ムエタイの本場、バンコクの選手層は想像以上に厚い


BTSサラデーン駅を降りて、タニヤ通りで友人と待ち合わせをして、れんが家という焼き肉屋で牛タンや、日本では食べられなくなった牛の生肉、ロースやハラミなどを堪能した後、バーでしばらく飲むことにした。

その店は夜11時になると、ムエタイのショーが始まるということで楽しみにしていたのだが、リングらしきものは見当たらない。

しかし10時50分頃になると急造のリングが数人のスタッフの手によって作り上げられ、ここで試合をするということが分かった。

距離にしてわずか2.5メートルほどなので、ずいぶんと間近でムエタイを鑑賞できることになる。

バンコクと言えば当然ながら本場のスタジアムもあるが、ここまで間近で見られるということは中々無いだろう。

例えばルンピニー・スタジアムやラジャダムナン・スタジアムであれば、2メートルや3メートルの距離で試合を観る機会というのはほぼ無いと思っていいだろう。

今回作られたリングは明らかに小さく、本式のルールではないことは明らかだったし、格闘技に詳しい友人が言うには、実際のリングの面積はこの4倍ぐらいはあるということだった。

明らかに逃げ場がないので、フットワークを使って距離を取りながら戦うという戦法が使えないというのは、リングを組んでいる時から明らかだったし、そういった意味で言うと、逃げや牽制ではなくガチンコでの殴り合い蹴り合いを見ることができるという意味では、観客にとって盛り上がりやすいという面があるだろう。

玄人の目から見ると物足りないのかもしれないが、観客は本場のムエタイを鑑賞しに来ているわけではなくて、あくまでもバーの催しとして見ているだけなのでこういったスタイルの方がウケる気がする。



その後選手たちが出てきたが1人はかなりお腹が出ているものの筋肉はムキムキで、おそらく体重は75キロほどと思われる。

もう1人は随分と細身で、体重は60キロぐらいだと予測されるが、二の腕や背中の筋肉は明らかに常人のものとは異なり、二人とも本格的なムエタイの修行を積んでいるということが体つきからもうかがえる。

適当なタイ人をそこら辺から連れてきた訳ではなくて、きちんと日々トレーニングに励んでいるのは体つきを見ても明らかだったし、試合のゴングが鳴るとほとんど予備動作のないノーモーションのハイキックであっても非常にスピード感があり、なおかつそれが相手のガードを叩く音も聞こえてくるので、当初思っていたよりもずっと迫力があった。

ムエタイといえば、立ち技最強の称号を持つ格闘技だが、賭けの対象にされているということもあり、有名スタジアムはあまり風紀がよくないという話も聞いている。

しかしこのバーの場合は、あくまでも余興としての催しなので、そういったこともなく、安心して観ることができた。

結局、試合は細身の選手が2ラウンド目まで押していたものの3ラウンド目で逆転負けをして、右フックが入ってKO負けという結論に至った。

その後、リングは解体され、バーの中を両選手が回ってチップを集めていたが、彼らの収入源がチップのみなのか、それとも基本給のようなものがあるのかは不明。

また、このムエタイショーは毎日行われているということだが、どのくらいの頻度で選手たちが戦うのか、さらに言えばどれくらい本気での戦いなのかはよく分からない。

とは言え、単純に迫力を求めるのであれば文句なく楽しめる内容だった。




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執筆者、伊田武蔵
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