人生の岐路に見えるものほど大事じゃなかったりする



後から考えて人生の岐路だったとしても、
その時には気づかなったりする。

逆に重要な出来事のように思っていたことが、
振り返ったらどうでもよかったり。

たとえば、大学受験や就活に失敗したとしても、
それで人生が詰むわけではない。

むしろ、思い通りの学校や会社に入ったとしても、
そこに何の意味があるか分からない。

大学時代の経験なんて一生の中のごく一部だし、
それが人生の岐路になる可能性はあるものの、
確率論で考えればその見込みは小さい。

希望する企業に入社できたところで
一生働き続けられるとは限らないし、
しょせんはキャリアの1ページにすぎない。

たとえば、私の人生の岐路を振り返ってみると、
就職した会社がブラック企業で、
上司からのパワハラを受けたことが大きかった。

その経験があったからこそ、
もう2度とサラリーマンにならないという決意ができたし、
実際に独立して自由に生きられるようになった。

ただ、その時には運が悪かったとか、
会社選びに失敗したとしか思っていなかった。

もし、今もサラリーマンをやっていたなら、
あの出来事は単なる不運な出来事でしかなかったのだろう。

パワハラという出来事そのものが人生の岐路だったわけではなく、
その後の対応によって生き方が変わったという方が正しい。

逆に言えば、
出来事そのものが一生もののインパクトをもって
やって来ることは少なくないのかもしれない。

交通事故にあって半身不随にあったとか、
そういうことなら話は別だが。

働く会社が変わったとしても、
俯瞰してみればサラリーマンが別の会社に移っただけ。

もちろん待遇や労働環境は違うにしても、
人生の岐路というには不足な感じがする。

結局、後から見てみた時に大事な転換点というのは、
案外その時には気づかないことだったりする。

ビジネスについて言えば、
自分で起業した人ならいくつも実験を繰り返しながら、
うまくいったことを続けていくはず。

これはプロジェクト単位の話だけではなく、
もっと小さな実務レベルにおいても。

その中で長期的に影響を及ぼすものが出てきても、
当初は小さな出来事と思っていることもある。

意外にそんなもので、
逆に期待をかけた実験ほどどうでもいい結果に終わる。

思い返せば、2つ目の人生の岐路はマレーシア移住だった。

これは出来事としては派手に見えるものの、
別にマレーシアで生活を始めた事自体は
それほど重要度は高くない。

むしろ、そこから始まった人間関係(日本人との)や、
色々な国を旅し始めたことの意味が大きい。

マレーシア移住はそのきっかけであって、
もしただそこで暮らしているだけだったら
人生の岐路というほどのインパクトには欠けた。

そんな感じで、
第三者の視点から見ると重要そうなことが、
掘り返してみるとどうでもよかったり、
その逆だったり。

人生というのは複雑なものだと思う。

ただ、後悔しないために決めたのは、
いつまでも生きられると考えないこと。

30歳になった頃、
40歳で動けなくなる前提で考えることに決めた。

その前提で考えていくと、生き方が変わる。

やりたいことは今すぐやるようになったし、
行きたいところへの飛行機やホテルもさっさと手配する。

そうしないと、未来はどうなるか分からないから。

その積み重ねで生きていけば、
予想外のタイミングで事故に巻き込まれたり、
病気が発覚しても納得できるのではないかと。

意味を追求するほどに、
人生は自己満足でしかないないと思うようになった。

他人のために尽くすのも、
最終的には自分が満足するためなのだから。

そう考えたら、
色々と後回しにしないですぐに片付けた方がいい。

残された生涯の中では、今日が一番若いのだし。

明日命はあっても、
車にひかれて歩けなくなっているかもしれない。

あるいは病気の診断を受けて、
ずっと入院して残りの人生を送らなければいけないかもしれない。

その時に後悔しない生き方をしなければ、
ずっと悔いが残ってしまう。

そんな考えを持つようになったのも、
ある意味では人生の岐路だったような気もする。

ちなみに、最近は世界一周の旅に出てしまった。

特に劇的なきっかけが用意されていたわけでもなく、
ビザなしで簡単に住める国もないことだし、
住んでいるコンドミニアムの契約が終わったら旅に出ようということで。

30代になって自分探しの旅でもないし、
仕事はこれまで通りに続けていくので、
人生の岐路になるわけではないと思う。

他人から見れば人生の重要な出来事だとしても、
私にとってはこれまでの延長線上に生まれた必然的な行動。

より良い居住環境を求めた結果として、
定住以外の選択肢を試すという意味で。

かねてより私には自分を実験台にするところがある。

下見もなしで海外移住をしたのも一例。

今回の世界一周、さらに定住以外の 生き方を探るというのも
実験の1つ。

さすがに一生続けられるとは初めから思っていないし、
1つの生き方に固定する必要も感じていない。

人生のフェーズごとに柔軟に対応したほうが快適に暮らせるはずだし、
完成を求めているわけでもない。

ただ、今の段階で探っておきたい可能性として、
拠点を持たない生活は優先順位が高かった。

振り返った時、
人生の岐路として思い出せるのかどうかは分からないし、
おそらくそうはならないと予想しているが、
それはどちらでもいい話。

かつてのサラリーマン時代のように、
劇的に生活を変える必要に迫られているわけではない。

日々が苦しかったあの頃とは違い、
今はすべてを捨て去りたいとも思っていない。

のんびりとより良い方向へ歩いていければいいし、
今回の旅もそのためのもの。

新しい経験ができることは間違いないので、
その過程を楽しみたい。


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