ミュンヘンは移住したい街だが、現地でリスクもひしひし感じた




11年ぶりにやって来たミュンヘンは移住先としても
今後の候補に入っていた。

ということで、
遠からぬ未来の可能性として、
暮らすかもしれないことを念頭においての旅となった。

今回はミュンヘンの下見に来たわけではなく、
アジアからの入り口として選んだだけ。

他にも気になる街を見て回るため、
インスブルックやザルツブルグ、
スロベニアのリュブリャナ、
クロアチアのザグレブ等を回り、
さらにハンガリーのデブレツェンやホルトバージなどの
小さな街も見て回る予定。

そんなわけで、
今年の欧州3ヶ月の旅の皮切りとして
今後の移住候補の一角、ミュンヘンに来た。


かつての記憶と違わず、食べ物が相変わらず美味しい。

と言っても、ドイツには一昨年も来ているし、
その時にはフランクフルトとニュルンベルクを訪れた。

そのため、特に驚くようなことではなかったが、
ビールだけではない食文化には
この街で暮らすことを想定した時にも
楽しみが多くあることを感じた。

特にソーセージを含めた肉料理と煮込み料理は
ドイツ料理の中でも美味しい。

一方でミュンヘン名物の白ソーセージは
個人的にはいまいち。

別に嫌いということはないが、
頻繁に食べたいというほど食欲をそそるものでもなかった。


旧市街を中心に街並みは美しく、
アルテ・ピナコテークとノイエ・ピナコテークなどの
美術館も充実している。

これまでに日本以外だと
マレーシアやフィリピンでコンドミニアムを借りて暮らしたり、
タイに長期滞在したりしてきた。

これらの新興国は勢いがあり、
人々の間に大きなエネルギーがある。

しかし文化的には感化されている途中のため、
完成されたものは足りない。

その点がミュンヘンは違う。

格調高い建物や手入れが行き届いた庭園も多い。

イザール川周辺は自然が豊かだし、
ニンフェンブルグ城に行けば美しい庭園が見られる。

こういった雰囲気は移住先としての魅力を高めるもの。

UバーンやSバーン、トラムといった市内交通網も整備されており、
移動のストレスも小さく設計されている。

マレーシアに移住してからはタクシーでのトラブルが絶えず、
徒歩以外で出かけるのが嫌になってしまったが、
ミュンヘンならそんなことは無縁。

東南アジアだとバンコクやシンガポールが
交通網の発達した街だが、
ミュンヘンはどちらも大きくかなわないレベル。

この利便性は重要なポイントだろう。



ただし、一方でミュンヘンには課題も

仮にミュンヘンに移住して生活するのなら、
当然ながら治安という要素を無視することはできない。

いつも身の危険を感じながら暮らしたくはないし、
ヒヤヒヤしながら外を歩くような生活を送る気はない。

では、ミュンヘンの治安はどうなのか?

実際に現地を歩いてみた感じだと、
特別危険というわけではないにしても、
安心して過ごせる印象ではなかった。


空港に夜中に着いたため、
そこから市内に電車で移動する時にも
のんびりくつろげるだけの余裕は感じない。

むしろピリピリしたムードを感じた。


ホテルのあった中央駅近くのシラー通り付近は風紀が悪く、
夜に歩くには自然に警戒心が働いた。


これなら治安が悪いイメージのあるフィリピンの中でも、
比較的安全なマカティやセブの一部の方が
よほど気を緩めることができる。

実際にマカティとセブは私が移住して住んだエリアだが、
ミュンヘンはこれらよりも危険を感じた。



また、気候も移住先の判定にあたっては重要な要素だが、
4月後半のミュンヘンは温暖で過ごしやすい日と、
雪が降りつける日があって天気も気温も不安定。

そろそろ暖かくなってきた時期だろうと思っていたが、
三寒四温といわんばかりに気候が変動していた。

日本を離れて東南アジアで暮らす時期が長くなっていると、
こうした気温の変化という感覚を失っていく。

その中で、久しぶりに急激な寒さを味わったりすると、
暮らしづらさを感じてしまった。

当然1月や2月はもっと冷え込むし、
ミュンヘンに移住したら半年ぐらいは寒さを覚悟しなくてはいけない。

冬だけ暖かい国(ポルトガルやマルタ等)へ行く手もあるが、
年のうち半分を過ごすというのもどうかと・・・。

そうなるともはやミュンヘンに移住するというより、
2つの拠点を持つデュアルライフになってくる。


物価にしても、
東南アジアと比較した場合はもちろん、
同じヨーロッパ内でも東欧諸国と比べると高い。

たとえばドイツとチェコを比べた場合、
そこまで生活の質が変わるかは疑問。

となると、コストパフォーマンスで言えば
チェコやハンガリーの方が高い気がしてならない。



そして今後の懸案事項として、
シリア難民を含めた移民を大量に受け入れたことが
今後の治安や、日本人を含めた外国人への感情に
どのような影響を及ぼすかということがある。

すでにミュンヘンには白人以外が多く住み着き、
白人の街という雰囲気ではない。

しかし、その中でも少数派である日本人、
あるいはアジア人に対してどのような目が向けられるか、
治安は悪化しないかということを考えた時、
楽観的なことは口にしづらいのも事実。

こうしたことを考えると、
今のところミュンヘンへの移住については
慎重に判断しなければならないと言えるだろう。

前のめりになって考える時期ではないので、
今後も継続的に観察しながら時が満ちるのを待ちたい。


どちらしても、フランクフルトと同様に、
これからもトランジット等でも立ち寄ることがあるだろうし、
現地を訪れる機会を定期的に持ちたいところ。

次はまた11年もたってからではなく、
もう少し頻繁に来ようと思う。



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執筆者、伊田武蔵
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