オランダは次の移住先になるか?朗報がある反面で・・・


海外で暮らし始めて4年がたとうとしているが、
オランダへの移住について今回は考えてみたいと思う。



初めてヨーロッパに行った時にアムステルダムは訪れた。

チューリップと風車の国のイメージがあったが、
アムステルダムの中心部でのどかに風車が回っているわけもなく、
そして12月の冬の寒さの中で花が咲き誇るわけもなく、
毎日うっすら曇ったやや陰気な街というイメージだった。

石造りの街と張り巡らされた運河も、
そんな空模様を映し出していた。



当時感じたのは、気分の高揚を感じる旅行先としてより、
ゆっくり滞在して生活するのにいい街かもしれないということ。

あまりテンションの高い街は長くいて疲れる。

適度に落ち着いているぐらいの方がいい。

その意味で、アムステルダムは悪くない気がしたし、
春が来ればもっと明るい街になるはず。

ゴッホ美術館を始めとして美術館巡りも楽しいので、
移住しても楽しいのではないかと思う。



オランダには他にも魅力的な街がいくつもある。

人口第二位のロッテルダムや
かのフェルメールが生まれたデルフト、
政治の中心地となっているデンハーグ、
城壁が残るマーストリヒト等。

チューリップが咲き誇るキューケンホフのような場所は
住むよりも遊びに行くほうがいいとしても、
それ以外の多くの観光地として魅力的な街は、
移住先としても心が惹かれる。


その一方で、オランダなら名もない村に住んでも、
それなりに利便性が確保されているものと思う。

さすがに過疎化しているような場所は厳しくても、
町と村の間ぐらいならどうにかなるのではないかと。

基本的に食事も日本人の舌に合うし、
1年ぐらいの移住生活なら差し支えないはず。



以前に囲まれた暮らしをオランダ移住で実現し、
時々都会に行きたいときはアムステルダムやロッテルダム等の
近くにある都会に行けばいい。

そんなライフスタイルを実験的に送るにも
面白い滞在先ではないかと思う。

約41,000平方キロ(九州と同じぐらい)と
国土が小さな国のため、
他の町に行くにも利便性が高い。

このあたりはカナダやオーストラリアとは違う。

また、ベネルクスと呼ばれるベルギーやルクセンブルグ、
さらにはドイツやフランスへのアクセスも容易。

どれもシェンゲン協定実施国のため、
国境でパスポートチェックすらされない。

まさに隣の県に遊びに行く感覚で国境を越えられる。


海外に慣れるほどに国境を意識しなくなるどころか
むしろビザや国境への注意は高まっていくが、
ヨーロッパの場合は話が別。

オランダに移住するのなら、
近隣諸国には「ちょっとそこまで」という感覚で動ける。


オランダで暮らす上での問題点

まずは治安がいまいち良くはないこと。

住めないほど危険な国ではないものの、
安全そのものと気を許せるレベルではない。

アムステルダムに行った時も、
私服警官が不審な男を無表情で羽交い締めにしているのを見た。

まったく動揺もせずに容疑者を制圧するというのも、
治安が守られて安心なのか、
普段から修羅場をくぐりすぎていて恐ろしいのか・・・。

個人的には後者な感じがする。


どの国も大都市の治安が悪いのはセオリーなので、
アムステルダムやロッテルダムよりも
中堅都市や小さな町の方が安全なのかもしれない。



物価についてはオランダは安くはない。

北欧のようにでたらめに思える金額ではないものの、
フランスやドイツと比べても大差ない。

日本で暮らすよりも割高感があるし、
東南アジア生活に慣れた身にはかなり高額に感じる。

少なくても、物価でのメリットを理由に移住する国ではない。



ただし、治安も物価もオランダの魅力を損なわせるほどの
決定的な痛手にはならない。

懸念事項にはなるものの、それはどの国にもあること。

バンコクなら野良犬が多いこととか、
ネズミやゴキブリの死骸が道端に落ちているとか、
そういった問題はどこにも必ずある。

オランダの場合も、
許容範囲に収まっているというのが個人的な感想。



何よりも頭痛の種なのはビザ。

ヨーロッパ各国に共通の問題となってしまっている。

いっそのことシェンゲン協定がなくなれば、
日本との2国間条約でビザなしにて90日滞在し、
隣国のベルギー等に移って暮らすという選択肢も出るのだが・・・。

かたくなに1つの国に住むつもりもないので、
こういった柔軟な対応も考えたい。

が、シェンゲン協定によってヨーロッパが
丸ごと1つのような扱いを受けているため、
そうもいかないのが現状。

こうなると、オランダ移住の最大の課題はビザということになる。



労働許可は不要に

100年前の話を持ち出すのもフェアではない感じがしてしまうが、
1912年に締結された日蘭通商航海条約によって
日本国籍者がオランダで働く場合には
労働許可が不要で就労できると規定されていた。

2014年12月24日、クリスマスイブの日に
オランダ政府は居住許可のみの申請でよいと解釈を変更した。



ただし、これは勝手にオランダに移住してよいという話ではなく、
あくまで労働許可が不要になっただけ。

今後も居住許可は必要なまま。

それでも就労を伴う場合には、
移住のハードルが下がったことになる。


オランダはヨーロッパの中でも生活環境、
特に子供の教育環境については評判の良い国。

今回の労働許可不要という話によって、
日本人からの人気は高まるかもしれない。


私の知人の1人も、
子どもと奥さんを連れてアムステルダムに引っ越していった。

どうやら個人事業主としてか、
あるいは法人を作ってかはっきりしないが、
事業を現地で行う旨の登録をしたらしい。

その費用も数十万円しかかからなかったということ。

このハードルの低さを考えると、
意外な穴場になっていく可能性がある。


冬の寒さを越せるかどうか

海外に出てからの95%以上の期間は、
常に暖かい、もしくは暑い国にいた。

じっくり住んだフィリピンやマレーシアは
赤道近くの常夏の国。

これら2つの国には合計3年住んだ。

その間、10月のマカオに行って、
日本よりは暖かいのに肌寒く感じた。

やはり人間は環境に順応する。


12月のオタワやバンクーバーも
世界一周中に体験したが、
あの寒さの中で暮らすのは辛い。

初めて訪れたオランダはたしか12月だったが、
あの時も寒かった。

年間気温の推移を見ても、
決して温暖な国でないことは明白。

そうなると、春や夏はともかく、
移住して冬を過ごせるかは1つの問題となる。


ビザを取得してしまえば、
周囲の国との国境でパスポートチェックもないので、
寒さの厳しい期間を暖かなポルトガルや南欧で過ごす手もある。

ただし、この場合は住む家をどうするかという問題がある。

一言で冬と言っても、3ヶ月から4ヶ月ある。

この期間、自宅を放置するのは家賃もムダだし、
物件の管理に問題が起きても困る。


かと言って、この期間はオランダを離れる前提だと、
部屋を借りる時の契約期間に影響を及ぼすことに。

この点を予め考えておかないと、
いざ移住しても対応に四苦八苦することになりかねない。

冬の寒さの中で暮らすというのは
この数年来ではレアなことなので、
感覚としてはつかみづらいというか、
はるか彼方の思い出という印象もある。

どこか現実味がないが、
いざとなると辛いので意外に切実な課題。



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執筆者、伊田武蔵
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