ロンドンで買った折り畳み傘


初めて行った海外旅行で、折り畳み傘を購入した。

場所はロンドンのアップミンスター駅近くのBoots。

スーツケースの中には折り畳み傘が入っていたものの、日本から持ち込んだものが開いた瞬間にすでに壊れていた。

最初から壊れていたものを持って行ってしまったのか、もしくは飛行機の中で、あるいは道中で壊れてしまったのか、それはわからない。

とにかくロンドンでにわか雨が降ってきたので傘を開こうとしたら、すでに傘の骨が折れて傘として機能しなくなっていた。

そこで駆け足で入ったBootsで黒い折り畳み傘を購入した。

それから約二ヶ月、その折り畳み傘とはヨーロッパ中を一緒に旅して回った。

二ヶ月間旅行をしたとしても、日常でも使うようなもので現地で調達したものは意外に少ない。

特に折り畳み傘のように日常的に持ち歩くものはほとんど無い。

そのため、ヨーロッパ周遊の旅の思い出として、この傘には妙に愛着がわくことになった。

もう何年も使っているし、古びているところもある。

正直なところを言えば、もっと新しいものを新調しようと思う気持ちもあるものの、毎回この傘から離れることができずに、新しい傘の購入を見送ってしまう。

柄の部分は曲がっておりJ字型になっていて、まっすぐなものに比べると鞄の中に入れるとかさばる。

そういったマイナスの面もあるにもかかわらず、これまで新しい傘には目もくれず、今のものを使い続けている。

ただ、これもそろそろやめなければいけないと思っている。

もうすでに古いのでだんだん汚れてきているし、そろそろ新しい傘に変えるべきではないかと。

そうなると、今度はどこで購入するか、ということが問題になる。

合理的に考えるのであれば、今住んでいるフィリピンのマニラ、あるいは物価の安いバンコク。

こういった場所で買うのが妥当な結論だろう。

なにしろ先進国で購入したとしても、大抵の商品を作っているのはアジアのどこか、もしくは新興国のどこか。

例えばタイであるとか、ベトナムであるとか、カンボジアであるとか、こういった国で作られていることが多い。

そうであるのならば、わざわざ物価の高い先進国で購入する必要も無い。

ただし、代替わりということで思い出を優先するのであれば、次にロンドンに行ったときに新しい折り畳み傘を購入して、今現在のものはそこで捨てる方法もある。

これについては、正直言って今もまだ迷っている。

毎回傘はロンドンで買うというジンクスがプラスに働くのか、それともただのしがらみになってしまうのか?

そういったことを考慮して、悪しき前例を作るべきではないという思いと、そのくらいの思い入れがあってもいいという気持ちと、両方が入り混じっている。

どちらにしても来年にはロンドンに行く機会があると思うので、その前の段階で決めておきたい。


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