「嫌われる勇気ー自己啓発の源流、アドラーの教え」の感想


古賀史健の「嫌われる勇気ー自己啓発の源流、アドラーの教え」を
読んでみたので、その感想を。

八方美人が嫌われるというのは昔から言われていることながら、
最近は単純に人間関係だけの問題ではなくて、
生き方として他人の意見を無視することが
必要な時代になってきていると思う。

それは時代性の問題として
安定期は周囲との調和を重んじていればよくても、
現代のような過渡期は事情が違ってくるから。


かつては終身雇用を前提に、
同僚や上司・部下との良好な関係が重要だった。

しかし、今では自分のライフスタイルやキャリアを
自らの意思で選んでいく必要がある。

それを実行することがいまいち定着していないし、
ある意味では常識的な人の目には奇異に映る部分でもある。



「嫌われる勇気ー自己啓発の源流、アドラーの教え」でも触れているように、
ここで誰かの欲求を満たそうと躍起になると、
つい無難な選択をしてしまうことになる。

たとえば家族の望みをかなえようとすれば、
できるだけ大きな会社に就職するか、
公務員になることが一般的に求められる。

その後は同僚達に認められるため、
その会社の中で働いていくことになる。

たとえ職場が沈みかけた泥舟だと思っていても。



誰かの期待を裏切ってでも自分の意思を貫き通すことは、
過渡期に満足した人生を送るには必須。

その意味で、嫌われる勇気という本がもてはやされるのも
時代の流れにそった出来事ではないかと思う。


自分の人生の決定権を持つというのは、
ある意味で多くの人にとって壮大過ぎる。

「いきなりそんなこと言われても・・・」
と思ってしまう部分。


しかし、「嫌われる勇気を持て」という
古賀史健の主張なら受け入れやすい。

人間関係に悩んだことのない人なんていないだろうし、
まずはそこから入り口にして考えていけば、
思考が自由になって人生の選択権を取り戻すことにもつながる。



アドラー心理学では対人関係が重視されるが、
実際に多くの人のストレス源はそこにあると思う。

私も会社員時代はそうだった。

今では尊敬できない人とは極力付き合わないが、
サラリーマンの時はそうもいかなかったので。


周囲を恫喝することを生きがいにしている上司をはじめ、
職場の人間関係は崩壊していた。

社内でも絶対に異動したくない部署として認知されるほどに。


嫌われる勇気を持つだけですべてが解決するわけではないが、
少しでもストレスを軽減できるなら読む価値はあると思う。

そして、個人的には嫌われる勇気を得たことをきっかけに、
他人の進むレールを無視して
自分の道を勝手に進んでいく方向にシフトできれば
面白い人生が待っている。



私もサラリーマンを止めるという決断や、
海外移住をすると言った時に背中を押してくれる人はいなかった。

周囲の人間関係において、
私はもっと無難で彼らと同化したまま
生きることを求められていたのだから。

そこからはみ出すということは、
明らかにリスクを背負っていた。



しかし、その選択を後悔したことはない。

結果として起こった変化はプラスのものだったし、
二度とサラリーマンに戻ろうとは思わない。

当面は日本に住む予定もない。


嫌われる勇気を持つことは、
自分の望みに素直になれるということ。

その効果は強く実感している。



特に旧来の地縁や会社等での縁で結びついた人は、
大抵の場合惰性で物事を考えている。

皆がそうするから進学し、就職し、結婚し、引退する。

そのレールが色あせてくすんでしまった今、
変わらずにいるリスクが大きくなっている。



となれば、
周囲の人に嫌われる勇気がなければ
予定通りに不幸な人生を送ることになる。

それを防ぐには、
周りにどう思われてもいいという開き直りと、
新しい人間関係が必要になる。


私は海外移住してから新しい友人たちが増えたが、
自宅を引き払って世界一周をすると言った時には
反対する人はいなかった。

それは変化に対する柔軟性のある人が周囲に増えたから。

新しい一歩を踏み出すことを応援してくれる。

30代なのに住む家もないなんて、
世間の一般常識では認められないことなのに(笑)。


新しい人間関係を作る余裕を持つためにも、
嫌われる勇気、さらにはこれまでの付き合いを
必要に応じて手放すことが求められていると感じる。



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執筆者、伊田武蔵
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