パングラオ島がセブ島を超える日は来るのか?




フィリピンのビーチリゾートエリアの中でも、注目が集まっているのがパングラオ島で、国際空港が新設されることによって、これから大きく発展していくことが見込まれ、実際にホテルの建設ラッシュや、道路を中心としたインフラの整備も進んでいる。

約8ヶ月ぶりに、ボホール島とパングラオ島を訪れたが、現在使われている国内空港であるタグビラランエリアから、いろんなビーチまで移動をする際、全ての道が舗装されており、前回のように一部の道は工事中だったり、未舗装だったりといったところもなくなっている。

わずか8ヶ月の間だが、道を見るだけでも明らかに町のインフラが、整備されているのがよくわかる。

このパングラオ島は、マクタン島と非常に条件が似ており、面積的には圧倒的に多いボホール島と橋でつながっていて、実質的にはボホール島の一部のような位置づけになっている。

マクタン島も同様に、セブ島と日本の橋で接続されており、マクタン国際空港からセブシティに移動をする人で、毎日賑わっている。

かつてはセブシティのITパークがある位置に国内空港があり、マクタン島に国際空港を作ることによって、国内空港の跡地をITパークに転換されたが、これと同じことがボホール島のタグビララン空港においても予定されており、パングラオ島に国際空港が出来た後、そちらの土地は再開発されることになる。

このようにパングラオ島は、マクタン島の非常に類似した条件を持っており、今後も似たような道をたどることが予測される。

一方で当然ながら、条件が異なる部分もあり、その点が今後の開発において大きな意味を持つことになる。

パングラオ島がマクタンに優る点

マクタン島の海というと、ビーチリゾートエリアに使われているのは、シャングリラホテルやプラーンテーションベイ、クリムゾーンリゾート、アバカホテル等があるエリア。

北側のセブシティ側は所謂リゾートではない。

ではこういったマクタン島のリゾートエリアの海がすごくきれいなのかというと、そこまでのレベルではない。

マレーシアのペナン島と比べれば確かにきれいだが、世界的に見た時に、トップクラスと言えるほどの透明度があるわけでもなく、ホテルのレベルはそれなりに高いものの、純粋に海ということで見ると、まだ今一歩という印象をぬぐえない。

しかしながらパングラオ島に行くと、その透明度というのは一気に上がり、世界でもトップレベルになる。

特にダイバーからの評価は高く、パングラオ島やその近くにあるバリカサグ島を、世界一と評価する向きもある。

そもそもフィリピンというのは、日本人から見ると治安が悪いとか、いかがわしいとか、汚いとか、マイナスのイメージが付いているものの、これは主にマニラに対するもので、世界的に見ると、フィリピンのリゾート地というのは、非常に評価は高い。

例えば欧米系の雑誌で、世界のビーチリゾートランキングを1位がエルニド、2位がボラカイと、フィリピンが1、2フィニッシュと飾ったこともある。

しかしながらこのエルニドというのは、非常に交通の便が悪く、辿り着くだけでも大変な位置にある。

プライベートジェットでもあれば別だが、そうでないと、飛行機や船を乗り継いでようやく辿り着く場所で、そういった意味での利便性は低い。

それに対してパングラオ島は、国際空港が出来、更に言えば、そこからすぐ近くにビーチも存在するので、圧倒的に手軽に行ける楽園ということになる。

更にフィリピンには、ボラカイというリゾートの成功例もあるが、パングラオは今の段階でもリトルボラカイと呼ばれ、約700mの海岸線を持つアロナビーチが中心になっているが、私が先日投資をしたリゾートホテルでは、アロナビーチとは反対側の海に砂浜を造成中で、更に近隣のエリアも開発されると、最大で3km近いビーチを確保することが出来る可能性が、浮上している。

こうなってくると、リトルボラカイどころか、パングラオ島がボラカイと同等のレベルに発展する可能性もあるし、そこまで行かなかったとしても、投資としては十分な成功を納めることができる。

そして単なる旅行者として考えた時にも、パングラオ島というのは、非常に海が綺麗な上、マクタン島のようにあまり汚されておらず、自然がそのまま残っていて、とても長閑な場所となっている。

うまく発展させることができたら、パングラオ島がマクタン島以上に繁栄する可能性は十分にある。


マクタン島には決定的にかなわない点も

一般にマクタン島は、セブ島の一部のように扱われるし、パングラオ島もボホール島の一部のような区分になっている。

では、このセブとボホール島を比べた場合に、どう違うかというと、セブ島はセブシティを中心とした商業エリアとなっており、フィリピンの中でもマニラに次ぐ経済圏に発展した。

一方でボホール島は、そういった商業エリアとしての発展は、まだまだ遂げておらず、その一方でチョコレートヒルズを中心とした、観光地が売りとなっている。

例えば、世界遺産のチョコレートヒルズ以外にも、リバークルーズであったり、ターシャと呼ばれる小さな眼鏡猿を間近で見られるということであったり、あるいはエコツーリズムでも注目を集めているが、町としての発展は、セブには遠く及ばない。

この点に関しては、セブ島と同じ路線を進むことは、おそらく不可能だと思われるので、今後もセブ島と肩を並べられるレベルにまで発展することは、ないのではないかという印象を抱いている。

ボラカイやエルニドは、ビジネスエリアではなく、ビーチリゾートとして発展したように、パングラオ島も同様の路線を目指していくであろうことは、容易に予測はつくし、セブと全く同じ路線で勝負をする必要はないわけで、近くの島でもあるのだし、そこら辺は住み分けを行えばいいと思う。


ホテルの質はまだまだ開きがある

セブ島やマクタン島の場合、フィリピンの中でもマニラに次ぐ経済圏であり、人口を誇るだけあって、ホテルもそれなりのレベルとなっている。

それに対して、パングラオ島やボホール島というのは、かなりホテルの質が低く、建物の安普請ぶりが印象的だった。

アモリータホテルのようなレベルになればまだしも、一泊1万円程度では、まともなホテルにも泊まれないという現状がある。

建物がコストを抑えてシンプルに作られているということもあり、建築のスピードは目を見張るほど早く、動きの遅いフィリピンの中では、異例なほどにホテルの建築がどんどん進み、驚かされたこともある。

しかし宿泊客として考えると、こういったホテルの建物の質の低さというのは、やはりマイナスの要素。

こういった部分において、パングラオ島はマクタン島にまだまだ大きく劣っている。

逆に言えば、過度な開発がされていないからこそ、海が綺麗だったり、自然が豊であるという一方で、まともなインフラと建物に恵まれたいというニーズに対して、応えられるホテルというのは、まだまだ限られている。

国際空港の建設が決まった段階で、地価も上がり、ホテルもどんどん作られているので、ここら辺は今後解決されていくだろうし、逆に言うとあまりにもボロボロなホテルというのは、どんどんホテル代を下げて、宿泊客を呼びこまなければいけなくなるだろう。

私が投資した物件というのは、そこら辺も見込んで、パングラオ島の中では異例なほどにクオリティの高い建物を造るので、今後競争が激化するなかでも、十分に競争力を維持できるものと考えている。

一級建築士も3人ほど投資家としてやってきたらしいが、彼らもまた投資を決定したり、あるいは現地を見て買い増しをするほど、魅力的な案件となっているので、そこら辺は今後に対して大きな期待ができるところとなる。



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執筆者、伊田武蔵
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