも、荷物になるため
アジアに戻ってきた時に捨ててしまったが。

セブでコンドミニアムを探している時は、
ホテルに滞在していた。

そして部屋が決まり、ルームクリーニング等が住んでから
タクシーに乗ってコンドミニアムのロビーに向かった。

そこで仲介業者から鍵をもらい、
久しぶりに自宅のある暮らしに戻ったのだが、
荷物はホテルから持ってきたスーツケースと
手持ちのバッグだけ。

まさにホテルにチェックインするのと
同じ気軽さで部屋に住み始めた。

セブにも何十年と住み続けるわけではなく、
退去後はおそらくホテル暮らしに戻るだろう。

現在もそれを前提にした生活をしている。

シンプルミニマムに持ち物を絞ったら、
足が、身体が軽くなったかのように移動しやすくなった。

もし、持ち物の重量が20キロだったら、
持ち運びだけでも大変で色々な国を周る気持ちは
早々に消え去ってしまっていただろう。

荷物が軽く、コンパクトであること。

それは行動の幅を大きく広げてくれた。


海外に移住するのは本当に難しいのか?


日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。

同時に、

「英語が苦手で・・・」

「海外での部屋選びで失敗しないか不安」

「他の国での生活を想像できない」

「下見で何を確認したらいいか分からない」

「移住後の仕事やお金が問題」

等々の様々な不安や悩みも耳にする。

そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
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