ライフスタイルを豊かにするには計画性を捨てる必要がある


 しっかりと事前に計画を立てて、準備をして行動をするというのが、しっかりとした社会人であったりとか、一流のビジネスマンのように言われているところがある。

しかしながら、ライフスタイルを豊にするということを考えてみると、必ずしもその方法がベストとは限らないところがある。

というのも、最初から思い描いているような生き方が、本当に自分にとってあっているかどうかというのはわからないわけなので、途中で度々軌道修正をする必要がある。

更に言うと、想定がどこかで実現しなくなるという前提で、いくつかのパターンをシミュレーションしておく必要がある。

これを個人的にはパラレルシミュレーションと呼んでいるが、様々な条件で分岐した成り行きというのをイメージして、更にそれを適宜修正していくことが必要になる。

その中で、自分の趣味趣向とか、そういったものが変化したり、あるいは、今まで気付かなかったことに気付いたりすることもあるので、上手にライフスタイルを豊にするには、過去に縛られないということも必要になる。

例えば私の場合、日本に住んでいた時期が圧倒的に長く、30年弱あるが、その後は海外で暮らしている。

日本に住んでいる時は、海外移住者の友人は1人もいなかったので、情報もあまり入ってきていなかった。

その段階においては、今のように、自宅すら持たない状態で、色々な国を巡って、1年以上過ごすとか、そんなライフスタイルというのは想像もしていなかった。

確かに、パーマネントトラベラーとか、そういった生き方があるということは、頭の片隅では認識していたものの、それが自分と関係のある生き方だとは思っていなかったし、英語もろくに話せないのに、海外を自由に行き来することができるとは、予想もしていなかった。

しかし、人生経験を積むことによって、どんどん今まで見えなかったものが見えてくるし、選択肢の幅というのは広がってくる。

その拡大していく選択肢の中で、過去にとらわれずに新しい方向性を探っていくというのが、人生を豊にするために、重要なことではないかという風に最近は特に思う。

自分の理想とするようなライフスタイルを体現する人が身近にいれば、モデリングすることもできるので、比較的道筋を描くことは容易になる。

しかしながらそういった場合というのは、どうしても限定されてくるだろうし、そもそもそのモデリングをした相手が、いつまでも理想的であり続けるかはわからない。

その人の辿る人生を見ていて、共感できないと思う瞬間がくるかもしれないし、あるいはあなた自身の価値観がぶれていくということも十分にあり得る。

人の価値基準なんて、いつ揺れ動くかわからないほどもろいものなので、ライフスタイルを固定するよりも、常に柔軟に動かせるようにしておいた方が、豊に暮らせるのではないかという風に思う。

例えば、今の私にとっても、急に親が倒れるとか、あるいは自分が病気になるとか、そういった可能性だってないとは言えない。

そうなった時に、これまで築いてきた自由なライフスタイルを、無理矢理押し通すことがベストとは限らないし、ある意味で言えば、不自由な生活に逆戻りするというところに、幸せがある場合も出てくるかもしれない。

変に自分のポリシーのようなものを固定化して、軸だと勘違いしてしまうよりは、余計なことは考えずに、ある意味では、計画性を持たない生き方をした方が、うまくいくという風に人の話を聞いていても感じることがある。

確かにぶれない軸があるということはとても魅力的ではあるし、人間として成熟したことではあると思うが、ほとんどの場合は、偽物にすぎないという問題がある。

どこかでとってつけたような、あるいは耳に心地よかったというだけで、取り入れてしまっているポリシーやライフスタイルは、その人の人生を豊にはしない。

孔子は40代を不惑の年齢と言ったが、実際の40代を見ても散々迷っているというのが実際のところなわけで、それは50代になっても、60代になっても、基本的には同じことだと思う。

例えば、60歳を過ぎて定年を迎え、そこからどう生きていいかわからずに困っている人というのは、ちょっとした社会問題にすらなっている。

ライフスタイルを豊にするには、あまり先のことまでずっと考えて、計算をしてしまうよりは、いつでもオンタイムに方向を変えられるようにしておくことの方が、その場に合った対応ができるという意味で、価値的ではないだろうか。

そういった意味で言うと、余計なものを持たずに身軽でいるということも、すぐに動けるようにしておくためには、重要なポイントとなる。

その意味でも、無駄なものは持たずに、シンプルミニマムに生きていくということは、豊さに通じるライフスタイルではないかという風に思う。

実際問題として、スーツケースと手提げかばんに、収納できる程度まで物を減らしても、家電が付いている部屋に住むのであれば、特に困ることもない。

それによって、人生が貧しくなったとか、不幸せになったと思ったことはないので、いかに以前は余計なものにばかり囲まれていたかということがよくわかった。



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執筆者、伊田武蔵
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