内養功で耳に問題が発生した


東洋医学には、ツボや鍼灸、食事法の他に呼吸法によって身体の状態を整えるというものもある。

その一つとして内養功というものがあり、こちらは呼吸を吸って吐いて止める方法と、吸って止めて吐く方法とがある。

さらに言うと、仰向けに寝て行う方法と、横向きに寝て行うもの、さらには座った状態で行うものといくつかの方式があり、私は座ったまま行う方法を実践することにした。


本来的に言うと、内養功を行う方法としてはそれのみに専念して健康になっていく様を念じながら行うのが望ましいとされているが、そこまで細かいことを求めていた訳ではないので、本を読んだり仕事をしながら呼吸法だけを行うようにしていた。

しかしながら体調によって上手くいく日と上手くいかない日があり、どうもしっくりこない日は丹田の辺りが上手く呼吸によって膨らんだり萎んだりしなかったり、お腹の周辺が固く張っているような感じになる。

さらに言うと、肝臓の辺りが固くなっているような感覚があり、かなり身体に負担をかけている実感があった。

健康な場合であれば1日に1〜2時間、病気を治したい場合には4時間ぐらいやるのが望ましいという話もあるが、実際には調子がいい時でも2時間ぐらいやると大分お腹に張りを感じるようになる。


さらに内養功を繰り返していると、耳がキーンとするようになってきた。

丁度飛行機に乗って気圧が下がって来た時のような状態で、耳の聞こえが悪くなる。

そんな状態が何日か続いていたが、急に右耳の奥の方が痛みを持つようになってきた。

痛みの根源は奥のほうだが、耳たぶの辺りや耳の外側をいじってみてもかなり痛みを感じるようになってきてしまい、かなり危機感を覚えた。

とうのも、この1週間程後にはセブからバンコクに移動をする予定があったので、元々の状態が良くないということになると航空性中耳炎等のリスクも高まることが予想され、それをきっかけに耳の手術等に踏み切らなければいけなくなる可能性もある。

しかも今回のセブからバンコクへの道のりは、直行便ではなくてクアラルンプール経由なので場合によってはクアラルンプールで足止めをくらい、そこからさらにバンコクに向けて飛行機に乗ることは痛みのために不可能と判断せざるを得ない可能性も出て来た。

結果的には痛みは3日ほどで消失し、特に問題無くなったし、そもそも内養功が原因であるのかどうかは定かではない。


内養功は別に劇的な呼吸法を行う訳ではなくて、ちょっと呼吸を止めるというタイミングを挟むことの他は、普段よりも深く長く息を吸ったり吐いたりするというだけで、そこまで大きなリスクがある訳ではないはず。

おそらく今回の右耳の痛みも他の原因があったのではないかと思うが、別に海に入ったとか、プールに入った訳でもないので、耳に水が入るような機会も無かったし、痛みが起こった前日のことを考えてもマッサージを受けて来たことぐらいしか特別な出来事は無かった。

そう考えると、残念ながら原因不明ということになり、再発を防ぐための対策は立てられない。

なんにしても、しばらくは内養功を控えてみたので完全に体調が元の状態に戻ったところで、控えめに再び実験をしてみたいと思う。

今度は、1日に2時間とかやるのではなくて、10分とか30分とか、そのくらいの簡単なところから始めて身体の声を聞いて、続けるかやめるかを決めることにした。

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