日本が好きな外国人が東南アジアには多い




マレーシアやフィリピンで暮らして、
日本が好きな外国人が多いことを感じた。

東南アジアにおいては、
とても好意的な態度で接してくれる人が多い。

見た目上、相手からすると
中国人や韓国人とまぎらわしいことになるが、
日本人だと分かった途端に態度が軟化することもある。

勝手に中国人や韓国人の悪口を言い始めたり。



東南アジアに日本が好きな外国人が多い理由は、
どうも2つあるらしい。

まずは日本人のイメージが単純に良いこと。

丁寧で礼儀正しい印象を持っている人が多いらしく、
その点で好感を持たれているというのを感じる。

これまでに積み重ねてきたイメージが
しっかり受け入れられている。

実際、海外に出ると日本人ほど真面目で
きちんとしている民族は珍しい。



もう1つの理由は、ODA等の貢献が理解されていること。

ODAにおいて日本はアピールが下手だと聞くことが多いし、
出している金額に対して貢献度が相手に
伝わっていないという話を聞いたりもする。

たしかにこれまでの累積額からすれば
氷山の一角しか伝わっていないのかもしれない。

それでも日本を好きな外国人の中には、
「あの橋は日本人が作ってくれたんだ」とか、
そういうことを覚えていてくれていたりする。


バンコクでは駅に日の丸とタイの国旗の模様が壁に描かれ、
日本の貢献が描かれているのを見かけた。

ラオスでは日本から寄贈されたバスに
日の丸が刻まれていた。


こうした光景を見ると、
東南アジアにおいて記憶に残っているのも納得できる。

それを見て誇らしく思っていると、
その直後にタクシーが
不当な料金をふっかけてきたりするのだが(苦笑)。




日本のアニメが好きで日本語を覚えた
若いマレーシア人の男性と会ったこともある。

彼の日本語は完璧だが、ほとんど独学で覚えたらしい。

電話なら相手が外国人であることが
ばれないぐらいに自然に話せるレベルになっていた。



こうして海外を転々とするようになって思う。

国籍を明かした時に
顔をしかめられるような国に生まれたのではなくて、
本当によかった。



ただし、日本が好きなように装って、
悪意を持って近づいてくる外国人もいる。

つい3日ほど前、バンコクのアソック駅の近くを
ホテルに向かって歩いていたら、
片言の日本語と英語で話しかけてきた中東系の男がいた。

年齢は40歳ぐらいで、
上背はないがガタイはよかった。


この辺りというのは、
インド系・中東系のテーラーが多く店を連ねているエリア。

そして、バンコクはオーダーメイドのスーツが安い反面、
トゥクトゥクの運転手と結託して強引に客を連れ込み、
購入を迫るという手口もよく聞く。

外から見ていても、
うさんくさい風貌の店員・店主が多い。


そんな中で話しかけてきた外国人だが、
明らかにタイ人ではない。

フジという和食レストランの道を最初は聞かれたが、
今度は日本のお金を見せて欲しいと言ってきた。

これもよく聞く手口で、
財布を出したところで奪って逃げるとか、
現金を持っていたら自宅やレストラン等に招いて
睡眠薬を盛るとか。


あれだけあやしい人相をしていたら警戒されると思うが、
上手くいくこともあるのだろうか?

バンコクを拠点にしている男なのか、
色々な国で同じことをやっているのかは分からない。

とにかく「日本円はない」と答えて立ち去った。


ゴチャゴチャ余計な説明を加えるよりも、
早い段階で交渉を打ち切る方が効果的だし、
こちらとしては最初から相手に用はない。

ただ道を聞かれただけなので。



こんなこともあるし、
アテネの土産物屋が集まる通りを歩いていた時には、
「日本が好き」「日本人と話したい」と言ってきた外国人がいた。

場所から考えると、おそらくギリシャ人なのだろう。

彼はトラブルメーカーだと断定する材料はなかった。


50前の男が平日の夕方にウロウロしていることを除けば、
取り立てて不自然な点はない。

しきりにお茶に誘ってくるので戸惑ったが、
時間がないと言って歩き去った。

実際はいくらでも時間はあったが、
何だか嫌な予感がしたから。


ひょっとすると、本当に単なる親日家という可能性もあるが、
かなりあやしいのは事実。

面倒を回避するためには、
断定的な証拠がなくても避けるという判断も必要。

海外に出るとリスク管理という考えが自然に身につくので、
時には新しい出会いのチャンスを潰してでも
安全を優先させるべき場面もある。



まったく見ず知らずの外国人が
日本語で話しかけてくる時はお金目的のことが多い。

それはまともな商売(売り込み)の場合もあれば、
そうではないこともある。

どちらにしても、私は取り合わないようにしている。



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執筆者、伊田武蔵
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