上司がむかつくというレベルを通り越していた


上司がむかつくという話はよく聞くが、
私のサラリーマン時代はそれを通り越していた。

それがあったから、まだ20代のうちに
二度と他人に雇われない決意が固まったとも言えるが・・・。



後から知ったことだが、
直属の上司は社内でも有名人だった。

入社時はそんなことは知るよしもなく、
まさかこれまでにパワハラで部下を何人も退職に追い込み、
慢性的に部署が人員不足になる原因の張本人だとは思わなかった。

その上の役職者はすでに管理責任を放棄し、
さわらぬ神にたたりなしと言わんばかりに
関わるのを避けていた。

どちらかと言えば、
むかつくという感情はこの役職者に抱いていた感情。

直属の上司にはそんな生ぬるい感情すらなかった。



どんな手口でこれまで退職に追い込んできたのかは、
入社して日がたつにつれて分かってきた。

何しろ私自身の身で体験していたのだから。

急に私の時だけ態度を改めるわけもなく、
これまでどおり執拗に叱責や罵倒が繰り返された。


その時が初めての正社員だったとはいえ、
この環境が普通ではないことは理解できた。

しかし、社内では恒例のようになっている。

部署のトップがあきらめているぐらいだし、
もう何年も繰り返されてきた光景。

私のタイミングで改善されるとは到底期待できない。



むかつく上司というよりも、
殺意を覚えるレベルではあったが耐えた。

初めて社会人になって即退職では、
さすがに今後の人生に悪影響が出るような気がしたから。

いわゆる3年ルールのこともある。

就職して3年以内に辞めたら、
まともな再就職先がないという例の噂。


冷静に考えてみると、
こんな上司がいる職場はまともな会社ではないし、
それよりも落ちることはないと思うのだが(苦笑)、
当時はそのことに気づかなかった。

とにかく3年耐えようというのが当初の目標で、
体調に異常をきたし始めて目標を修正した。

副業で結果を出してサラリーマンを辞めてやろうと。



そうすればむかつく上司なんて金輪際、無関係になる。

転職先がどうとか、
つまらないことを考える必要もない。

管理能力のない無能な上司も、
パワハラで部下を潰す上司も一生見なくて済む。

そんな方針に転換した。


そして不毛な9ヶ月をへてからようやく稼ぎ始め、
月12万円以上を稼げるようになって
退職も視野に入ったところでちょっとした事件が起こった。

ある日、役員に呼び出された。


そして、あれよあれよという間に退職願を書かされ、
即日付けの自己都合扱いで退職することになった。

それまでも何人もの他部署の人が
そうした形で音もなく消えていったのを知っていたが、
我が身にその影が降り注ぐとは思わなかった。

副業がばれたわけでもなく、
ただ唐突で理不尽な話だったが、
あまりにスムーズな流れに逆らうことはできなかった。

元よりあんなむかつくを通り越したレベルの上司の下で働く期間を
必死になって延長する動機もなかった。



自分から辞めてやるという目標は果たせなかったものの、
この際同じ結果ならどちらでもいいと割りきった。

こうして急遽追われるようにして会社を辞めることになったが、
おかげですべての時間を自分のビジネスに使えるようになり、
上司はもちろん役員よりも稼げるようになった。



去り際に見上げた会社は古くさく、
二度とここに戻ってこないことに未練はなかった。

そして、もうサラリーマンになることもないと誓った。

これから先は自力で生きていくと。



あれから5年以上がたち、私も30代になった。

今でも当時の気持ちは変わらない。

もう人の下で働くことはないだろう。


あの頃のことを思い返した時、
独立して何年かは上司の顔を思い出してはむかついた。

怒りの感情で手の平が汗ばむこともあった。

最近ではその気持ちは薄れ、
哀れに思うようになってきている。

もちろん怒りが消え去ったわけではない。


ただ、狭い箱庭のような会社の中での人間関係に終始し、
その中のパワーバランスを人生のすべてにしていた彼らが
ふと虚しい存在に思えてくる。

あのまま定年までを安月給と
部下を支配する安っぽい満足感だけで過ごすのだから。

そう思えるようになったのは、
自分の感情が整理できてきたということなのかもしれない。



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執筆者、伊田武蔵
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