マカティの神輿は復活しないらしい


私がマカティに移住してきた当初通っていたレストランの一つに、神輿という和食レストランがある。

ここの特徴は漫画が比較的充実していたことで、私はベルゼバブを読んでいた。

しかしながら、私が通うようになって一ヶ月か二ヶ月たったところで神輿は閉店してしまった。

英語で書いてあったのでいまいち意味がよくわからなかったが、何かしらの政府の規制に引っかかったというような張り紙がしてあった。

その規制をクリアしたらまた復活するのではないかと思っていたものの、残念ながらそれから半年以上たってもオープンすることはなく、むしろ看板を下げてしまったので、どうやらこのまま閉店して終わりということになるらしい。

神輿のご飯は特別においしいというわけではないものの、シンプルで普段使いによかった。

ラーメンライスであったり、ラーメンとおにぎりだったり、そういった日本人であればほっとするような組み合わせのものから、一般的に良くあるようなとんかつ定食とかしょうが焼き定食とか、そういったメニューもあったので、日々の食事にかなり重宝するところだった。

過剰なサービスをしてくるレストランは普段使いにはあまり向かない。

恭しくエスコートされてもちょっと邪魔くさく感じてしまったり、毎食そういったことをされるのはかえって迷惑に感じることもある。

その点、神輿は接客もフレンドリーで過剰な丁寧さもなかったので、日々通うにはちょうど良かった。

場所としてはリトル東京の近くだったものの、私の家からは神輿のほうが近かったのでそういった意味で立地的なメリットもある。

しかもアーケードの中にあるので、仮に雨が降ったとしても濡れることがない。

そういったメリットがあった神輿も結局閉店してしまって、さらにいうとそれから三ヶ月ほどたってからサンゴという隣にあったハンバーガーショップまで閉まってしまった。

ここは立地が悪かったのか、それとも他の理由があるのかわからないが、立て続けに二つの店舗が閉店することに、もしかするとある種の地上げ屋が活動しているのではないかと疑った時期もあったものの、それ以上に閉店がつながることはなかったし、近くにマッサージや焼肉屋もあるのだが、ここらへんはいまだに営業している。

そして神輿とサンゴの跡地についても閉店したままで結局活用はされていない。

そう考えると、単純に商売の中で問題があったとか、そういったことなのか推測はされるものの、結論は出ない。

場所が悪いということではないと思うものの、リトル東京の陰に隠れてしまう位置であることは事実なので、そういった意味での影響はあったのかもしれない。

リトル東京付近は日本食レストランがたくさんあるのはもちろん、他にもシェイキーズやピザハットなど様々な店があるので、そういう意味でいうとかなり競争原理が働く土地ではある。

その中でこの微妙な立地は命取りだったのかもしれない。

それから神輿に関していうと、これといった特徴がないシンプルな和食だったので、どうしても他の店とかぶってしまうところがある。

そういった意味でいうとある程度特徴のあるメニューを揃えている秋田屋のように、立地でいうと神輿よりさらにリトル東京から離れるもののきりたんぽや湯豆腐、からし菜などで特徴を出しているほうが生き残り戦略としては正しかったのかもしれない。

個人的には神輿には復活してほしいと思っているものの、それはかなわない模様。

同様に一時期は閉店したのかと思っていた新宿ラーメンも、復活までは一ヶ月か二ヶ月で済んでいるので、神輿のように半年たっても音沙汰がないとこのまま完全閉店になってしまうのだろう。

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